大河ドラマ『光る君へ』3話感想。当時の恋愛事情が面白い! 貴族の生活や現代との違いにも注目(ネタバレあり)

びえ
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 毎週日曜20時からNHKで放送の大河ドラマ『光る君へ』。第3回“謎の男”のレビューをお届けします。

三郎の大物っぷりに思わず感心!? 当時の恋愛模様も面白い

 平安時代にベストセラー『源氏物語』を書き上げた“紫式部”が主人公の本作。

 第3回は、後に紫式部と名乗ることになる“まひろ”が、“三郎(後の藤原道長)”の誤認逮捕を招いてしまったところから始まります。まひろ本人は悪くないのですが、結果的に三郎は捕らえられてしまいました。

 とはいえ、さすがは藤原家というべきか、すぐに釈放されたので一安心。三郎本人はと言えば、特に落ち込んだ様子もなく、のんびりとした雰囲気のまま。

 器が大きいと言うべきか、泰然自若としていると言うべきか、すでに大物の風格が出ている気さえしてしまいますね。父である兼家に叱られても、あまり気にしている様子はありません。

 貴族の子弟たちが集まって女性からの手紙を読む場面は、当時の生活が垣間見えて面白いですね。若者が恋愛トークで盛り上がるところは、現代と変わりません。

 一方で、「俺のように、字が下手で歌も下手だと困るな」なんて台詞がありましたが、和歌や字の上手さが異性を選ぶ基準となる、というところは現代とちょっと違った価値観で興味深く感じます。

 もちろん、字の上手な人が好きという方は現代でもいらっしゃるとは思いますが、パソコンやスマホで文字を打つのが普通となっている現代では、ちょっと珍しい印象を受けます。

陰謀渦巻く貴族社会…まひろの運命の行方は?

 さて、貴族社会には陰謀が付き物です。兼家の指示を受けた道兼は、円融天皇の食事に毒を盛り、天皇は体調を崩してしまいました。

 自分がのし上がるためなら、平気で人の食べ物にも毒を仕込むというところは、本当に恐ろしく感じます。それも、厳しい警備で守られているはずの、天皇の食事ですからね。

 兼家は自分が権力を握ることを意識するあまり、ちょっと人間不信になっているような気もします。

 ライバルの左大臣家の動向を探るため、兼家は為時を利用してまひろを間者として送り込むことを画策します。兼家の思惑が回り回って、まひろの運命までも変えてしまいました。

 それだけ影響力が大きいということですが、振り回されるほうは大変です。そんな慣れない環境にいきなり放り込まれて戸惑いつつも、まひろが自分の才能を発揮していく姿は、見ていて気持ちが良いですね。

 自分が誰かに利用されていることに悔し涙を流す場面では、つい声に出して応援したくなりました。

 まひろが宮廷でがんばる様子を見守りつつ、三郎との関係性の変化も気になってたまりません。そして、謎の男の正体は……!? 次回も楽しみに待ちましょう。

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