感想:アニメ『ウマ娘』第3期10話は多くのウマ娘が登場するお祭り回! そして宝塚記念でキタサンブラックに異変が?

タダツグ
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 ファン待望のアニメシリーズ第3期『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』第10話“お祭り”が放送されましたので、視聴しての感想をお届けします。

【注意】この記事では『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。

アニメ『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』第10話“お祭り”感想

 相も変わらず、このアニメを観ていると感情が乱高下してたいへんです。見どころしかなかった10話はサブタイトルに一切の偽りナシの“お祭り”回でしたね。

 春が深まるなかで開催された、トレセン学園と周辺地域との合同イベント。まぁ、平たく言ってしまえばファン感謝祭的なイベントなわけですが、こちらの実行委員長になんとキタサンブラックが選出されます。

 春シニアのGIである大阪杯と天皇賞(春)を連勝して絶好調なうえ、自他ともに認めるお祭り娘のキタちゃん。ファンのみんなが喜ぶ顔を見たいということで、あっちこっちに顔を出し、多くのウマ娘たちと協力してイベントを盛り上げていきます。

 ここのイベントパート。本当にたくさんのウマ娘たちが登場し、さまざまな小ネタを見せてくれたのがとても印象的。地域のファンに対するアピールなのはもちろん、我々視聴者にとってのファンサービスにもなっていて、思わず何度も見返してしまいました。どのウマ娘たちも表情がとても活き活きしていて魅力的なんですよね。とくに印象に残ったシーンは、後ほど紹介させていただきます。


 さておき、このイベントでみんながキラキラの笑顔になる喜びに、あらためて触れることができたキタちゃん。もっと多くの人々を、もっともっと笑顔にしたいという想いを深めた彼女は、春シニア3冠目となる“宝塚記念”を勝利で飾り、その勢いで“凱旋門賞”を目指したいとトレーナーに直談判することに。

 彼女の勢いに困惑しながらも、その想いを尊重しようとするトレーナーですが、その表情はなんともいえない硬さを残していました。何かを悩んでいるのか、はたまた心配しているとでもいうのか? なんだか妙に胸につかえるイチシーンでした。
 

 イベント終了後となるBパートでは、なんとキタちゃんが体調をくずして寝込んでいるシーンからスタートすることに……。復調後は“宝塚記念”での勝利を目指し、遅れを取り戻すかのように練習に明け暮れることになります。

 春のグランプリレースとなるこの一戦。目下のライバルはサトノクラウンとシュヴァルグラン。しかし、キタちゃんは彼女たちを押さえての1番人気となり、意気揚々とレースに挑みます。はたしてその結果は……。

 もちろんみなまで書きませんが、それでもひと言だけ。これまではどんなレースでも全力を出し切ってゴールしてきたキタちゃんが、今回の“宝塚記念”終了後に見せた表情の違和感に、僕の心は大きくざわつきました。彼女のあんな表情、想像したこともなかった……。レース終了後に大きく息を弾ませるキタちゃんを、遠くからゴールドシップが真剣な表情で見つめていたのもすごく印象的で。

 本当に心がざわざわするーッ! というところで、この10話は締めくくられることになりました。なんというヒキでしょう。

 そもそも身体の丈夫さがウリであるキタちゃんだけに、いかな実行委員長を務めたとはいえ、レースでもないことで疲れて寝込むなんてちょっと違和感があったんですよ。

 正直、先が気になって仕方ない締めくくり。こんなに悶々とした気持ちでまた1週間を過ごさなければならないと思うと、なかなかに罪深い演出ともいえるのでは(汗)。

 レース後に見せたトレーナーやゴルシの表情が気になりまくりで、今から11話が楽しみです。いや、正直不安も大きいけど。マジで早く来てくれ来週ーッ!

