ネタバレあり感想:『ダンジョン飯』アニメ14話。人間に興味を持つカブルーがモンスター好きなライオスとの見事な対比に。食べないのが逆に新鮮!?

カワチ
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 TVアニメ『ダンジョン飯』の第14話“シーサーペント”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ダンジョン飯』第13話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。

第2シーズンのはじまりはカブルーの視点で進行! アニメ『ダンジョン飯』14話感想

 九井諒子さんの人気コミック『ダンジョン飯』をアニメ化した本作。ドラゴンに食べられた妹のファリンが消化される前に助けるため、主人公のライオス一行がダンジョンを探索する作品です。

 炎竜(レッドドラゴン)との戦いを描く“炎竜編”が終わり、新たなスタートを切った『ダンジョン飯』。2シーズン目に入り、オープニングやエンディングも変わりました。

 原作では後半に進めば進むほど生や死について深く考えさせる内容になっていくので、第2シーズンのオープニングはシリアスになるかと思いましたが、sumikaさんのオープニング“運命”は明るく元気になれるポップな曲でしたね。映像の演出も合わさり、食を通じた生命賛歌のように感じて素敵でした。

 BUMP OF CHICKENの“Sleep Walking Orchestra”もよかったけど、こっちもいいな~。

 さて、前回、ダンジョンからの撤回を決めたライオス一行。チルチャックの涙ながらの説得は視聴者の胸を打つものでしたが、過剰気味な演出でキラキラしたライオス、チルチャック、センシと、死んだように倒れるマルシルの対比で笑ってしまいました。

 今回はライオスたちではなく、以前から登場していたカブルー一行の視点から物語が描かれることに。カブルーたちの冒険が描かれたことで、ライオスたちがいかに異質であることが分かる作りになっていましたし、そんなカブルーがライオスとは違う方向で危ういことが分かるサプライズもあり、引きのある展開になっていましたね。

 ダンジョンのなかには死体回収屋たちのように、ダンジョンの仕組みを通じて稼ぐことを考えているものも多く存在しており、このままではダンジョン自体が衰退し、迷宮から出てくるモンスターによる被害も拡大してしまうという問題が。カブルーは自分自身が迷宮の王となることで、すべてを解決しようと考えています。

 ライオスがチルチャックに説得される少し前、タンス夫妻によって蘇生させられたカブルーたちは地上への帰還を選びましたが、第4階層で霧に見舞われ、魚人に襲われてしまいます。

 しかし、カブルーはその斧の太刀筋から魚人が仲間であるドワーフのダイアだと気付きます。ライオスは魔物に対して好奇心旺盛ですが、カブルーは人間観察が得意であることが伝わりましたね。

 魚人のなかから仲間ではない動きをしているものを見つけ、仕留めようとします。アニメの演出もスピーディーで迫力がありましたし、カブルーの実力が分かるシーンでした。詠唱中のリンをカブルーがキスで止めるロマンティックなシーンもありましたが、お互いの姿が魚人に映っているというのはシュールでした。

 霧を作っていたのは死体回収屋で、自分たちの手で死体を作り、助成金を手に入れるという詐欺を働いていました。死体回収屋はカブルーに仲間たちを死体にして利益を出すことを提案。カブルーは受け入れるふりをして死体回収屋を始末します。

 文字だけだとカブルーが正義感にあふれた男のように思えるかもしれませんが、実際には悪を無慈悲に粛清するシーンとなっており、凄みがありました。ここでカブルー一行とライオス一行との違いが浮き彫りになりましたね。

 また、その後に残された証拠から自分たちの食糧を奪ったのがライオス一行だったと推理するカブルー。「あいつらの化けの皮が剥がれるのを待っていたんだ」と語る彼の不気味な顔は怖かったですね~……。

 ライオスとファリンが慈善活動をしていたことで悪がのさばってしまっていたことがあり、そのことが許せないようで、危ういまでの正義感が見え隠れしましたね。

 ただ、仲間たちはそんなカブルーに対して絶対の信頼感を寄せているようで、パーティの仲は良好なようです。また、カブルーは人間に興味がないライオスが迷宮の王になるのは問題があると考えており、2人の対立構造が浮き彫りになりました。

 その後、カブルーたちはシーサペントに襲われてしまいますが、シュローたちのパーティに助けられます。

 忍者のヒエンが火薬で敵をひるませ、怪力のオーガであるイヌタデがかちあげ、シュローが一刀両断するという連携攻撃は華麗でした。原作に忠実なシーンですが、動きが加わることでとても迫力のあるシーンになりましたね。

 カブルーはシュローがライオスのパーティにいたことを知っており、彼の懐に潜り込もうとしますが、はたして……?

 今回はカブルーたちの視点ということで、モンスター食はありませんでした。死体回収屋たちの残した食糧を食べるシーンはありましたが、いつもの展開に慣れていると、ちょっとさみしいですね(笑)。

 今回は別パーティーの描写も増え、世界観の広がりを感じて楽しかったです。次回はライオスたちの視点に戻るでしょうし、どんなモンスター食が登場するのか楽しみです!


カワチ:RPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。


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©九井諒子・KADOKAWA刊/「ダンジョン飯」製作委員会

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