5つの魔法少女勢力はなぜ争うのか? 誰が味方で、誰が敵?【マギレコ2部:集結の百禍編考察1_1】

そみん
公開日時
最終更新

 アニプレックスのiOS/Android用RPG『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝(マギレコ)』の第2部“集結の百禍編”が展開中です。

 その物語をより楽しめるよう、ストーリーの流れをまとめつつ、物語の背景を読み解く考察記事をお届けします。

※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

【もくじ】
5つの魔法少女勢力はなぜ争うのか? 誰が味方で、誰が敵?
第2部“集結の百禍編”で魔法少女たちが争う理由
 ・“キモチ”、および“キモチの石”とは何なのか?
5つの勢力+αについて
 ・神浜マギアユニオン
 ・PROMISED_BLOOD(プロミストブラッド)
 ・時女一族(ときめいちぞく)
 ・ネオマギウス
 ・FOLKLORE_OF_0(フォークロアオブゼロ)(仮称)
 ・ピュエラケア
 ・その他の重要人物(佐鳥かごめ・里見那由他)
まとめ:2つのポイントを把握すると、物語をより楽しめる

5つの魔法少女勢力はなぜ争うのか? 誰が味方で、誰が敵?

 『マギレコ』第2部“集結の百禍編”には非常に多くの魔法少女が登場し、5つの勢力(第2部3章時点では、1つの勢力が謎に包まれたまま)が入り乱れての先が読めないバトルが展開している。

 まずはその勢力の種類や、戦う目的についてまとめていく。

第2部“集結の百禍編”で魔法少女たちが争う理由

 ある勢力はすべての魔法少女の魔女化を救済するため、ある勢力は復讐のため、ある勢力は思想のため……と、最終的な目的は異なるが、当座の目標はほぼ共通している。

 それは、“キモチの石”と呼ばれる大きな力を手に入れること。物語中、この“キモチの石”は8種類が存在し、8つすべてを手にすることで魔女化を防げる特殊なシステムを含めて、大きな力を得ることができると言われている。

“キモチ”、および“キモチの石”とは何なのか?

 そもそも“キモチの石”と、その石を有する“キモチ”の正体は、第1部“幸福の魔女編”のラスボス的存在である“幸福の魔女”こと“エンブリオ・イブ(通称イブ)”であると言われている。
(余談だがエンブリオとは胎児を示し、作中ではイブは魔女になりきらない状態で登場。マギウスの翼の幹部である3人のマギウスは、イブを完全な魔女に変異させ、ワルプルギスの夜をも捕食させようとしていた)

 詳細の解説はここでは省くが、イブには、本来はキュゥべえが目的としている“感情エネルギーを回収して宇宙に送り届ける”能力が備わっており、これによって神浜市では“魔法少女が魔女にならない(代わりにドッペル化することでエネルギーが回収され、ソウルジェムの穢れがなくなる”という“魔法少女の救済システム”、“自動浄化システム”とも呼ばれる特殊な状況が実現していた。

 イブは“いろは”たち(のちの神浜マギアユニオン)によって撃破されるが、“自動浄化システム”自体は残った。そして、イブの力は8つの欠片として分かれ、“キモチ”と呼ばれる存在に。その“キモチ”を倒した者にはブレスレットにハマった“キモチの石”を獲得でき、8つの石を集めた存在が大きな力を得ると言われている。

⇒記事のトップに戻る

5つの勢力+αについて

 『マギレコ』第2部“集結の百禍編”第2部3章時点では、以下の5つの勢力+αが登場している。

 詳細は別記事で解説していくが、主人公である環いろはがリーダーとなる神浜マギアユニオンは時女一族と同盟関係にあり、PROMISED_BLOOD(プロミストブラッド)はある事情から神浜市全体を強く憎んでおり敵対関係にあることを把握すると、全体像がつかみやすいはず。


ネオマギウスは暴力によってプロミストブラッドの傘下に組み込まれている(最近のストーリーで少し事情が変わってきたが)。


 “FOLKLORE_OF_0(仮称)”(フォークロアオブゼロ)と呼ばれる勢力は、その仮称とシンボルマークのみが公開され、まだ物語中でその名前も存在も登場していないが、発表段階やオープニングアニメで姿を見せた氷室ラビという魔法少女は、物語中に登場している。


