【ヘブバン感想：ネタバレ注意】『Angel Beats!』ひさ子シナリオは最後が良すぎてプレイヤーの自分のほうが召されそう。斬崎の狂気の続きも描かれるなんて…【ヘブンバーンズレッド日記#126】

文: カワチ

公開日時: 2024年02月13日(火) 06:30

　iOS/Android/PC（Steam）用ドラマチックRPG『ヘブンバーンズレッド（ヘブバン）』のプレイ日記をお届けします。

※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

絶対に最後までプレイしてもらいたいシナリオ【ヘブバン感想】

　2月4日より、『Angel Beats！（エンジェルビーツ）』コラボイベント第2弾の“Beautiful the Blood”が開催されました。ここではその感想をお届けしましょう。

　クリアした今だからこそ明かすと、筆者は2周年のコラボが『Angel Beats！』第2弾であると発表されたとき、ゆりやかなでと再会できてうれしい気持ちが湧き上がる一方で新しい別の作品とのコラボが見たかったという気持ちが浮かびました。ただ、クリアしてみれば『Angel Beats！』でよかったと心の底から思える内容でした。

　発売されることがなかった『2nd Beats』で見たかったような内容そのものでファンとしては大満足です。（まだ『2nd Beats』が発売されないと決まったわけではないですが……）

　『ヘブバン』のイベントは毎回クライマックスが盛り上がるのですが、今回のイベントはそのなかでもトップクラスに感動できるものになっています。最後までプレイするかどうかで評価は大きく変わってくると思うので、ぜひ最後までプレイしていただきたいと思います。

　さて、『Angel Beats！』コラボの第1弾はガルデモ（Girls Dead Monster）のドラマーである入江みゆきをピックアップしたものでしたが、今回はリードギターである渕田ひさ子のバックボーンが明かされます。

　みゆきと同じく今回はじめてフルネームが明らかになったひさ子ですが、元ネタは……アレですよね？　筆者は元ネタであろう人のファンでもあるので、うれしかったです（笑）。（あくまで自分の想像ではありますが）

　第2弾となる今回は第1弾のみゆきと同じく、生前の出来事が明かされる仕組み。次の“生”へと向かうことができないひさ子を月歌たち31Aのメンバーと再会したゆり、かなでがどうにかできないか協力するストーリーになります。

　『Angel Beats！』でのひさ子と言えばサバサバした女の子でしたが、今回のイベントでは月歌の歌声に惚れて岩沢の生まれ変わりだと信じてしまい、彼女に依存してしまうことになります。姉御肌のキャラクターだったので、意外なギャップが可愛らしかったですね。

　また、ひさ子にとって岩沢がどれだけ大事であるのか伝わってきて泣けました。また、ひさ子が幼少のころからギターを弾いていたことが明かされるシーンでは、月歌が自分も似た境遇であることが語られました。こちらは第5章で描かれることになるのでしょうか。気になりますね。

　今回も前半がコメディ中心で、後半に向かうに従ってシリアスな展開に突入する流れですが、今回は前半のコメディパートも凝っていてすごかったですね。“リエーポエム”というみんなで歌詞を作るゲームでは、実際に出来上がった曲をXAIさんが歌う仕掛けになっていて笑ってしまう前に感動してしまいました。

「ここに歌詞がたくさんあります。さあ、メロディをつけてください。」
そんなふうに麻枝さんに言われたあの日の自分….ほんとよく頑張った！！

いっそ全通り聴いてほしい！😹
ぜひ皆さんに笑って、楽しんでもらえますように！#ヘブバン #ヘブバンAngelBeatsコラボ https://t.co/Bk7ZgR8zPz
— XAI (@XAI_desu) February 5, 2024

　出来上がった曲に対するユッキーのツッコミもいつも以上のハイテンションで最高でしたね。なお、今回はひさ子もツッコミのポジションなのでユッキーとひさ子のダブルツッコミとなっており、いつも以上にボケを拾うので会話のテンポ感が早くて面白いです。

　また、掃除道具を使ってホッケーゲームを遊ぶシーンもありましたが、めぐみんがサイキックを使ったりして遊びとは思えないほど謎の緊迫感があるものに。演出も派手でよかったですね。

　Day1はひさ子との交流がメインで描かれましたが、Day2はついに彼女の境遇が明らかに。ひさ子が岩沢に対してなぜあんなに巨大な感情を抱いているのか疑問でしたが、ストーリーを読んで納得。生前にずっと欲しかった相棒を見つけ、幸福を得られることができたのでしょうね。

　『1st beat』で触れられた部分とも重なりますが、ひさ子は父親の影響で音楽をはじめ、プロとして生きるためにさまざまなバンドを転々。そのなかでカリスマ性を持つ男・斬崎と出会い、彼がボーカルを務めるバンドの“汚れた血”に加入していたことが明らかになります。

　斬崎のカリスマ性によってバンドは人気になりますが、彼には自傷癖があり、そのことが原因でバンドメンバーが抜けてしまうということが起きていました。もともと斬崎の世話をしていた人物がバンドを去ってしまったことで、ひさ子が斬崎の世話をすることに。だんだんと彼女の人生も狂っていきます。

　しかし、斬崎の熱狂的なファンによって関係を疑われ、ライブ中にゴミを投げられる、実家を放火されるといった被害を受けることに。ここはとても胸が痛みましたね……。せっかく父親がライブに来てくれたのに、こんなことが起きるなんて。そして、寄り添ってくれた家族の大事な家を放火される……壮絶です。そして、その後の展開も……。