 ……と、逸る心を抑えつつ。ここからはイチ『ウマ娘』ファン視点で、10話を鑑賞していて「おっ!」と思ったところをご紹介しましょう。今回はおもにお祭りイベントネタです。

新衣装ネタが大爆発! ゲーム版を遊んでいると思わずニッコリ

 今回は地域との合同イベントということで、トレセン学園内でさまざまなお店や見世物、イベントが実施されていました。いずれもおもしろそうなネタばかりで何度も見直したり、はたまた一時停止しては巻き戻したりして楽しんでしまいました。

 よく出来てるなって思ったのは、イベントにかこつけて新衣装ネタを盛り込んでいた部分。お化け屋敷では、ゲーム版に実装されているハロウィン衣装を着たライスシャワー(Make up Vampire!)とスーパークリーク(シフォンリボンマミー)がお客さんを驚かせるお化け役として登場していて笑いました。ライスの仲良し枠ということで、ミホノブルボンまでお化け役で登場したのはじつに“俺得”でしたね……。

 また、新衣装コレクションなるミスコンめいたものまで行われていて、そこではカレンチャン(朔月のマ・シェリ)やマヤノトップガン(サンライト・ブーケ)、そして“女帝”ことエアグルーヴ(クエルクス・キウィーリス)の姿も見られました。いずれも素敵な笑顔! どちらかというと、エアグルーヴさんには厳しく「たわけ!」と詰められたい側の人間たる僕ですが、この柔和な表情も素晴らしかった。センターに陣取るのも納得ですね。

我が最推しが出てきただけで大興奮! BNWの面々がバナナの大食いチャレンジに出場

 こちらは見出しどおりです。本当にたくさんのウマ娘たちが登場してくれた今回。自分の最推しであるナリタタイシンの登場にも期待が高まるということで、どこかに出てこないかずっと凝視していました。廊下を歩いているレベルでも見逃さないぜ……と思っていましたが、まさかバナナの大食い大会に出場しているとは! しかもビワハヤヒデとウイニングチケットと一緒に。BNW揃い踏みは嬉しすぎましたし、興奮もしましたよ。そ、そうきたかあというギャップも含めて(笑)。

 個人的に、タイシンが自分からこんな大会に参加するとは思えないので。おそらくはチケゾーがハヤヒデと2人がかりで無理矢理タイシンを焚きつけての参加なんだろうなぁ~とか、ニヤニヤしながら見ていました。

 2人がもりもり食べてバナナの量を減らすなか、明らかに周回遅れで、それでも一生懸命食べていたタイシンが愛おしかったです。自ら望んで出た勝負ではないものの、やるからにはアタシがマジだってこと教えてあげる……そんな感じ。

 頑張れタイシン! そしてゲーム版のチャンピオンズミーティング(有マ記念)も一緒に頑張ろう、タイシンッ!! ……俺のほうこそ育成頑張ります(汗)。

 上記の他にもおもしろネタには事欠きません。「歌劇・オペラ座の覇王!!」や「ナカヤマフェスタのちんちろりん」といったポスターネタ、ダイタクヘリオスとメジロパーマーのアゲアゲなライブを落ち着いた表情で眺めるダイイチルビー。コパノリッキーの風水小屋と、マチカネフクキタルの占い小屋が並び立つゾーン。執事喫茶の店員同士でありながら口ゲンカしているダイワスカーレットとウオッカ。明らかにカメラ目線なアストンマーチャンや、執事とヒツジを意図して勘違いしているゴールドシップなど、よりどりみどり! 

 もしかすると、あなたの推しウマ娘も思わぬシーンで登場しているかもしれませんよ? まだ見つけられていないって人は、もう1度見直してみるのもオススメです。何か違った発見があるかもしれませんからね。

 それにしても、正直AパートとBパートで見どころがここまで大きく異なるのは、このTVアニメ版の大きな持ち味だと思っています。それぞれの引力が強めだから、次回が待ち遠しくて仕方ないですよ。1週間の我慢、我慢……。

 それでは、今回はこのへんで!

©2023 アニメ「ウマ娘 プリティーダービー Season 3」製作委員会

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