ハードなバトルから水着回まで。漫画『ディープインサニティ』名場面10選(ネタバレあり)【DI日記#11】

長雨
公開日時

 スクウェア・エニックスの『ディープインサニティ』は、深見真さん、海法紀光さん、塩野干支郎次さんという豪華クリエイターが世界観原案を手掛けるメディアミックスプロジェクトです。

 謎の病“ランドルフ症候群”によって眠りと“キョウキ”に浸食された近未来が舞台となり、異なる時間軸が描かれたマンガ・アニメ・ゲームの3つの視点から世界の謎に挑むことになります。

 月刊ビッグガンガンで好評連載中の『Deep Insanity NIRVANA』(漫画:塩野干支郎次)に続き、10月13日からアニメ『ディープインサニティ ザ・ロストチャイルド』の放送、14日からゲーム『ディープインサニティ アサイラム』の配信がスタートし、いよいよ世界の全貌が明らかに……。

 今回は、読めばアニメ&ゲームがさらに面白くなること間違いなしのマンガ『Deep Insanity NIRVANA』の名場面をご紹介! 

※謎が謎を呼ぶ展開で真相が掴めていないため、世界の秘密に迫るような記述はありませんが、第2巻までのネタバレが含まれます。

 SFや強くてカッコいい&かわいい女性が好きな方なら読んで損はないので、新鮮な気持ちで楽しみたい方はそのまま本編を読んでいただくことをオススメします。


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『Deep Insanity NIRVANA』の世界をおさらい

 『ディープインサニティ』の舞台は、南極大陸で大穴“アサイラム”が発見され、ときを同じくして人々が昏睡状態に陥る“ランドルフ症候群”が蔓延するようになった世界。

 各国は“ランドルフ症候群”の原因が“アサイラム”にあると判断して調査隊を送りますが、無事に戻る者はほとんどいませんでした。

 病に耐性を持つ少年のセルジュ・ソルは、ある事件がきっかけで南極のなんでも屋を名乗る女性ヒルデガルド・オルインピアーダ・山田と共に異形(スカード)と未知の資源に溢れた“アサイラム”調査をすることになって……。

 マンガは3つの作品で一番初期の時代(昏睡患者数8000万人)の物語で、未知の病に人々がどう立ち向かっていったかがわかる内容になっています。

 なおアニメは感染拡大中期、ゲームは末期(昏睡患者数5億4000万人)と、マンガ以降の時代も“ランドルフ症候群”は広がり続けています。

 絶望的な未来が確定している世界で、セルジュとヒルデガルドがどんな道を歩んでいくのか、そして後世に何が残されるのか、先が気になる展開になっています。

“アサイラム”をのぞくと見える世界

名場面1:セルジュと睡蓮の絆

  • ▲#1より。

 ヒルデガルドに会う前のセルジュは、“ランドルフ症候群”の研究者をしていました。そのときに担当していたのが、昏睡状態から奇跡的に目覚めた少女・睡蓮。

 彼女は記憶を失っている代わりに“アサイラム”のものと思われる鮮明な夢を見ることができ、それを解析することで病の謎を解くヒントを見つけ出そうとしていたのです。

  • ▲#1より。余談ですがタイトルの“ニルヴァーナ(涅槃)”、そして睡蓮など、名前にも気になるものが多いですね。

 2人は研究者とその対象の枠を超え、心から信頼関係を築いていく様子がとても微笑ましい。しかし、平和な時間は何時までも続くことはなく……。何者かに睡蓮がさらわれ、セルジュは彼女を探すために“アサイラム”に行きます。
 
 しかし睡蓮は、そんなセルジュの行動を予期していたようで……。彼女は何者なのか、何故さらわれたのかが物語の大きなカギになっていそうです。

  • ▲#2より。

名場面2:人が異形に変わる狂気の世界で助けてくれたのは

  • ▲#1より。

 “ランドルフ症候群”が発症した者のなかには、異形へと変化する人もいます。人が異形に変わる瞬間を、目の当たりにしたセルジュ。

 人間としての意識が残った状態で異形へと変化していく様子はグロテスクで、本作の世界の残酷さが伝わってきます。

  • ▲#1より。

 そんな危機的な状況のセルジュを救ってくれたのが、ヒルデガルドでした。不気味な相手にもひるむことなく、冷静に戦う姿がとってもカッコいいです。

名場面3:強く美しき“スリーパー”たち

  • ▲#4より。

 本作には“コンロン”、“アララト”、“グローセ・ベーア”という国家をしのぐほどの権力を持つ大企業が3つ存在します。彼らは“アサイラム”で活動できる特殊な能力の持ち主“スリーパー”を雇い、南極で活動しているのですがメインで登場するメンバーは美人ぞろい。

