『原神』シュヴルーズの登場で過負荷編成に革命が起きた。超優秀な星4サポーターの特徴&オススメ編成を紹介

米澤崇史
公開日時

 HoYoverseが配信するオープンワールドRPG『原神』。Ver4.3後半からは、イベント”薔薇と銃士”でも活躍したキャラクターであるシュヴルーズが実装されました。その性能やパーティ編成例を紹介していきます。

●動画:【原神】キャラクター実戦紹介 シュヴルーズ(CV:下地紫野)「百発百中」

イベントで活躍したシュヴルーズ。彼女によって過負荷編成に革命が……!

 まず性能をざっくりと説明しますと、編成に制限がある分、非常に簡単に強力なバフと&デバフを巻きつつ、さらに回復までできてしまうという、性能てんこ盛りのサポーターです。

 ただし、その多くが炎・雷元素を組み合わせて起こる過負荷反応が発動条件に関わっているので、雷・炎元素縛りの編成でのみ真価が発揮されるという性質があります。

 とくに優秀なのが、過負荷反応発生後に元素スキルを発動すると、自身含む周囲のキャラクターの炎・雷元素キャラの攻撃力をアップ(最大40%)する天賦“縦陣戦力統括”と、過負荷反応を発生させた対象の炎・雷元素の耐性-40%ダウンする“尖兵協同戦術”の2つの天賦。

 ある程度継続して過負荷を起こせる編成なら、たまにシュヴルーズに切り替えて元素スキルを一回発動するだけでバフ・デバフ・回復の効果を全て維持できるので、めちゃくちゃ扱いやすい印象です。

・炎と雷元素縛りでチームを編成するのが基本(炎のみ、雷のみはどちらもNG)
・過負荷反応が発生すると、元素スキルに炎・雷元素キャラの攻撃力を上昇させる追加効果が生まれるようになる
・過負荷が発動した後、6秒間敵の炎・雷元素耐性がダウンする
・HPはバフ効果が最大になる40000が目安。聖遺物・武器はHPが高めになるように選ぶ

 まとめると上記の4点さえ抑えておけばいい、シンプルかつ強力な非常に優秀なサポーターとなっています。

  • フォンテーヌの鍛造武器“正義の報酬”は、シュヴルーズのモチーフ武器といっても過言ではないほど相性が抜群。

 一応小ネタとして、バフ効果の“縦陣戦力統括”は、過負荷反応さえ起こせば別の元素が混ざっていても発動しますが、デバフの“尖兵協同戦術”の効果が発動するのは炎・雷縛りのチーム編成のみという違いがあることも覚えておくと、編成を考える上で役立つ場面があるかもしれません。

 炎・雷元素縛りのチームは、これまで過負荷がそれほど強力な元素反応ではなかったのもあって、あまり積極的に使われてはいなかったので、今まで注目されていなかったキャラクターの評価が上がるという現象も起きています。ここではその一例の編成を紹介していきます。

シュヴルーズを使ったオススメ編成例を紹介!

過負荷の爆発で重撃の隙をカバー。リネ・八重神子・ディシア・シュヴルーズ

 フォンテーヌで登場した炎元素アタッカー、リネをメインアタッカーに据えた編成。

 八重とディシアの元素スキルで過負荷を起こしつつ、リネの重撃、元素スキルでダメージを与えるという立ち回りが基本。リネの弱点である重撃の隙を、ディシアの元素スキルによる中断耐性付与、過負荷による敵のふっとばしでカバーするというコンセプトです。

 リネはなかなかクセが強く、編成を選ぶタイプのアタッカーですが、いろいろなサポーターの中でもシュヴルーズとの相性はかなり良いです。シュヴルーズの元素スキルによる回復のおかげでHP60%を維持してプロップを貯めやすく、炎元素のキャラクターが多いほどダメージが上がる天賦とも噛み合っています。

 リネは炎元素ダメージを与えるタイミングが不規則になりやすく、炎元素のアタッカーとしては珍しく蒸発や溶解を軸にした編成には不向きなタイプでした。反面、過負荷は定期的に発生させやすいので、八重のスキルさえ発動させていればディシアのスキルの範囲外に出た敵にもしっかり過負荷を起こせます。

 シュヴルーズの天賦でサブアタッカーである八重の攻撃力も高くなり、リネが重撃で狙いをつけている間のダメージをカバーしてくれるのも美味しい。

 八重はもともと重撃アタッカーと組み合わせるのに最適のキャラですが、元素の関係で不足していたシナジーがシュヴルーズの登場で完全に補われた感覚があります。どんな編成でも安定して雷元素を付着できるので、シュヴルーズ絡みでとくに使いやすいキャラの一人です。

過負荷を軸にしたもう一つの“雷電ナショナル”。雷電将軍・ベネット・香菱・シュヴルーズ

 雷電将軍をアタッカーに、サブアタッカーの香菱、サポーターのベネット・シュヴルーズを組み合わせた編成。

 『原神』には古くから、雷電将軍・行秋・ベネット・香菱による強力な編成がありますが、これはその派生に近い形になるでしょうか。ベネットの元素爆発で攻撃力を上げたところに、香菱の元素爆発、雷電将軍の元素爆発を重ねていくことで、大きなダメージを叩き出せます。

