レビュー:新作ブロックチェーンゲーム『ディライズ ラストメモリーズ』は美少女を指揮して戦うローグライク系アクションRPG!

ライターM
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 enishが贈るiOS/Android/PC向けのブロックチェーンゲーム『De:Lithe Last Memories(ディライズ ラストメモリーズ)』の先行試遊イベントが、12月21日にクローズドで実施されました。

 本作はローグライク系のアクションRPG。プレイヤーは異世界に赴き、エーテルを操る”ドール部隊”の少女たちを指揮して異形の生命体“アンノウン”に立ち向かいます。

 今回は、試遊で確認できた注目ポイントなどをまとめて紹介しつつ、後半では開発者のインタビューをお届けします。

 なお、鋭意開発中のため、正式リリース版とは細部の仕様が異なる可能性があることをご了承ください。画面写真はすべて開発中のモノです。

『ディライズ ラストメモリーズ』先行試遊レポート

 試遊イベントでは、作品の主軸となる“ビルドモード”を体験することができました。

 ゲーム自体の大まかな流れは、“ビルドモード”で育成したお気に入りのドールたちを使って、対人戦やギルドバトルなどさまざまなコンテンツを楽しめるというモノ。

 ブロックチェーンゲームならではの特徴としては、ゲームプレイを通じてNFT(non-fungible token:非代替性トークン)やFT(Fungible Token:代替性トークン)を得られるという点にあります。

 少々難しい部分を省いてお伝えするなら……プレイを通じて得られた体験や実績、入手した希少アイテムに対して、暗号化されたデジタル資産(お金のようなモノです)を得る機会が用意されているといったイメージです。

 専門的な話はさておき、気になるゲーム部分のインプレッションをお届けします!

自分だけの推しを育てて苛烈な戦場へ……!

 ビルドモードではプレイドール(操作キャラ)1名+NPC3名の最大4人パーティを編成して、ランダム生成されるダンジョン攻略に挑みます。

 画面構成は主にクォータービューで、第1波、第2波とWAVE形式で押し寄せるすべてのアンノウン(敵)を制限時間内にせん滅すればステージクリア。

 敵を倒しながらレベルを上げて多彩なスキルを獲得しつつ、最終ステージに待ち受けるボス敵を倒せばモード終了。1プレイあたりの所要時間も短めなのでお手軽に楽しめます。

 ちなみに、レベルアップでのランダム要素は強めで、ステータスの上昇幅はもちろん、3種類の中から選んで習得できるスキル候補も、どのようなスキルが提示されるかはランダム。

 特にレベルアップ時のスキル選択がビルドの肝となるようで、平均的に育てたドールよりも、わりと極振りした方がいいかも?

 試遊段階では基本操作はコントローラー+マウスでキーボードにも対応。方向移動と攻撃、各種スキル発動といったオーソドックスなタイプで、そこまでゲームが得意ではないユーザーでも感覚的に楽しめます。

 NPCの動きに関しては文句なしで、いらぬ特攻で足を引っ張られたり、意味不明なタイミングで回復を放たれるということもナシ。

 かと言ってプレイヤーを置き去りに敵を一掃されるようなこともなく、快適に楽しめるバランスでした。

 試遊ではスタンダードな近接アタッカーの天道リノアで難易度EASYをサクッとクリア後、中~遠距離アタッカーの剣崎ナナミでNORMALに挑戦。

 特にナナミが放つ竜巻状の魔法は一定時間とどまった後に敵を蹴散らしながら直進するなど、見た目&威力ともに派手で爽快感も抜群でした。

『ディライズ ラストメモリーズ』試遊で確認できた6名のドールたち

五代サナ(声優:伊駒ゆりえ)

 第五部隊のリーダー。何者でもない自分を変えて特別な何かになりたいという理由でドールになった。優秀な姉と常に比べられてきたため自己肯定感が低い。“特別”に憧れており、平凡を脱却するために突飛な行動を取ることがあるが、その本質は友だち思いでみんなが暮らす世界を守りたいと考えている。突然リーダーを務めることになってしまい、個性の強い同部隊の隊員たちをまとめることに難儀している。

城戸ヒカリ(声優:荻野葉月)