  • ▲#4より。

 3企業は協力関係にあるものの、水面下では“アサイラム”の資源を巡って対立。

  しかし物語が進むとヒルデガルドと、“コンロン”のマーゴット、“アララト”のマヌエラが協力することに! 戦闘スタイルの異なる美しき“スリーパー”たちの競演は、見ごたえ満点です。

  • ▲#4より。

名場面4:半異形(ハーフスカード)の悲哀

  • ▲#2より。

 なんでも屋であるヒルデガルドはどこの企業にも所属せず、“ロックホッパー商会”として活動。

 彼女の仲間は“アサイラム”の影響で半ば異形となった“半異形”のアンヴィルや、平和的な性格の異形たちです。彼らの可愛らしい姿を見ると、異形とも共存できるのではと思えてしまうほど。危険な存在の方が、圧倒的に多いのですが……。

  • ▲#2より。

 アンヴィルはかつて“アサイラム”の調査に派遣されながらも、逃げ遅れた存在だと言います。しかし、見た目から地上の人間には受け入れられないようで……。そんな悲しい状況でも、自分を失うことなく生きている彼は強い。

  • ▲#3より。

名場面5:“アサイラム”に眠る謎の遺跡

  • ▲#7より。

 セルジュたちが調査するなかで、“アサイラム”内部に古代文明の存在を示唆するような遺跡が出現。さらに、文明は異形のものにも深く関わっていることが明らかになります。

 謎が多い南極大陸だけに、“もしかしたら”と超文明ファンのハートを刺激する展開が熱い!

 またセルジュが睡蓮と交流や、“ランドルフ症候群”の研究者をして活動していた経験が生かされる展開にも注目です。

  • ▲#7より。隕石の飛来で大きな穴ができ、外部惑星から~なんて想像してしまっていたのですが、本当の脅威は地底の内部に。

個性的なキャラクターたちの活躍も楽しい

名場面6:お姉さんと少年に見えて実は……

  • ▲#3より。

 セルジュがお風呂に入っていると、なんとヒルデガルドが乱入してきます。サービスカットなんですが、彼女があまりにも堂々としているせいでセクシーさが半減しているような?

 ここでセルジュとヒルデガルドが、4歳しか違わないという衝撃の事実が判明! 素直な感想を言ってしまうセルジュの素直さと、気にしているのかしっかり怒るヒルデガルドの反応が面白いです。

名場面7:ヒルデガルドの過去

  • ▲#4より。

 いつも颯爽としているヒルデガルドですが異形と戦うためにある組織に育てられ、その戦いの中で兄が異形に変わるという辛い経験をしていました。

  • ▲#4より。

 彼女の兄が“アサイラム”のなかで、異形として生き残っている可能性も高く……。いつかヒルデガルドが、彼と再会する日が来るのでしょうか。

名場面8:マーゴットのお仕置は?

  • ▲#3より。

 主である“コンロン”のジェームズ・チャンを慕い、しっかりと“スリーパー”の仕事をこなすマーゴット。しかしチャンへの想いが強すぎて、ヒルデガルドを危険視して命令を無視するような行動に出てしまいます。

 そんな彼女にチャンが命じたお仕置きは、まさかのご飯お預け!

  • ▲#3より。

 どちらかと言えばクールな彼女が、泣きながら正座している姿がなかなか衝撃的です。なぜマーゴットがそこまでチャンを慕うのかは、ぜひマンガ本編で!

名場面9:にぎやかなマヌエラが見せる冷酷さ

  • ▲#6より。

 よく話す“アララト”のマヌエラは、“アサイラム”を調査する一団のムードメーカー的な存在。小さな体で大きな武器を操る姿もとっても魅力的です。

  • ▲#6より。

 しかし冷たく、突き放したような言動を取ることもあって……。彼女が何を考えているのかも、気がかりです。

名場面10:全編見どころ南極の水着回

  • ▲#8より。

 #8は、マヌエラの言葉に完全同意してしまう神回。女性陣の華やかな水着姿と、楽しそうな様子がたっぷりと見られます。シリアスな展開の多い本作で、ホッと息がつける貴重なエピソードになっているのでご期待ください。

  • ▲#8より。

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