2011年1月28日(金)
ゾンビがハッピーで何が悪い!? かわいいゾンビがぞろぞろ歩く『ぞんびだいすき』
1月20日にチュンソフトから発売された、DS用ACT『ぞんびだいすき』のプレイレポートを、ライター・てっけんがお届けします。
皆さん、ゾンビは好きですか?
僕はというと、うーん、正直そんなに“だいすき”ってほどでもない。ゲームだけに限ったことでもないんですが、最近はどこもかしこもゾンビものが花盛り。今や石を投げればゾンビに当たるといった状態で、もういいかげん飽きてきた、というのが正直なところ。『ぞんびだいすき』というタイトルを聞いた時も、第1印象は「まーたゾンビか!」でした。
でも実際エンディングまで遊んでみて、ちょっと見方が変わった。ゾンビって実は案外かわいくて、時に人間以上にけなげで、そしてとってもハッピーなヤツらなのかもしれない。そうか、ゾンビゲーにもこういうアプローチがあったんだなぁ。
「ゾンビが大好き!」っていう人はきっと発売日に買っていますよね。むしろ僕のように「ゾンビ? もう飽きたよ」って思っている人にこそ、このゲームは遊んでみてほしい。きっとあなたがまだ見たことのない、ゾンビたちのかわいい一面が見つかるはず。それでは『ぞんびだいすき』のプレイレポート、はじまりはじまりー。
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▲タイトル画面はムダにファンシー。こんなゾンビゲーム、見たことない! |
■「平和な牧場を取り戻したい」……ゾンビたちの戦いが今、始まる!
『ぞんびだいすき』の舞台は、森の中の小さな牧場。物語は、突然そこに悪い人たちが乗り込んでくるところから始まります。悪い人たちに襲われ、牧場はめちゃくちゃ。人々もみんな死んでしまったかのように思われました。
ところが謎の毒ガスの影響か、しばらくすると人々はなぜかゾンビとして復活。ゾンビたちはわずかに残った記憶を胸に、「牧場を元の姿に戻したい!」と、ぞろぞろと立ち上がります。はたして、ゾンビたちはかつての幸せを取り戻すことができるのか――!?
……ということで、いつもは敵であるはずのゾンビたちが本作では主役。プレイヤーは勝手気ままに動くゾンビたちに指示を出し、さまざまなクエストをクリアしながら、牧場の復旧に努めていくことになります。
ゲームは基本的に、牧場でゾンビたちを育てる“牧場パート”と、町へ出かけて悪者たちをボッコボコにする“アクションパート”を行き来しながら進んでいく形。アクションパートをクリアするとお宝が手に入り、そのお宝で牧場を復旧したり、ゾンビたちを育成したりすることが可能。これを繰り返して、かつての平和だった牧場を取り戻すのがゾンビたちの願いなわけです。
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▲平和な牧場を突如襲った悪党たち。ゾンビになって生まれ変わった人々の、平和を取り戻すための戦いがここから始まります。 |
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▲細かなところまで描き込まれた、ドット絵ベースのグラフィックはお見事。8ビットテイストのBGMもよくマッチしています。 |
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