【遊戯王OCG】24年経っても現役の汎用カード“大嵐”。1枚で場の魔法罠を全て粉砕する【メモリの無駄づかい】
- 文
- ライオン松本
- 公開日時
三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。
何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ……」と愕然とするような記憶が残りがちでして。
そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります!
さて、幼少期、特に小学生から高校生にかけて男子なら一度は興味が惹かれる、謎の魔力を持ったホビー“トレーディングカードゲーム(以下、TCG)”。あの頃に夢中で遊んだ僕たち、私たちの大切なカードたちは思い出とともに永遠に胸に刻まれるもの。
そんな誰しもがハマってしまった経験があるだろうTCGというジャンルから色々な昔話をお届け。本稿では『遊戯王』から“大嵐”の思い出を語っていきます。
24年経ってもその強さは健在。自分相手の罠を全て吹き飛ばす名の通り大嵐な1枚【遊戯王OCG:大嵐の思い出】
『遊戯王』を遊んでいてで1番しんどいのは、どんなときですか? 私は、大量の伏せカードを場に用意されてターンを返されたとき。
無限泡影、墓穴の指名者とかなら、まだ泣きながら投了しますが、おもむろにスキルドレインやサモン・リミッターなんて開かれたら、顔に右手でダイレクトアタックを仕掛けます。絶対に許さない。
そんな先行での理不尽な罠ゲーを終わらせる1枚、それが大嵐です。この1枚で頭の悪い罠は全て粉々。ラビュリンスとかメタビートをわからせる瞬間が1番生を実感します。そんな大嵐のテキストはこちら。
大嵐
通常魔法
1.フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する。
強欲な壺の記事でも書きましたが、『遊戯王』のカードはテキストが短いほど強力。みてください、この文章。「魔法・罠カードを全て破壊する」って、初心者が見ても強いってわかる。大好き。
このカードが生まれたのは今から24年前の2000年。めちゃくちゃ古いカードゆえのパワーながら、そのおかげで現役で使われてるパワーカードです。
以前の記事でもお話ししましたが、2000〜2006年ごろのOCG環境は伏せカードで、ひたすらターンを返してちまちまと戦う環境でした。しかも特殊召喚できるモンスターはほぼいない、そして条件が難しいものが多く、必然的に罠や魔法が強い時代でした。
なので先行でモンスターをセット、魔法罠を2〜3枚セットなんていうのは当たり前。そして強欲な壺やターン開始のドローで、必死にアドバンテージを稼ぐゲームでした。
そんなゲームの中で、3伏せに対して大嵐を打たれた日には、もうゲームセットみたいなものです。泣きながら1枚ずつカードを増やしているのに、いきなり1対3でカードを交換されては2枚もアドバンテージを取られてしまう上に、強力な防御手段である罠カードを一気に失うわけですからね。
この強さゆえにすぐに制限していとなり、2010年に禁止、その後の2011年に制限に戻りましたが、2015年にハーピィの羽根箒と入れ替わって禁止となりました。禁止と制限を長いこと行き来していましたが、今年2024年1月の改訂で9年ぶりに制限へとなったのは記憶に新しいでしょう。
一見すると自分の罠魔法まで破壊してしまうのはデメリットに見えるカードですが、現代では破壊されたらカードをデッキからサーチするようなテキストがついているものが多いので、逆にメリットになるケースもあります。
使い方次第で相手だけ大損失、自分はアドを稼げる大嵐。まだ使えるようになったばかりですが、悪さをするのは目に見えています。これからの活躍に期待できるカードですね。
ライオン松本:ADVで人生を破壊されたヲタク。最近は先生、開拓者、冒険者、騎空士、マスターなどを兼業してるフリーライター。
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