 上記の5つのほか、調整屋の集団である絶対中立勢力のピュエラケアや、魔法少女の存在を記そうとする佐鳥かごめや、父を探して神浜市にやってきた里見那由他など、いくつかの特殊なポジションの登場人物も存在する。

⇒記事のトップに戻る

神浜マギアユニオン

・関連イベント:スペシャル“環になって神浜”

 本作の主人公である環いろはや、彼女が所属する“チームみかづき荘”メンバーなどが中心となる勢力。

 神浜市の多くの魔法少女が所属しており、かつていろはたちと敵対していたマギウスの翼の幹部である3人のマギウスのうち2人(里見灯花、柊ねむ)も、魔法少女としての力を封じられたうえで、神浜マギアユニオンに所属している。




 その目的は、“自動浄化システム”を神浜市以外にも広げ、すべての魔法少女の魔女化をふせぎ、魔法少女を救済すること。


 なお、神浜市自体は大きく東・西・南と3つの地域で魔法少女の勢力が存在し、対立が続いていた。第2部時点ではある程度の協力体制が成立しているが、完全な一枚岩とは言い切れない部分もある。

 また、神浜市に住みながら、マギウスの翼の残党としてネオマギウスに所属する魔法少女や、神浜マギアユニオンとは距離を置き独立勢力として動いている魔法少女も存在する。

⇒記事のトップに戻る

PROMISED_BLOOD(プロミストブラッド)

・関連イベント:イベントストーリー“Crimson Resolve~深紅の決断~”

 二木市(ふたつぎし)出身の魔法少女グループで、神浜市の魔法少女を強く憎み、抹殺したいと考えている。

 事実、作中ではプロミストブラッドの魔法少女が神浜市の魔法少女の魔法少女を殺している場面も多々登場する。



(そもそも、二木市の魔法少女自体が魔法少女が魔女化することを知っており、自分たちをだましたキュゥべえを敵視して虐殺してきたほか、魔女=グリーフシードを奪い合い、血で血で洗う殺し合いをしていた特殊な場所でもあるが……)



 彼女たちが神浜の魔法少女を憎む理由は、キュゥべえから、神浜市の魔法少女(マギウスの翼)がイブのために魔女を神浜市に集結させていたことを知らされたため。



 魔女が減少し、数少ないグリーフシードを奪い合うために自分たちが殺し合い(血の惨劇)をしていた理由が神浜市にあることを知ったプロミストブラッドは、その復讐のために神浜市への侵攻を始めた。

 なお、そもそも二木市の魔法少女は2つの勢力(“虎屋町の牙”と呼ばれる紅晴結菜と、“竜ケ崎の炎”と呼ばれる大庭樹里)で抗争が続いていた。


 さらにその寝首をかこうとする笠音アオが率いる第三勢力“蛇の宮”も含めた3勢力による血みどろの戦いが行われたが、その果てに紅晴結菜がキュゥべえから神浜市の魔法少女の真実を知らされ、鬼と化すことに。

 敵対していた大庭樹里、笠音アオを屈服させ、互いの血をすすりあい、義理の姉妹としての関係を結び、“プロミストブラッド”が誕生した。



 その壮絶な戦いと結末については、ぜひイベントストーリー“Crimson Resolve~深紅の決断~”で確認してほしい。

⇒記事のトップに戻る

時女一族(ときめいちぞく)

・関連イベント:イベントストーリー“深碧の巫”

 とある山奥の集落を取り仕切る時女一族と、その分家筋の魔法少女による勢力。

 そこでは魔法少女は“巫(かんなぎ)”と呼ばれ、“日の本を穢す悪鬼から人々を守る”ため、悪鬼と戦い、そして魔法少女となるための願いは日本の正義のため(=一部の組織や政治家のため)に使われていた。




 正義の名のもとに搾取され、魔女化をする前に一族によって川底へ葬り去られてきた悲しい一族だったが、イベントストーリー“深碧の巫”では、そこからの脱却が描かれている。

 一部の人間による搾取自体はなくなっても、時女一族が目的としてきた“日の本のため”、“正義のため”という理念は失われておらず、その正義を手にするための純然たる力として、キュゥべえから聞かされた“自動浄化システム”の力を求め、神浜市を訪れる。



