感想:『豚のレバーは加熱しろ』10話“決まりには必ず理由がある” の鍵はヘックリポン!? ついに王都への道が開けた!

ハチ
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 アニメ『豚のレバーは加熱しろ』10話“決まりには必ず理由がある”の感想をお届けします。
 
【注意】キービジュアルより先のテキストでは『豚のレバーは加熱しろ』10話“決まりには必ず理由がある”の物語に関する記述が多々あります。

悲しみに浸る余裕もないなんて…【豚のレバーは加熱しろ 10話感想①】

 ブレースが死に、ノットと別れた2人。久しぶりのふたりきりですが、以前のようなほんわかした雰囲気ではなく……なんだか見ているのもツラいな……。

 2人の後ろにいるのはやっぱりヘックリポン。しかも、2体になってる。王都への入り口を探して「入れてください!」と言っているときもずっと見守っていましたね。本当に不思議な生き物だなぁ。

 そういえば、ノットと話しをしているとき豚は「ンゴ」しか言わないなと思っていたのですが、その疑問を逆井先生が解決してくれました!

 “豚さんは、ジェスやセレスなどのイェスマが心の声を読み取り中継してくれなければ言葉での意思疎通ができません。 ノットと男2人で話そうとしたときは「ンゴ」しか言えませんでした。”とのこと。なるほど~! いつもはどちらかが一緒にいたから聞こえていたのか! 実ははここでもイェスマの力が発揮されていたんですね。

 さて、10話のことに戻ると……豚の背中に乗っているジェスが弓矢に撃たれ、じわりと血が広がるのを見て、確実に死は近くにあるんだなと、なんだかゾワッとしてしまいました。イェスマ狩りの方たち、さすがにしつこいのではありませんか? 悲しみに浸る余裕もノットの心配をする余裕もないなんて……。

 けれど、毒がハッタリだと気が付いたり、冷静に対応して懸命にジェスを守る豚……とっても応援したくなりますよね! 知識と洞察力、予測を駆使した戦い方は豚ならでは。人間みたく武器を使うことはできないけど、いつも一生懸命に自分のできることをする姿に心打たれちゃいました。ビジュアルがいいのも、チカラがあるのもかっこいいけれど、こういう熱いハートがあるのって最高にかっこいいですよね! 

 ジェスが豚に助けを求めるフリをして一緒に岩に化けた時、「こうでもしないと豚は隠れないだろう」と、豚の気持ちをすごく理解しているからこその行動だなと感じました。実はジェスの方が豚のことを大好きでよく見ているんだろうなぁと、ピンチな場面ではありましたがキュンとしたシーンでしたね!

 豚は「俺が気を引いていた方が」とずっと言っていて……乙女心が本当にわかっていないな! ジェスは豚に死んでほしいわけないでしょ! でも、こういう気持ちってやっぱり言葉にしないと伝わらないのかな。豚はジェスをぎゅっと抱きしめたいようでしたが、豚足では無理だと悔しそうでしたね。いつか人間の姿で抱き締められる日がくるといいな。

王都に入る鍵はヘックリポンだった⁉【豚のレバーは加熱しろ 10話感想②】

 ずっと不思議に思っていたヘックリポンの存在理由もついに明らかに! 外見や行動が確かに他の生き物とは明らかに異っていますもんね。第10話を見て、「だからイェスマに関する事件があったりした場合、たくさん集まってくるんだ」といろいろと納得できました。

 そして、王都に入るにはヘックリポンが鍵だと気が付いた豚って本当に洞察力がすごい。これがミステリー好きのチカラなのか⁉ いよいよ王都への道が開けたわけですが、なにが待っているのか見当もつきません。イェスマたちにこんなひどい対応をする王都にイライラがたまっているので、ぜひボコボコに……いえ、話し合ってほしいですね。

 個人的な予想ですが、魔法使いの末裔である王都の人々はイェスマを恐れているのではないかな? ただの小間使いとして考えていたら、首輪をはめて、さらに新たな生物を生み出してまで監視なんてしないですよね。

 実際、イェスマたちはすごい力を持っているのも事実。人の心を読むチカラは、使いようによってはすごく怖いものですし……。戦争をしていた魔法使いたちが急に消えたのも謎ですし、イェスマとの関係を感じます。う~ん、次回も気になりますね!

 さて、今回の放送記念イラストはこちら。ジェスに顔をギュッとされて眉間にしわが寄ってしまう豚がかわいい、フライ先生の作品です!

 ジェスのやわらかな雰囲気と、されるがままの豚が仲の良さを感じさせてくれます。今は本編だとこのような2人の姿を見ることができないので、なんだかすごく癒されました~!


ハチ:ジェスのような純粋な心を失った限界アラサー独身女性ライターのため、ジェスたその天使っぷりが眩しいンゴ! ちなみに、生で食べたことはないですがレバーは大好き。1番好きなホルモンは腎臓。


【STAFF】
原作:逆井卓馬(電撃文庫/KADOKAWA刊)
原作イラスト:遠坂あさぎ
監督:高橋雅之
シリーズ構成:赤尾でこ
キャラクターデザイン:渡辺 奏
サブキャラクターデザイン:倉橋N濘
プロップデザイン:ヒラタリョウ
美術設定・美術監督:中村嘉博(デザインオフィスメカマン)
色彩設計:吉里修耶
CGディレクター・2D:濱村敏郎(ワイヤード)
撮影監督:杉山大樹(project No.9)
編集:丹 彩子
音響監督:立石弥生
音楽:末廣健一郎・MAYUKO
アニメーション制作:project No.9

CAST
豚:松岡禎丞
ジェス:楠木ともり
ノット:伊東健人
セレス:富田美憂
ブレース:能登麻美子


©2023 逆井卓馬/KADOKAWA・アニプレックス・BS11

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