SFC版『ストリートファイターII』。家でたくさん練習できると喜んでプレイした者たちの左手親指に残る痛みという名の勲章【メモリの無駄づかい】
- 文
- うま
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三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。
何年、何十年たっても、「なんでオレ(私)、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。
そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回はSFC(スーパーファミコン)版の『ストリートファイターII(スト2)』についてご紹介。
SFC版『ストリートファイターII』とは
本作は、1991年にアーケードで稼働開始した対戦格闘ゲーム『ストリートファイターII』の移植版で、1992年6月10日に発売されました。
プレイヤーは、前作となる『ストリートファイター』から引き続き登場した、リュウやケンを含めた8人の格闘家から1人を選び、1対1の対戦が楽しめます。
ゲーム起動時に“下R上LYBXA”と入力することで、アーケード版ではできなかった同キャラ対戦も可能となっていました。
必殺技を出そうとして親指を擦りむいたあの頃【ストリートファイターIIの思い出】
2023年12月から、『ストリートファイター』シリーズ最新作の『ストリートファイター6』が、アーケードでも稼働を開始しました。昔はアーケードで遊んだゲームが、のちに家庭用に移植され、家でも練習するスタイルでしたよね。
ということで、上にも書きましたが、『スト2』も最初はアーケードで稼働を開始して、すぐにSFC版が発売されたのです。そのころにはもう対戦が流行っていて、『ストリートファイターII'』も稼働を開始していた時期です。
当時は2つの筐体で対戦する“対戦台”が主流になっていましたが、最初の『スト2』のころは、1つの筐体で隣同士に座って対戦してたんですよね。見知らぬ人に「対戦いいですか?」と声をかけてプレイしたものです。やがては対戦の順番待ちも発生し、コイン投入口の近くにコインを置いて順番待ちをする“置きコイン”なんて風習も生まれました。
まだSNSもなく、一部の人がパソコン通信をやっていた時代に「どこそこのお店のリュウがすごい」みたいなウワサが流れてきて、遠征する文化が生まれたりとか、今考えるとすごいことですね。ときには大阪とか、遠方から対戦者が来たりとか、そんな時代でした。筆者もホーム以外のゲームセンターに出かけて、小川町の●ッキーズ、神保町のミッ●ーやTAR●などで対戦して、たくさん知り合いができたのもいい思い出です。
そんな大人気ゲームの『スト2』が、早くも家庭でもプレイできるとあって、自分を含めたまわりの友だちみんなして、ソフトを買ったのを覚えています。当時はまだ学生だったので、それこそご飯代を全部『スト2』に突っ込んでた時代ですから、プレイし放題のSFC版を買って、家で練習しまくるのは当然ですよね。
しかし、1つだけ問題点がありました。それが、SFCのコントローラーでコマンド入力すると、指が痛むということ! 必殺技を出すときに素早くコマンド入力をしまくった結果、ついには左手の親指の皮を擦りむいてしまったのです。
リュウやケンなどで通常技をキャンセルして波動拳や昇竜拳を出すときに素早く入力するのはもちろん、とくにザンギエフのスクリューパイルドライバーで十キーを一回転させまくったから、めちゃくちゃ擦りむいたんですよね……。
普段使わないキャラの練習ということで、ザンギエフを頑張った結果だけに、この指の痛みは勲章と言えるでしょう。たぶん今アラフィフ以上であのころ学生だった人の多くは、左手の親指にあの痛みを味わったことがあるはず。
そんな『スト2』ですが、『ストリートファイター30th アニバーサリーコレクション インターナショナル』で、最新のハードでもプレイ可能です。このタイトルは、最初の『ストリートファイター』から、『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』までの12タイトルがプレイできるので、2024年の現在でもスキを見つけてはプレイしています。
今のコントローラーは十キーもコマンド入力しやすい形状になっていますし、アナログスティックでも操作できるので、何時間プレイしても指が痛くならなくてビックリしました。と、同時に、あのころの指の痛みをふと懐かしんでしまいました。痛くても止めずにプレイし続けるとか、あの頃の自分も『スト2』が大好きだったんだなぁ……。
■『ストリートファイター30th アニバーサリーコレクション インターナショナル』
うま:かつては、とあるメーカーでゲームを作っていたり、デパートの屋上で特撮ヒーローの中の人だったりしたライター。
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