感想:アニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』11話。『リゼロ』や『ネトゲの嫁』のアニメがはじまった2016年が最近だと思う筆者はおっさん

カワチ
公開日時

 TVアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』の第11話“オリジナル・キュー”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』第11話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。

ブレない守くんが格好いい!

 第11話ではオタクの街であるアキバの風景を取り戻すため、コノハと守が歴史を変えるゲーム制作をすることに。

 ふたりだけでどのようにゲームを作るのかと思いましたが、そこはAIの力を借りることになりました。立ち絵を読み込むことで同じようなイラストを一瞬で量産したり、アニメ塗りや水彩風に瞬時に切り替えたりする一方、AIにはゲームを作らなければいけない理由がないので作品に熱が生まれないという問題点も。

 ここは我々が暮らしている現代もクリエイターとAIがどのように共存していくのか、日々、議論されており、同じ課題を持っているので興味深かったです。

 また、これまでコノハと守に恋愛的なシーンは無かったですが、今回の前半はすこ~しだけ、恋を匂わせるような展開になっていてよかったですね。

 お互いの気持ちを確かめていたりするわけではないですが、いまだにPC98一筋で想い人もいない守くんに対して、コノハがちょっと安堵しているようにも見えていたことに、ニヤニヤしてしまいました! 残り話数も少なくなってきましたが、ふたりの関係が最終的にどうなるのか気になります……。

 こまかいところだと、イヤホンで音楽を聴いていたと思っていた守が、じつはPC98の起動音を聴いて心を休めていたシーンに笑いました。軽く流されていたけど、かなりヤバいでしょ!

 また、いつのまにかコノハの一人称が“コノハ”から“私に”になっており、彼女も歴史改変の影響を受けていることが明らかに。のんびりゲームを作っていることはできなくなり、緊迫感が一気に増しましたね。

 AIの力を借りて作業はラクになったとはいえ、歴史を変えるゲームという難題に頭を悩ませるコノハ。彼女は自分の原点を思い出すためにアキバへと繰り出します。ここでコノハが小さいころにはじめてアキバに来たときに見つけた『ラブライブ!サンシャイン!』や『この美術部には問題がある!』のビジュアルが写って懐かしかったです。

 最近の作品のような気がしていましたが、これらの作品がはじまったのは7年も前なんだ……。おじさんの7年は1年ぐらいの感覚です……。

 その後は冬夜からコノハに電話がかかってくるという急展開に。冬夜に会うため、彼女のもとへと向かうコノハですが、じつは冬夜本人からの電話ではなく、彼女の提携相手であるプラネットゲームズ・ジャパンのCEOであるグレンの罠。合成音声でコノハを騙したグレンは、コノハの創作力を利用するために彼女を攫ってしまいます。

 ここからの怒涛の展開はぜひアニメで実際にチェックしてみて欲しいのですが、“ANOTHER LAYER”の名が示す通り、アニメオリジナルの展開と結末を迎えることになりそうです。まったく予想できないので次回の放送が楽しみ。第9話~今回の第11話までは大槻涼樹さんが脚本でしたが、ここからのクライマックスはどなたが書くのか気になりますね~!


カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。


©若木民喜/みつみ美里・甘露樹(アクアプラス)/16bitセンセーションAL PROJECT

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら