『青春ブタ野郎』初日舞台あいさつが開催。石川界人さんのコメントに、水瀬さんが言ったこととは?

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 6月15日より全国の劇場で絶賛公開中のアニメーション映画『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』。ここでは新宿バルト9にて行われた、出演声優陣による初日舞台あいさつの模様をお届けします。

  • ▲左から東山奈央さん、瀬戸麻沙美さん、石川界人さん、水瀬いのりさん、種﨑敦美さん

 鴨志田一先生と溝口ケージ先生による電撃文庫の人気ライトノベル『青春ブタ野郎』シリーズは、空と海が輝く町・藤沢を舞台に描かれる、切なくも瑞々しい思春期ファンタジー。

 原作シリーズの第6弾と第7弾にあたるエピソードを映像化した『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』は、2018年10月より放送されたTVアニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』に続く、完全新作となる劇場アニメです。

 この劇場版ではTVシリーズに引き続き、監督を増井壮一さん、構成・脚本を横谷昌宏さんが担当し、“CloverWorks”が映像化を手掛けています。

 公開されている予告では、重い病気を抱える中学生の翔子と同一人物だと語る大人の翔子、これまで謎のままだった胸の傷が開く咲太、咲太との未来を願う麻衣の姿が。また、さまざまな思いを抱えながら決断を迫られる咲太の姿が描かれます。

『青ブタ』のアニメシリーズの集大成をお届けします!

 全国30館の劇場でもライブビューイングが行われた初日舞台あいさつには、梓川咲太役の石川界人さん、桜島麻衣役の瀬戸麻沙美さん、牧之原翔子役の水瀬いのりさん、古賀朋絵役の東山奈央さん、双葉理央役の種﨑敦美さんが登壇。MCは天津 向さんが務めました。

 まずは公開初日を迎えた感想から。主人公の咲太を演じる石川さんは、「『青ブタ』のアニメシリーズの集大成を皆さんにお届けできるということで、終わってしまう寂しさもあり、見てもらえるうれしさもあります」とのこと。

 石川さんは、完成披露上映の舞台あいさつでも同じことを言っていましたが、「完成披露上映から1カ月ほど経って、皆さんに見てほしいという気持ちがどんどん強くなった」そうです。

 「私のブログでも、公開を楽しみにしてくれている人がたくさんいました」というのは瀬戸さんです。「私も終わっていく寂しさもありつつ、でも見ていただけるのがいちばんうれしいです」と語っていました。

 「アフレコの時から翔子というキャラクターと向き合って、皆さんから反応をもらえるまではすごくドキドキしていました」と水瀬さん。この舞台あいさつより前に、上映後の舞台あいさつに出演していたとのことで、「観客の皆さんが本当に優しい顔をしてくれていて、がんばって翔子を演じきってよかったな、と思える時間を過ごしています」とのことでした。

 「この映画にたどり着くためのTVシリーズだったのかな」と語っていたのは、東山さんです。「これからもキャラクターたちの日常は続いていくわけですけど、この映画で集大成が描かれて、一片の悔いなしというぐらい、スゴイ映画が出来上がっています」と強調していました。

 種﨑さんは「私自身が『青ブタ』ファンなので、“私も先行上映会に行きたい!”と思っていたぐらい、早く見たかった」のだそうです。「今日の初日を迎えられて、うれしい気持ちで天気まで荒ぶっています」と、大雨だったこの日の天候をネタにして、会場を沸かせていました。

この映画の見どころを、2文字の漢字で語ると……?

 続いての話題は、“この映画の脚本をもらった時の印象について”。

 瀬戸さんはによると、劇場版があるのはTVシリーズの時から聞いていたとのこと。そのため脚本が届いた時は「ついに録るんだ」と楽しみだったそうです。

 一方、本作の鍵となるキャラクターである翔子を演じている水瀬さん。「脚本で翔子がものすごくしゃべっていて、“翔子”という文字がまぶたに襲いかかってきました(笑)」とユニークな表現で語って、横で聞いていた石川さんからツッコミを浴びることに。

 それだけ重要な役どころだけに、水瀬さんとしては「アフレコをがんばろうという気持ちと、やや不安な気持ちが混在しました」と、その時の心境を説明していました。

 「イベントの時に、映画のキービジュアルが発表されるだけで、泣いちゃうお客さんがいたんです」という東山さん。「原作を読んだことのない人は、映画を見た後に初めてキービジュアルの意味が分かるので、何度も見ていろんな仕掛けに気づいてもらえそう」だと、脚本を読んだ時にも感じたそうです。

 脚本を読んで「TVシリーズの時と変わらず、大事に作られているのを感じました」と、種﨑さん。「スタッフさんたちにも信頼しかないので、よいものができ上がるのだなと思いました」と語ると、他の声優陣もうなずいていました。