 気弱で真面目、ルールを守る優等生。怖がりで特にオバケが苦手。両親が事業を失敗して多額の借金を背負っており、一家は離散状態。アルバイトだけでは借金が返せないため、ドールになってお金を稼ぐことを決意した。ドールになる際、サナが「友だちを一人にしておけない」と言って一緒に組織に入ってくれたので恩義を感じている。

剣崎ナナミ(声優:阿保まりあ)

 外見はクールな絶世の美少女。だが、その中身はちょっとズレている天然系。意外とノリがよく、表情ひとつ変えずにメイやリノアの突飛な行動に付き合うことも多い。その外見から勘違いされやすく、ドール部隊員になる前は友だちを作ることが出来なかった。そのため、普通に接してくれる部隊の皆のことが大好きで、部隊の皆のためなら自己犠牲も厭わない熱いモノを秘めている。食べることが好きで、細身だがかなりの大食らい。ピアノが得意で、その腕前はプロ級。

津上アヤカ(声優:竹達彩奈)

 尊敬する姉がドールになった後行方不明になり、姉を探すために自分もドールになった。姉は現実が見えていないから消息不明になったと考えており、姉のようにならないために現実至上主義を貫くようにしている。姉と雰囲気、考え方の似ているサナとは相性が悪く、些細なことからよく言い争いをしている。元バスケ部、ダンスも得意で、隊員たちにダンスを教えることもある。

日髙メイ(声優:鬼頭明里)

 常におっとりしていてマイペース。自由奔放なムードメーカー。プロゲーマー級の腕前を誇るが、彼女自身はあくまでもエンジョイ勢だと思っている。物事の構造を見抜くのに長けており、そのせいか核心を突くようなことをオブラートに包まず言ってしまう。裏表のない性格からよく悩みを相談されるなど、ドール達の間で一目置かれる存在だがその反面、図星を突きすぎて反発されることもしばしば。部隊の垣根を越えたゲーマーも仲間も多い。

天道リノア(声優:阿澄佳奈)

 同部隊内では最も戦闘が得意。何でもそつなくこなす天才肌、オールラウンダー。一見すると過度に明るくハイテンション、元気、活発、自信家に見える。話をかき回してややこしくするトラブルメーカー。だがそれは、自身のことを特筆すべきことのない器用貧乏のつまらない人間だと思っていることの裏返しであり、意識してそう振る舞っている面がある。自分が夢中になれることをずっと探しており、非現実的な体験ができそうな組織に入った。

『ラスメモ』のアレコレがわかる開発者インタビュー!

 ここからは開発者インタビューの内容をお届けします。

 ゲーム実況者の茸さん、YoutuberのゆでたまごさんによるMCのもと、enishのプロダクト本部長・公文善之さんと、開発プロデューサーである久保愛美さんに本作の気になるポイントについて語っていただきました。

※インタビュー中は敬称略

――まず、プロジェクト立ち上がりの経緯について教えてください。

公文:ブロックチェーンゲームとかWeb3といった単語がゲーム業界に聞こえてきた2~3年くらい前の話になりますが、ゲームでお金を使うのは普通ですが「ゲームでお金を稼げる」ってなんだろうと興味を持ったのがきっかけですね。

 ゲームの中で経済を作る試みはこれまでにもあったものの、それが現実世界と繋がってくるというのは新しい体験だなと思って色々と調べました。紆余曲折あって、今回のプロジェクトを立ち上げたのが今年の春になります。

――本作はモバイルゲームクオリティのブロックチェーンゲームとのことですが、こちらについて詳しく教えてください。

公文:多少言葉は選ぶのですが、現状のWeb3ゲームというのはゲームとして物足りなさを感じるモノが多かったのではという印象がありました。

 我々はこれまでモバイルゲームを作ってきた会社ですので、世界観ですとかサウンド、ビジュアル面も含めて、一般的なモバイルゲームとして捉えても十分なクオリティをもって楽しめる作品を完全な形でやりたいと。

 なおかつ、ブロックチェーンゲームが抱える問題点をしっかりと解決しながらブロックチェーンの要素を提供するというのを併せ持ってモバイルクオリティ化するということを考えています。

