月がテーマの例月祭イベントを読んで、清蘭や綿月豊姫の登場に期待する【東方ダンカグ日記#16】

ophion
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 iOS/Android用アプリ『東方ダンマクカグラ』のイベント“遠くて近し、夜空の故郷”の感想をお届けします。

“例月祭”の描写の深さに大満足。ところで彼女たちの登場はいつ?

 今回のイベントは“例月祭”というお祭りを開催しようとしたのが発端。

 “例月祭”は『東方儚月抄』に登場したお祭りで、『東方儚月抄』でも本作と同様に蓬莱山輝夜を中心とした永遠亭の面々の描写が見られました。
 
 そんな“例月祭”を開くために遠くに離れてしまった月を呼び戻そうと、幻想郷の各地で奉納試合を行うこととなりました。

 個々の奉納試合の描写は決して長文ではありませんでしたが、かなりこだわりを持って書かれていた印象です。

 まず、俳句対決で豊聡耳神子が最初に詠んだ“さりとても なお恋しかる 望月よ”という句。

 イベント内で鈴仙・優曇華院・イナバが触れていますが、これは“さりとても”に“去り”を掛けたものです。

 “さりとても”は“それにしても”という意味の古語ですので、表面上の意味を現代語訳するなら“それにしても やはり満月は恋しいものです”といったところ。

 ですが、“さりとても”を“去りとても”と解釈した場合は“とて”が“〇〇したとしても”という意味になるので、“消えてしまったとしても、やはり満月は恋しいものです”という俳句になります。
 

 また、ラストの弾幕勝負の描写にあった“神宝「サラマンダーシールド」”は全方位への弾と使い魔からの自機狙い弾の組み合わせ。“使い魔の放つ光弾を誘導する”という避け方は原作通りです(簡単に避けられるかは置いといて)。

 そして、神脳「オモイカネブレイン」は、(一般的な避け方としては)レーザーに囲まれながら別の弾幕を避けるスペルカード。自然と永琳に近づくことになるほか、レーザーの切れ目に一応永琳に近づくチャンスので、こちらの対処方法も原作通り。

 こういった解像度の高い描写があると、ただ、俳句を詠みました、弾幕勝負をしました、という描写と比べてシナリオを読んでいて楽しくなりますね。

 と、いった失われた月を取り戻すための行程は、すべて永琳の嘘で輝夜が外に出るきっかけを作るためのもの。“遠くて近し、夜空の故郷”というタイトル通り、輝夜や永琳が月を想う大団円となりました。

 ただ、今回のイベントが月をテーマにしていたこともあって、ふと思ったのは月の住民のこと。現在『東方ダンマクカグラ』には、月に関連したキャラクターがほとんど登場していません。

 清蘭、綿月豊姫といった『東方紺珠伝』や『東方儚月抄』に登場したキャラクターはいつごろ登場するのでしょう。彼女たちがいつヒロインとして実装されるのかと改めて期待してしまいました。

 なお恋しかる月の民、といったところです。

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