 脚本をもらった時に、その分厚さを感じたという石川さんは、「TVアニメだと1話30分ですけど、今回は1時間半ぐらいあるので、アフレコでは絶対に集中力を切らせてはいけない」と思ったそうです。

 「これだけ台本がいいものだったら、自分の120パーセントを出していかないと台本に負けてしまう」と、全力で収録に挑むことに。その結果、「次の日は声が出なかった」と語っていました。

 今回は上映前の舞台あいさつということで、作品の詳しい内容に触れることはできません。そのため「ネタバレを避けながら、ここに注目してほしい」という、やや難しいトークテーマが振られることに。

 そこで手を挙げた瀬戸さんが「麻衣さんの“選択”」と答えたのですが、これを聞いた石川さんと水瀬さんが、「咲太の“選択”」「翔子の“選択”」と次々に乗っかる形に(笑)。

 これに対して東山さんと種﨑さんは、「洗うほうの“洗濯”にしようか」と、会場を笑わせます。そして東山さんが「朋絵の“登場”」と答えると、映画の展開を知っている壇上の皆さんは「たしかに!」と大いに納得していました。

 さらに種﨑さんの回答は「双葉の“感情”」と、またしても映画のツボを押さえた回答になった模様。これを受けて瀬戸さんは、「見切り発車で始めた2文字の回答ですけど(笑)、お2人の選んだ言葉はすごくピンとくるものなので、ぜひしっかり覚えておいてください」と、観客の皆さんにアピールしていました。

石川界人さんのコメントに、ヒロインを演じる皆さんも「はなまる」を贈呈!

 最後はMCの向さんが「バラエティ的な質問ですけど……」と前置きしつつ、“思春期だったころの自分に、10秒間言葉を伝えることができるとしたら何を言う?”というテーマでのトークになりました。

 これに対して「10秒もいらない」という石川さんは、「がんばって友だちを作ろうとしなくていいんだよ」と、なかなか切ない回答に。

 続く瀬戸さんの回答は、「オーディションを受けてよかったね」と、こちらも短め。声優の仕事に就くために、オーディションを受けるという勇気の一歩を踏み出した自分を、褒めてあげたいと語っていました。

 「声優雑誌に載っちゃうぞ」というユニークな回答は、水瀬さんです。思春期のころに毎月買っていた雑誌に、自分の活動が載ることになるとは思わなかったそう。ちなみに水瀬さんは当時、サイン入りポラロイドなどのプレゼントに一生懸命応募していたそうです。

 「10秒じゃ足りないぐらい、言いたいことがある」という東山さんには、先に答えた3名から「私たちの余った時間を使って」という、謎のキャリーオーバーが導入されることに。そこで東山さんは、「今、君は勉強をしているが、その勉強は後にすべて忘れる。だから友だちをいっぱい作っておけ」と、約20秒ほどで一気に語っていました。

 最後の種﨑さんにもキャリーオーバーが導入されたのですが、「あの~……」と考えているうちに時間を使ってしまうことに。

 「もし声優をやめたいと思う瞬間があったとしても、続けていたら……」と、話の途中で種﨑さんの持ち時間が終了してしまい、壇上のメンバーから「声優を続けていたらどうなるのか、気になってモヤモヤする!」とツッコミを受けていました。

 にぎやかなトークはここで終了。最後に登壇者を代表して、石川さんから観客の皆さんに、改めてあいさつすることになりました。

 「集中して見ていただければ、絶対に感動できますし、絶対に泣けるし、絶対に心に残る作品になると確信しております」と石川さん。「咲太だけでなく、各ヒロインの活躍がなければこの物語は絶対にないので、ぜひヒロイン勢に注目してご覧いただければと思います」と、ヒロインたちのこともしっかりとアピールしていました。

 石川さんのあいさつを終えて、MCの向さんから「代表のあいさつはいかがですか?」と聞かれた水瀬さん。これに対して水瀬さんが「はなまるです」と答えると、壇上の皆さんは強くうなずいていました。これがいったいどんな意味なのかは、ぜひ映画を見て確かめてみてください。

 そして最後は、完成披露上映から恒例となった、客席の皆さんが手を振って、声優陣の退場をお見送り。映画同様に優しく温かい雰囲気に包まれた、舞台あいさつとなっていました。

『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』作品概要

公開日
6月15日

スタッフ(敬称略)
原作:鴨志田一
原作イラスト:溝口ケージ
監督:増井壮一
脚本:横谷昌宏
キャラクターデザイン・作画総監督:田村里美
音楽:fox capture plan
制作:CloverWorks
製作:青ブタ Project
配給:アニプレックス

キャスト(敬称略)
梓川咲太:石川界人
桜島麻衣:瀬戸麻沙美
牧之原翔子:水瀬いのり
古賀朋絵:東山奈央
双葉理央:種﨑敦美
豊浜のどか:内田真礼
梓川花楓:久保ユリカ

(C)2018 鴨志田 一/KADOKAWA アスキー・メディアワークス/青ブタ