――ゲームの世界観、ビジュアルについて教えてください。

久保:試遊でも体験していただいたかと思いますが、いかに女の子をかわいく表現できるかという点にこだわって作っています。

――ゲームの核となる特徴について教えてください。

久保:バトルを通じてどんどん女の子が強くなっていく。色々なスキルを使えるようになったり、持っているスキルの威力が上がったり効果範囲が広がってできることも増えて、一気に敵を蹴散らせるようになったりといった爽快感も魅力かなと思います。

 また、一回のバトルで女の子に対してどのようなスキルを覚えさせるかというのを毎回考えながら、同じキャラクターだけれども異なるビルド(育成)も可能なので、そういった戦略性も魅力のひとつかなと。

――他のゲームとどう違いますか? ブロックチェーンゲームになることでどうおもしろくなるか教えてください。

公文:やはりゲームとしてしっかりとおもしろいということと、なおかつWeb3で稼げるという点がおもしろいかなと思っています。

――今後の予定について教えてください。

公文:本日の試遊で用意させていただいたのは6キャラで、それぞれ戦略性の違いもあったかと思うのですが、リリース段階では36キャラを予定しています。

 今回は登場しなかった役割のタンクをはじめ、スキルやキャラの方向性も増えていきます。最終的な到達点として、ギルドvsギルドといった大人数で、ビルドしたキャラを持ち寄ってバトルするというモノを目指して開発を進めています。

 普通にモンスターと戦う場合とは違って、求められるスキルとかも変わってきますからね。

――本作をスマホゲームとして見たときに、本作のおもしろさはどのような部分ですか?

久保:ポイントとして1つは、どんどん強くなっていくという成長ですね。2つ目は戦略性で、ビルドでは多彩なスキルを覚えられますし、ダンジョンを攻略する際にどのように育てたキャラを連れて行くか、育てきった後のエンドコンテンツとしてどのようなパーティを組むかといった部分でもかなり戦略性が広がっていると思います。

公文:普通のRPGが何時間もかけてレベルが1つ上がったというスタイルに対して、ローグライクゲームというのは毎回レベルが1に戻ってしまいますけれども、数分程度でレベル何十と上がるといった、短時間で一気に強くなる体験を味わえるのが特徴なのですね。

 これまで、美少女×ローグライクという組み合わせが意外と少なかったのではないかと思っています。

――ローグライクでは、ランダム性やビルドがおもしろさの重要な部分を担うと思いますが、本作ではその点についてどのように落とし込まれていますか?

久保:まずダンジョンのランダム性ですね。ものすごく手強い敵が出現するフロアであったり、宝箱が山ほど出現するフロアであったり、そういった部分がダンジョンに入る度に変化します。

 また、ビルド部分でキャラがレベルアップする度にどのスキルを取得&強化するか表示されるのですが、そこも毎回ランダムで変わっていくため、思うように育てられるかどうかを一喜一憂しながら楽しめるという点も魅力かと思います。

――既存のゲーマーとWeb3ユーザーについて、それぞれどのようにアプローチをしていくのでしょうか?

公文:やはりWeb3はまだまだ浸透していないと思いますので、入り口としては今まで遊んできたゲームとまったく同じように遊べるというところが一番大事だと思っています。

 実際に遊んでいただくと普通のゲームだけれども、そこにWeb3の要素が入っている。ただ、Web3に入っていこうとすると難しい専門用語が出て来て戸惑うと思うので、そこをできるだけ意識しないように覆い隠して、気がついたらWeb3要素が絡まっているというスタイルを目指しています。

――最後にタイトルを楽しみにしているファンに向けて一言お願いいたします。

久保:絶賛開発中でして、みなさまにかなり楽しんでいただけるモノになってきています。これからももっとブラッシュアップしていくので、楽しみにお待ちいただけるとうれしいです。

公文:今日は試遊の様子を横で見ていたのですが、みなさん結構楽しんでいただけたようで少しホッとしております。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

『ディライズ ラストメモリーズ』公式生放送

 試遊会の後半では、出演声優陣も登壇しての公開生放送が実施されました。その様子はYoutubeの公式チャンネルにて公開中!

 試遊では6人のドールを操作できましたが、総勢36名のドールが控えていることが発表されました。彼女たちの魅力を掘り下げる個別ストーリーの実装はもちろん、36人すべてにテーマソングが用意されており、MVが制作進行中であることも明らかに。

 番組では、五代サナのMV(生放送特別ver)が公開されましたので、気になる方はぜひチェックしてください!

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