そもそもグリムノーツとはなんなのか?【グリムノーツ最終考察#1_1】

そみん
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 スクウェア・エニックスのiOS/Android用アプリ『グリムノーツ Repage(リ・ページ)』の物語がいよいよ完結します。

 その物語をより楽しめるよう、ストーリーの流れをまとめつつ、物語の背景を読み解く考察記事をお届けします。

※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

そもそも“グリムノーツ”とは?

 ゲームのタイトルにも使われている“グリムノーツ”という言葉が物語に初めて登場したのは、初代『グリムノーツ』の15想区(白雪姫の想区)でのこと。

 レイナの中に秘められていたストーリーテラーの力(正しくはイマジン)であるマキナ=プリンスにコネクトしたロキとの死闘を経て、章の最後でツヴェルクがグリムノーツについて言及し、モノローグで解説が行われた。

※イマジン:創造主の想像が生み出した、空想の住民たち。創造主の心の奥底に住み着き、想像の翼を与えるという。また、バトル時には具現化して、創造主の戦いを手伝うこともある。

  • ▲シェイクスピアは、毒林檎の王妃が魔法の鏡について記していた日誌を入手。ツヴェルクに頼み、日誌をエクスたちへと渡したのだった。
  • ▲霧の向こうより来たる語り部たち、彼らは運命を渡り歩く放浪者。古の英雄を携えた旅人たち。

  • ▲ある者が旅人たちの名を尋ねた。すると旅人たちを束ねし語り部の兄弟はこう答えたという。

  • ▲「我らは『グリムノーツ』。運命の“原典”を紡ぎし、創造の語り部なり」

 グリムノーツは創造主が集まった集団で、『リ・ページ』のメインキャラであるエレナ(のちのモリガン)は、幼少時に彼らとともに旅をしていた経緯を持つ。

※創造主:オリジナルの物語をゼロから生み出せる存在で、ストーリーテラーとは異なるもの。ストーリーテラーはその想区を取り仕切る意味では“作者”に近い存在だが、あくまで与えられた物語から想区(世界)を作る二次創作者的な立ち位置となる。それと比べて創造主は、オリジナルの物語を生み出せる一次創作者的な力を持ち、原作者的な立ち位置に近い。


 メインメンバーのうち、まとめ役であるヤーコプ・グリム、ヴィルヘルム・グリム、ルートヴィッヒ・グリム、ルイス・キャロル、ウィリアム・シェイクスピアの5名は、『グリムノーツ』の最終想区となる21想区(万象の想区)での災厄の魔女モリガンとの最終決戦ののち、消滅した。


 なお、その100年後を描く『リ・ページ』における“グリムノーツ”という言葉の初出は、『リ・ページ』の4想区(眠れる森の美女の想区)でのこと。パーンいわく、「“沈黙の霧”を渡り、物語に基づいた世界を旅したという彼ら…。その旅人たちの名前は―――グリムノーツ」。


 その言葉を聞いたエレナは、その時点ではまだ記憶を取り戻していなかったが、「その人たちのこと、知ってる…。こないだ、夢で見たの……」と反応している。

グリムノーツは新たな物語を楽しむために召喚された存在

 グリムノーツの成り立ちは、“万象の栞”を持ち、世界で最初の“空白の書”の持ち主だった人物が旅に出たことに起因する。


 自分の住む世界が“想区”であり、数多の世界の一部であることを発見した彼は、“沈黙の霧”を渡り、多くの想区を旅するなかで、自分以外の“空白の書”の持ち主たちと出会っていった。

 彼らの旅の目的は“物語を得る”こと。無数の想区で紡がれる“運命の物語”を知ることを楽しみに旅を続けた彼らだが、数え切れぬほどの年月を旅した結果、“空白の書”の旅人たちは新しい物語と出会うことが少なくなってしまう。

 そこで彼らが欲したのは、“新しい物語”を生み出してくれる存在。そのため、科学、魔術、錬金術、道術、陰陽術など、さまざまな技術と知識を用いて、“万象の栞”の模造品となる“導きの栞”を作り出すことになる。
(“万象の栞”はグリムノーツ解散後、シェイクスピアが研究資料として受け継ぎ、フォルテム教団を設立。そこで、彼が信頼するヨハネことオスカー・ワイルドへと託されていた。その後、“万象の栞”はカーリーが学院長となった際に移管され、カーリーの死後は“カーリーの遺産”として学院長代理のオスカー・ワイルドが管理することになるが、その際には“万象の栞”は半分となってしまっていた)

  • ▲“導きの栞”がヒーローの魂とコネクトするものであるのに対し、“万象の栞”はこの世ならざる者と、時間も空間も超えて、繋がる力を持つ。ゆえにアルケテラーともつながることができるため、プロメテウスはその力を欲していた。
  • ▲はるか昔に“万象の栞”を使い、戻ってこなかった者こそアンデルセンだった。“万象の栞”でアルケテラーと接触した彼の魂が“否定するもの”にとりこまれ、“お月さま”となった。
  • ▲“万象の栞”の半分は“カーリーの遺産”としてフォルテム学院に伝わり、残る半分は『リ・ページ』における12想区(騎士道物語の想区)に“聖杯”として存在していた。
  • ▲“聖杯(万象の栞の半分)”はランスロットの息子である穢れなき騎士ガラハッドが手に入れたが、男爵が天使に化けてかすめとる。だが、その聖杯はプロメテウスに奪われてしまった。

 こうして最初に呼び出されたのがグリム兄弟(ヤーコプとヴィルヘルム)で、その2人を始めとして、ルイス・キャロルやシェイクスピア、シャルル・ペローなど、さまざまな者たちが召喚された。

 後に彼らは“空白のホムンクルス”の技術を得て、この世界に肉体を得ることに。そして彼らは自らを“グリムノーツ”と名乗ったのだった。

 なお、彼らの肉体となる“空白のホムンクルス”を作った人形師の女性ドーロット(初出は『リ・ページ』の5想区(ピノキオの想区))もまた、グリムノーツとともに旅をしたメンバーの1人。自らを人形に変えて永遠の存在になることを目指した彼女は、その研究過程で錬金術に手を染め、“空白のホムンクルス”を作り出したのだった。


 余談だが、14想区(青髭の想区)に登場したジル・ド・レもロキの協力を経て“空白のホムンクルス”を作る実験をしていたが、その実験結果はフォルテム教団へわたり、モリガンなどに利用されることになった。


  • ▲『グリムノーツ』では、“空白のホムンクルス”を利用した強力なカオスユニオンが登場し、エクスたちを苦しめた。

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グリムノーツ Repage

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応端末: iOS
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2016年1月21日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

グリムノーツ Repage

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応端末: Android
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2016年1月21日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

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