2010年12月15日(水)
セガから12月16日に発売されるPSP用RPG『シャイニング・ハーツ』の魅力を4回にわたってお届けする特集企画。その第1回をお届けします。
冒険ファンタジー&スローライフRPG『シャイニング・ハーツ』は、“ココロに届くコミュニケーション”がゲーム内のあらゆる要素の鍵になっているというだけあって、実はイロイロ新しい。予備知識がないままにプレイすると、ビックリすることが多いかもしれません。そこで、本作の魅力を余すところなくお届けする特集の第1回は、私こと『電撃PlayStation(電撃PS)』の担当ライター・Lが、本作ならではの“スローライフ”の楽しさに迫ります!
■流れ着いた島で、記憶と感情を失った少女のためにパンを焼く!すでに紹介記事を読んでわかっている人も多いと思いますが、まずは本作の基本をおさらいしておきましょう。本作は、舞台となるウィンダリア島に流れ着いた主人公の少年剣士・リックとなって、助けてくれたパートナーとともに島のパン屋で働きながら、彼のあとに流れ着いた記憶と感情を失った謎の少女・カグヤを治療するのが目的のRPGです。 治療=物語は、主にパンを届けることで進行。モンスターとの戦闘・パンの配達・島の住人たちとの交流などで手に入るココロを使ってパンを焼き、それを届けることで、カグヤは次第に感情を取り戻していきます。そして、カグヤが感情を取り戻すたびに彼女から“心の鍵”が出現し、それを使って“心の扉”を開けると、新たな島が現れるなど世界に変化が訪れ、同時にカグヤを狙う海賊団も登場。リックたちは、海賊団からカグヤを守りつつ、彼女&世界の隠された真実に迫っていくことになります。
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■王道とスローライフの融合がユニークで新しいパンはともかく、カグヤを治療しつつ変化する世界の謎に迫るという展開から、本作がいわゆる王道的なRPGだと感じる人は多いでしょう。実際、その印象は間違いではありません。しかし本作は、現実さながらに時間の流れが存在し、毎朝受けるクエストになっているカグヤへのパンのお届けを終えた後は、1日をどのように過ごしてもいいという非常に自由度の高いRPGになっています。 どのくらい自由なのかというと、朝にパンを届けた後、すぐに翌日まで寝ることも可能ですし、届けないまま1日を過ごすことも可能(よい子はマネしちゃいけません)なほど。そして、ただ自由度が高いだけでなく、モンスターとの戦闘、パンの配達(パン屋の店主・マデラから受けるクエスト)、収穫や釣り(パンの材料集め)、パン焼きなど、できることが豊富に用意されているので、“今日は戦闘してレベル上げ”、“昨日戦ったから今日はパン焼き”というように、自分の好きなように“生活”できるのです。
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このように本作は、王道的なRPGでありながら、自由な生活=スローライフを体験できる(実際には違いますが、いわゆるオープンワールド系のゲームや箱庭系のゲームのような要素が体験できる)のが特徴。そこで、今回は本作の最大の特徴にして魅力でもある、スローライフの楽しみに迫ります。
→次のページでは、“ココロ”と“パン焼き”について説明します!(2ページ目へ)
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