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『ドラクエ4』アリーナの武術大会が激熱。増殖しまくるメラゴーストに苦しめられた思い出も(ネタバレあり)【ドラゴンクエストIV 導かれし者たち:メモリの無駄づかい】

やすちか
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最終更新

 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ(私)、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、ファミリーコンピュータで発売されたRPG『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』について語らせていただきます。

 人生で初めてプレイしたRPGが、『ドラクエ4』でした。読書が好きだった私は、自分でプレイできる物語に大興奮! すっかりゲームとRPGのとりこになりました。『ドラクエ4』は全5章のオムニバス形式なのですが、章仕立てなのも本好きにはたまらないものがありました。ゲーム初心者には、レベルを上げれば勝てなかった敵にも勝てる、という所も魅力だったのかなと思います。

 鳥の雛が初めて見たものを親と慕うかのように、はたまた初恋のように、私にとって『ドラクエ4』はそんな特別な存在なのです。

※この記事には『ドラゴンクエストIV』のネタバレが含まれています。

第二章 おてんば姫の冒険【ドラクエ4の思い出】

 第二章はサントハイムの姫・アリーナが主人公。お姫様を操作できる事にときめきましたが、開始直後に自室の壁を蹴破る想像以上のおてんば姫でかなりびっくり。窓から脱出とかじゃないんだ…。お城の壁って頑丈な石壁とかでしょうに。瓦割りとかの次元じゃない。それでも可愛くて強いので、すぐに好きになりました。

 教育係で魔法使いのブライや、姫様にほのかな想いを寄せる神官のクリフトをお供に3人パーティーでの旅が始まり、ワクワクがとんでもなかったです。その気持ちを象徴するような二章のフィールド曲“おてんば姫の行進”も超名曲で、アリーナがルンルンと大きな歩幅でどんどん歩いていく様子が目に浮かぶようでした。

 戦闘も、物理のアリーナ、魔法攻撃のブライ、回復と補助のクリフトと個性がしっかり出ていて格段に難しく&楽しくなりました。クリフトは効果があれば敵を一撃で倒せる“ザキ”を使う事で有名なキャラですが、回復は勿論のこと、全体防御を上げるスクルトが使えたりと、頼りになるキャラでした。確かに何度か「いや、ボスにザキ(ザラキ)はもういいから…」とプレイ中に呟いたことはありますけどね(笑)

 3人での戦闘で一番筆者のメモリを占拠しているのは“メラゴースト”戦です。炎の姿をしたごく普通のフィールドモンスターですが、物理攻撃に対する回避率が高く、尚且つ分裂することがあるのです。頼みの綱はブライのヒャドのみ。ヒャドで攻撃すれば分裂することはありません。しかし幼い筆者はそんな事は知らず、アリーナとクリフトで攻撃! 倒す以上に増えていき、画面いっぱいに増えるメラゴースト…。そしてブライのMPは尽き、増えてはメラを唱えられ、一行は火だるまになり全滅した辛い記憶…。ABCはメラゴーストで覚えたんじゃないかな? レベルが上がってから同様のシチュエーションになり、力で押し切った時の達成感は忘れられません。

 アリーナは行く先々で事件を解決する、水戸黄門様ご一行のようでしたが、個人的には偽アリーナが誘拐されるイベントが好きです。自分が本物だと言わずに助けるのが子供心にもどかしかったですが、今ならわかる、お忍びの美学。

 二章終盤で訪れるエンドールでは、付近のフィールドの敵が急に強くなって焦りました。特にさまようよろいとホイミスライムがペアで出て来た時は緊張が走りましたね。さまようよろいが結構な確率でつうこんのいちげきを出してくるし、だからと言って先に倒そうとしてもホイミスライムに回復されるしで…。敵を倒す順番の大事さはこの章で学びました。“コロシアム”という単語を人生初めて目にしたのもここだったなぁ。ダジャレ風に解釈していました(笑)。

 そして、アリーナが武術大会に出場し、ひとりで戦う5連戦がきつかった! ベロリンマンを見極めようとブラウン管とにらめっこしたもんです。対戦終了ごとにやくそうの使用を問われ、やくそうの大事さをひしひしと感じたり。あとは「みぎてにてつのつめ ラララ~♪」で頑張りました。5人を倒して、次に戦うのは対戦相手全ての息の根を止めているという恐ろしい人物・デスピサロ! 心許ないやくそうの数で迎えるピサロとの対戦に心臓が早鐘を打ちました。

 武術大会が終わり、サントハイムに戻ったアリーナ達を衝撃の展開が襲い、二章は幕を閉じます。面白すぎる。こんな面白いゲームがこの世にあるなんて…! 次の主人公は誰なの~! と、夢中になるのでありました。



やすちか:ゲームと声優さんが大好きな、古オタクの新米ライター。好きなジャンルはRPGとADV。『ドラゴンクエストモンスターズ3』のモンスター診断では“めったに怒らないばくだんいわ”でした。


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