 雷元素キャラは雷電将軍だけですが、雷電将軍の元素スキルの追撃は最短で0.9秒間隔で発動するので、6秒に1回ペースで過負荷を起こせればいいシュヴルーズのデバフの条件は十分満たせます。炎元素キャラが3人なので、ダメージリソースとして重要なベネット・香菱の両元素爆発のチャージを溜めやすいのも良いところです。

 実質ベネットとのWヒーラー編成なので安定感もありますが、通常の雷電ナショナルと同じ感覚で運用すると、行秋の元素スキルのダメージ軽減&中断耐性効果がなくなっている分、瞬間的なダメージを受けやすくなっている点は注意が必要。

 元素爆発がほとんどのダメージ源になる関係上、フィールドの探索では少し使い勝手が悪いですが、絶えず敵が出現する深境螺旋のようなバトル系のコンテンツでは攻略用のガチ編成の一角として選択肢に入ってくると思います。

 雷電将軍以外は全員星4キャラなので比較的入手しやすく、現在のガチャで全員ピックアップされているのもあって、深境螺旋用の編成に困っている人にはかなりオススメです。

全員星4で組んでも強い。煙緋・フィッシュル・北斗・シュヴルーズ

 煙緋をアタッカーに据えた、星4キャラのみで組める編成。皆古くから実装されているので、命の星座の凸が進んでいる方も多いと思います。

 煙緋は通常攻撃→重撃の連携を基本とするキャラで、通常攻撃に連動して元素スキルが発動するフィッシュルは最高の相方の一人。フォンテーヌで追加された聖遺物“黄金の劇団”で元素スキルの攻撃性能が強化されたのもあって、アタッカーに匹敵するダメージを叩き出せます。

 また、煙緋は足を止めて攻撃する時間が長いという弱点もあるので、元素爆発にダメージ軽減+中断耐性付与の特性がある北斗を組み合わせています。

 北斗はシュヴルーズに足りない耐久面の性能をピンポイントで補完してくれ、雷元素を付着して過負荷反応も起こせるので、こちらも相性が非常にいいです。元々優秀ではありながらも、行秋など他のサポーターに隠れがちなキャラだったのですが、炎・雷元素縛りの編成ではかなり貴重な役割を果たしてくれます。

 過負荷による爆発、煙緋の重撃が両方が範囲ダメージなので、多数の敵を相手にする場合もさほど苦になりません。探索時の普段使いも含め、トータルでの使い勝手がいいチーム編成となっています。

 煙緋を所持していなかったり命の星座が進んでいない場合、現在ピックアップされている宵宮と入れ替えてもそのまま使えます。中断耐性抜きでも戦える立ち回りに自信のある方は、北斗の枠をベネットと入れ替えて攻撃面をより強化するのもアリでしょう。

それでも俺は綾華×シュヴルーズで行く――神里綾華・楓原万葉・夜蘭・シュヴルーズ

 Ver.4.3前半に行われたイベント“薔薇と銃士”で、シュヴルーズにとって初めての異国の友人となった神里綾華を同時編成したチーム。

 「炎・雷元素縛りじゃなくなってるじゃん!」というツッコミはごもっとも。当然ながら天賦効果が腐ることになるので、氷元素である綾華との性能的な相性は本来あまり良くはありません。「それでも……!」という熱い想いをもった方向けの編成がこちらとなります。

 シュヴルーズの最大の強みである2つの天賦は、炎・雷元素のキャラ向けなので、氷元素を使う綾華とのシナジーはありません。なのでここは、シュヴルーズをサブアタッカー兼ヒーラー、綾華のダメージを底上げする炎元素付着役としての運用を想定したものに設定しています。

 聖遺物は、溶解や炎ダメージの底上げのため“燃え盛る炎の魔女”4セットを装備。基本は攻撃や会心を重視しますが、低すぎると回復性能の方が厳しくなってくるので、ある程度はHPも確保したいところ。星5限定武器となりますが、護摩の杖があればかなり理想的です。

 基本的には綾華をメインアタッカーとして運用し、凍結や水元素を付着させたところでシュヴルーズに切り替え、元素スキルによる一撃で溶解・蒸発反応で大ダメージを与える……というのが基本コンセプト。シュヴルーズの元素爆発で炎元素を付着させた後は、綾華側の元素スキルや重撃での溶解ダメージを狙います。

 バフ・デバフに目が行きがちなシュヴルーズですが、とくに元素スキルは意外と侮れない攻撃性能を秘めており、サブアタッカー的な運用も十分視野に入れられます。ただ、元素スキルはクールタイムが長く、命の星座が無凸の場合はかなりシュヴルーズの攻撃の手数が少なくなるので、最低でも2凸はしておかないとちょっと物足りなく感じられるかもしれません。

 とはいえ、ヒーラー的な役割のキャラクターとしては十分なダメージを叩き出せると思います。性能面だけではなく、こういったプレイヤーがやりたいことを実現するために、どういうビルドや編成にするのがいいか頭を悩ませるのも、『原神』の魅力の一つです。

 シュヴルーズは、過負荷そのもので大ダメージを与えるというタイプではないので、アタッカーが装備する聖遺物も普段使いしているものが問題なく使えますし、いろいろな役割がこなせる分も枠も圧縮できるという強みがあります。

 現状のメンバーでも十分すぎるくらい強いのですが、今後さらにシュヴルーズと相性のいい炎・雷元素のキャラが実装される可能性はもあります。無凸でもいいので、1人は入手しておいて損はしないキャラクターだと思います!


※画像はPS5版のものです。
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