 そこで出会った、いろはたち“神浜マギアユニオン”と意気投合し、同盟を組むことになるが、傘下に入ったわけではなく、あくまでも対等な同盟というスタンス。

 逆に、憎悪をむき出しとして暴力を振るうプロミストブラッドに対しては、感情的な部分も含めて相容れることができず、敵対をしている。



⇒記事のトップに戻る

ネオマギウス

 かつて、アリナ・グレイ、里見灯花、柊ねむらマギウスが唱えた思想の中でも、“魔法少女至上主義”を実現させたいと集まった魔法少女たちのグループ。

 主にかつての“マギウスの翼”の下部構成員(黒羽根、白羽根)の残党が中心となっているが、多くの魔法少女は神浜マギアユニオンの傘下に入っており、ネオマギウスに所属している者は特殊な事情や理由を持っているケースが多い。




 そもそも、幹部であるマギウスの里見灯花、柊ねむが神浜マギアユニオンに所属していることもあり、むしろネオマギウスの初期の目的は、灯花やねむを自分たちのリーダーとして担ぎ上げることだった。
(そして、その目論見は灯花やねむ本人によって拒絶されている)



 第2部序盤におけるネオマギウスはリーダー的な存在がおらず、むしろ自分たちが魔法少女の中でも弱い存在であるからこそ、一般人よりも魔法少女が優れているという“魔法少女至上主義”という言葉にすがり、少しでも優越感を味わいたいという悲しい動機で動いている描写が強い。




 その弱さゆえ、神浜マギアユニオンには同情されつつ、“キモチの石”をめぐる戦いではプロミストブラッドに利用され、蹂躙され、暴力によって支配されることに。


 自分たちを信じてくれようとした神浜マギアユニオンをも裏切らされ、絶望するネオマギウスだったが、第3章でリーダー的なポジションとなる藍家ひめなが電撃的に合流し、流れが変わりつつある。



 それまでの強制的で一方的な協力とは異なり、策をもって、あえてプロミストブラッドの傘下に入ることを表明した。

 ちなみに、マギウスの残る1人であるアリナ・グレイは、先の戦いで記憶喪失となり、入院中。神浜マギアユニオンに保護され、プロミストブラッドやネオマギウスに目から隠されているが、彼女がもしネオマギウスに力を貸せば、勢力図はさらに大きく変わる可能性がある。

⇒記事のトップに戻る

FOLKLORE_OF_0(フォークロアオブゼロ)(仮称)

 ゲームの紹介情報の一環として、シンボルマークと組織名の仮称が明かされたものの、ゲーム中での組織的な動きはほぼ出ておらず、謎に満ちた存在。

 ただ、オープニングアニメや第2部冒頭で登場した謎の少女・氷室ラビが所属していることはほぼ間違いない。

  • ▲オープニングアニメによると、水族館らしき場所に本拠地があるようだが……。

 氷室ラビは謎の時計を持っており、キモチと何らかの関係があるような言動が見受けられ、リヴィアとも面識があるようだが、詳細は不明。



  • ▲第2部第1章4話が終わり、オープニングアニメが流れる直前に、時計の針が1つ進んだ。

 なお、氷室ラビは後述する里見那由他の使用人(正しくは、那由他の父である里見太助が用意した使用人)という表の顔を持っているが、その真意は那由他に明かしていないようなので、那由他がフォークロアオブゼロに所属していることはなさそうだ。


  • ▲正体は不明だが魔法少女であることは明かしており、共闘することもある。

⇒記事のトップに戻る

ピュエラケア

 魔法少女の力を引き出し、治療・補助を行う“調整屋”の集団。“絶対的中立”を掲げ、善悪の区別なく、すべての魔法少女をサポートすることを標榜している。そのため、例外的にピュエラケアは“キモチの石”の争奪戦にも参加せず、中立の立場を取っている。


 そのリーダーであるリヴィア・メディロスは、神浜市の調整屋である八雲みたまの師匠であり、先生と呼ばれている。余談だが、みたまは第1部で中立を破り、いろはたちの味方をしたため、リヴィアからは激しく詰難されている。

