ひろゆきが“ゲームさんぽ”に初登場。ゲーム世界のハッキングをリアルに考察!

電撃オンライン
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 ライブドアニュースが提供する、ゲームで描かれた世界を現実に即して各分野の専門家に語ってもらう動画コンテンツ“ゲームさんぽ”に、2ちゃんねる創設者でありエンジニアの西村博之氏が初登場。

 『ウォッチドッグス 2(以下、ウォッチドッグス)』と『サイバーパンク 2077(以下、サイバーパンク)』について、現役のホワイトハッカーである大佐氏(仮名)とともに解説する動画シリーズ全三話が公開されます。

■第一話

 第二話、第三話はそれぞれ公開時間にライブドアニュースYouTubeチャンネルで公開されます。

 以下、リリース原文を掲載します。

企業に潜入なんかしない。ハッカーのイメージを覆すハッカーの実際

 「ウォッチドッグス」では、目的の施設に潜入しPCに直接アクセスをして情報を盗んだり改ざんするような「フィジカルハッキング」という行為を行います。

 その潜入シーンを見て、大佐さんは現実のミッションではそうした手法はあまり聞いたことがないといいます。ひろゆきさんは現状の大企業は重要情報が入っているサーバーの物理的場所はわからないようになっているので、現実的にはその場所に行くことすら難しいと指摘します。

 また、ひろゆきさんは潜入が可能なレベルの物理的なセキュリティの施設はオンラインで全て収集できる可能性が高いと考えられるといいます。

 大佐さんは実体験から、現実的には出入り業者に変装して情報を取得したり、放置されたPCを確保したり、そもそも監視カメラの会社と連携を行って情報を得るなど対象の内部に溶け込んでから情報を取得するケースを紹介します。

セキュリティの弱点は人間。人間の盲点を付くのがハッキングのポイント

 話題はホワイトハッカーになる方法や知識の収集のしかたなどにも広がっていきます。

 大佐さんからは実際の現場では攻撃側のレッドチーム、防御側のブルーチームにわかれて検証がおこなわれるといいます。ブルーチームの構築したセキュリティに対し、レッドチームがその思考の漏れを付くというもので、実際にセキュリティの穴は人間の思考の漏れから起きることが多いと説明します。

 例えば、パスワードが名前と誕生日の組み合わせで設定されていることなども多く、総当たりであっさりハッキングできる事例も頻繁にあるといい、ハッキングの能力はそうした人間の思考の漏れのパターンをいかに多く試しているかという経験値によって培われる部分も多いと語ります。

 ひろゆきさんもそれにあわせてパスワード流出の事例を説明し、ハッキングの知識はシステムを作る側を経験していると思考の漏れのパターンが経験的に理解できるのでハッカーになるにはまずエンジニアを経験することもポイントだといいます。

スマホのハッキング、車のハッキング、兵器のハッキングなどIoT時代のハッキングの事例も紹介

 「ウォッチドッグス」では施設のサーバー以外にも、スマートフォンをハッキングして対象の人物の年収を表示したり、金銭を送金させたり、車をハッキングしてコントロールを奪ったりすることができます。

 また、「サイバーパンク」では人間がサイボーグ化されており、視神経と接続されたカメラデバイスをハッキングしたりすることもできます。その他、デジタル化された軍事兵器も登場し、相手を追尾する銃弾なども登場します。

 動画内では、ひろゆきさんと大佐さんが現代におけるそれらのハッキングの可能性について語ります。大佐さんはスマートフォンでBluetoothに常時接続している端末が多いことから、振動をさせて着信があったと誤解させるような技術は現在でもあるといいます。

 また、ひろゆきさんは現代のスマートフォンのセキュリティが固いことからデータを盗むのは難しいという話やフランスではオンラインで確定申告をする人が多く税務署にハッキングができれば個人の年収の情報も取得することが可能というフランス在住のひろゆきさんならではの話題も紹介されます。

 加えて、現時点で自動運転車に対し外部からハッキングすることでコントロールを奪うという事例があったことや軍事分野では銃撃をするドローンがハッキングされた際に電波を遮断して機能を停止してしまうといったハッキングされたあとの対策まで進んでいるという事例など現代のハッキングの状況が紹介されます。

 また、人体に対する電子化およびハッキングについても現状と未来の可能性が議論されます。

 視神経が常にネットワークに繋がっている状態を継続するとそもそも視神経が疲れてしまうので、視神経を経由するのではなく脳にデータを入れたほうがいいかもしれないなどの議論や視覚をハッキングして姿を隠すという技術についても電子的にハッキングせずとも心理的に集中していないものについては気づくことができないという実験結果からそうした心理分野の応用もできるだろうと考察するなど、事例を背景に想像が膨らんでいきます。

『ウォッチドッグス2』について

 ハッキングをテーマにしたゲームとして新境地を切り拓いた、「Watch Dogs」シリーズ最新作が遂に登場。今作の舞台は技術革新発祥の地、サンフランシスコ・ベイエリアをモデルとした、広大なオープン・ワールドだ。

 プレイヤーは若きハッカー「マーカス・ホロウェイ」となり、ハッカー集団「デッドセック」の一員として、この街を支配するオペレーティングシステム、「ctOS 2.0」に挑む。ハッキング能力を駆使して街のあらゆるものをコントロールし、自由なアプローチで計画を遂行しよう。

『サイバーパンク2077』について

 『サイバーパンク2077』は、巨大都市ナイトシティを舞台に、謎めいたインプラントを追うことになった主人公“V(ヴィー)”を操るオープンワールド・アクションアドベンチャー。外見からサイバーウェアによる身体強化まで、豊富なカスタマイズ要素を用意。無数の選択肢を通じて、自分だけのストーリーを語れ。

 自分のスタイルで戦え

 様々なサイバーウェアで自分を強化しろ。伝説のサイバーパンクとなり、ナイトシティに名を残せ

 未来の巨大都市がオープンワールドに

 唯一無二のオープンワールド。摩天楼がひしめく未来の都市を、縦横無尽に駆け回れ

 リスクを冒せ

 不老不死の鍵を握るインプラントを手に入れろ。ただし…でかいヤマにはリスクがつきものだ

『西村博之』(にしむらひろゆき)さんについて

 1976年生まれ。東京都北区赤羽で育ち、中央大学を卒業。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。

 1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。

 2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。著書に「1%の努力」(2020年 ダイヤモンド社)、「無敵の独学術」(2021年 宝島社)など。

ゲームさんぽについて

 ゲームさんぽは、ゲームという媒体を通じてリアリティーのあるフィクションとして描き出された世界を現実に即して各分野の専門家に語ってもらう動画コンテンツです。

 これまでに、ゲーム内での気象を気象予報士の石原良純氏に解説してもらう動画、植物の植生を植物学者の方に語ってもらう動画や、ボディービルダーから見たゲームキャラの筋肉についてなど様々な動画を提供しています。

 専門家の深い視点によってゲームを見つめ直すことで、ゲームの造り込みの深さと専門家の視点のユニークさが明らかになっていきます。

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