『タルコフ』を現役スナイパーが解説すると?

電撃オンライン
公開日時

 ライブドアニュースは、ゲームで描かれた世界を現実に即して各分野の専門家に語ってもらう動画コンテンツ“ゲームさんぽ”をYouTubeで公開中。

 今回は、プレイヤーが民間軍事会社の一員となり、ロシアの架空の都市からの脱出を目指すシューティングゲーム『Escape from Tarkov』(以下、タルコフ)を、現役のスナイパーである永井宏樹氏と元海外特殊部隊に所属していた大佐さん(仮名)が解説。

 動画シリーズ全三話を7月3日、7日、10日に分けて公開します。

ライブドアニュースYouTubeチャンネル

 以下、リリース原文を掲載します。

FPSの常識は現実では通用しない。元海外特殊部隊員が解説する戦場の立ち回り

 「タルコフ」は建物や高台などが点在する基地や森林など様々なフィールドが存在します。


 それらを巡りながらFPS(ファーストパーソン・シューティング)での定番の動きなどゲーム内の動きと現実の違いを永井さんと大佐さんが解説していきます。

 例えば、FPSでは定番のレレレ撃ちと呼ばれる左右に移動しながら撃つ動きを見てもらいます。

 FPSでは相手が左右に動くため狙いにくくなるものの、現実では腰を捻りながら左右に撃つだけで必ずどれかの弾には当たってしまうという観点から現実では通用しないと解説します。


 また、「タルコフ」では狙いやすく人気のある場所である高台が現実の観点でみると逆に狙われやすくもあり危険であるという指摘や、40kgの荷物を持って走り回るキャラクターの体力が現実離れしているなどの指摘も登場します。

銃のパーツ選びのコツについても紹介。銃のパーツは体に近いところから選ぶ

 「タルコフ」はFPSの中でも非常にリアルな作品と言われており、銃を構成するパーツ選びから行うことができます。

 銃をカスタマイズするシーンでは、変更できるパーツの多さに永井さんと大佐さんが感動します。

 パーツ選びのなかで、どのパーツが銃のどの性能に影響するかの解説が行われます。大佐さんがパーツを選ぶときのコツとして自分の体に近いところから考えていくとわかりやすいと説明します。


スナイパーVSスナイパーの実践の解説も。プロの位置把握の凄さが明らかに

 第三話は「タルコフ」に登場するスナイパーのボスに対してスナイパーライフルで挑む内容になっています。

 永井さんから敵に見つからないポジション取りなどのアドバイスを受けながら敵に接近していきます。

 大佐さんは敵に撃たれた音や位置から敵の位置を推測します。実際、大佐さんのアドバイス通りの位置に敵がいるなどプロの凄さが明らかになる回となっています。


『Escape from Tarkov』について

 Escape from Tarkovはオンライン一人称アクションRPG/シミュレーターだ。極めてハードコアかつリアルなだけでなく、MMOの要素やストーリーも兼ね備えている。

 ノルヴィンスク地方の情勢は日々混迷を増すばかりであった。タルコフでの絶え間ない紛争は大規模なパニックを引き起こし住民の多くは逃げだしたが、他人を食い物にして自らは豊かになろうと企む者たちばかりがこの街に留まっている。

 新たな現実を受け入れた野蛮な者たちは"Scav"と呼ばれる暴徒として群れをなし、街を縄張りで区切るようになった。

 今やタルコフは目に見えない境界で区切られ、様々な勢力に支配されている。己のルールにのみ従う貪欲なギャングたちは一般市民を虐殺し民間軍事会社にも対抗するなど、その暴走は留まるところを知らない。

 プレイヤーはタルコフで発生した紛争の初期を生き延びた傭兵として極限のサバイバルを体験をすることになる。USECまたはBEARどちらかの勢力を選び、街を脱出するための様々な戦いに身を投じろ。

 市内は国連治安維持軍とロシア軍によって封鎖されているため、物資の補給は断たれ作戦司令部との通信も途絶している。こうした状況下で混沌とした大都市から脱出するために何をすべきか、どうやって生き延びるのか、誰もが自らの意思で選択しなければならない。

永井宏樹氏について

 1983年生まれ。元特別職国家公務員。レーダー通信を扱う職務に従事した後、大学進学の為退職。その後、予備として再び任官し、スナイパーとして選抜され狙撃を扱う職務に従事している。

 現在は会社経営者として会社を経営する傍ら、スナイパーとして訓練に参加し、そのスキルを磨いている。

 好きな銃は「89式小銃」略歴:2011年静岡大学卒。2012年起業、2015年200m先に届く赤外線レンズを共同創業者が開発をしたことをきっかけに赤外線アミューズメントに特化したHotsprings株式会社を創業する。

 現在:HotSprings株式会社代表取締役社長兼スナイパー。呼称は「スナイパー社長」

ゲームさんぽについて

 ゲームさんぽは、ゲームという媒体を通じてリアリティーのあるフィクションとして描き出された世界を現実に即して各分野の専門家に語ってもらう動画コンテンツです。

 これまでに、ゲーム内での気象を気象予報士の石原良純氏に解説してもらう動画、植物の植生を植物学者の方に語ってもらう動画や、ボディービルダーから見たゲームキャラの筋肉についてなど様々な動画を提供しています。

 専門家の深い視点によってゲームを見つめ直すことで、ゲームの造り込みの深さと専門家の視点のユニークさが明らかになっていきます。

© 2015-2021 BATTLESTATE GAMES LIMITED. ALL RIGHTS RESERVED.

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

関連する記事一覧はこちら