 調整屋はある意味で病院や医療関係者に近く、すべての魔法少女にとって必要で大事な存在であるため、調整屋を敵に回すことは、すべての魔法少女を敵に回すことも意味している。


 神浜市にはリヴィアを含め、篠目ヨヅル、佐和月出里の3人がケアトレーラーと呼ばれるトレーラーハウス(自動車タイプの移動可能な家)を拠点として滞在中。第1部の最終戦で大きな被害を受けた中央区を拠点とし、そこを中立地帯として魔法少女同士の戦いを禁じており、それにはプロミストブラッドも従っている。


⇒記事のトップに戻る

その他の重要人物(佐鳥かごめ・里見那由他)

 上記の6勢力以外にも、物語に大きくかかわるキーマンが何人か存在する。

 その1人が、魔法少女ではない一般人(とは言い切れないが……)である佐鳥かごめ。

 内気で人と話すのが苦手で、ぬいぐるみの“アルちゃん”を通じて腹話術のように会話する彼女は、じつは柊ねむが世間に魔法少女の存在を広めるために作った最後のウワサ・風の伝道師のウワサである“リィちゃん”が憑依している。

(魔法少女へのウワサの憑依といえば、神浜聖女のウワサがマミに憑依したホーリーマミや、キレーションランドのウワサが鶴乃に憑依したウワサの鶴乃などが思い出されるが、そういったマギウスの手による洗脳的なウワサの憑依とは異なる模様。アリナが毛皮神のウワサの力を得ようとしてホーリーアリナになった際も、アリナの意識はウワサの影響を受けていたように感じるが、かごめとリィちゃんの関係は対等に近いようで、普通に会話をしているようだ)


 佐鳥かごめの願いは、“魔法少女を助けること”。いろはに命を救われたかごめは、一度はそれをキュゥべえに願って魔法少女になることも考えたが、とある人物(那由他の父である里見太助)によってさとされ、魔法少女になることを拒否。魔法少女について文章で記録を残し、人々に魔法少女の存在を知らせることで魔法少女を救おうと考え、さまざまな魔法少女の勢力に対して取材(記録)を行っている。


  • ▲佐鳥かごめはキュゥべえとの契約を断ったはずだが、オープニングアニメには魔法少女のような服装をした彼女の姿も……!? この謎は、第2部の大きな伏線となっている。

 そんな彼女とは別に、ある意味で同じようなことをしようとしているのが、魔法少女の里見那由他とその父の里見太助。里見太助は人間でありながら、娘である里見那由他とともに魔法少女の存在を世間に知らしめようとしていたが、ある日、里見太助が失踪。

 那由他は父の足取りを追って神浜市にやってきて、使用人の氷室ラビと同じ屋敷に住みながら(氷室ラビの正体は知らない模様)、神浜市で出会った八雲みたまの妹である“みかげ”に慕われながら、父を探している。

 佐鳥かごめと里見那由他は第2章で出会ったが、現状は特に行動をともにしていることはなく、何か勢力を結成しているわけでもないが、謎の人物である氷室ラビとの接点があるだけに、今後の物語で重要な役割を担う可能性が高い。

⇒記事のトップに戻る

まとめ:2つのポイントを把握すると、物語をより楽しめる

 第2部“集結の百禍編”の勢力関係を駆け足で追ったが、大きなポイントは2つ。

・8つの“キモチの石”、ひいては魔法少女が魔女にならない“自動浄化システム”をめぐり、魔法少女たちが対立していること
(主に神浜マギアユニオン&時女一族と、プロミストブラッド&ネオマギウスが対立関係にある)

・魔法少女を世間に知らせたいと考える人物がいること
(人間の学者である里見太助と、風の伝道師のウワサに憑依された非魔法少女の佐鳥かごめ)

 この2つを念頭に入れて物語を読んでいくと、第2部“集結の百禍編”の大きな流れを把握しやすくなり、より物語を楽しめるはずだ。

⇒記事のトップに戻る

※データは編集部調べによるものです。
(C)Magica Quartet/Aniplex・Magia Record Partners

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝

  • メーカー: アニプレックス
  • 対応端末: iOS
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2017年8月22日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝

  • メーカー: アニプレックス
  • 対応端末: Android
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2017年8月22日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

関連する記事一覧はこちら