2011年2月11日(金)
小説『青春ラリアット!!』で、第17回電撃小説大賞金賞を受賞した、蝉川タカマル先生のインタビューを掲載する。
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『青春ラリアット!!』は、全校朝礼で公開告白をして失恋してしまう月島や、彼のことが好きな無愛想な少女・長瀬など、個性あふれるメンバーに振り回される主人公・宮本を描いた作品。奇妙な三角関係が織りなす青春コメディだ。電撃オンラインでは、この作品の著者・蝉川タカマル先生に高林初担当編集同席のもとインタビューを行った。作品を書いた経緯や今後の展開などについて伺ったので、作品とともにチェックしてみてほしい。
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▲蝉川タカマル先生 |
――まず、この作品を書くことになった経緯を教えてください。
僕はあまり小説を書いたことがないのですが、中二風な、クールな最強系主人公が活躍する作品が好きなんです。なので、ぜひそんな主人公を使いたいと思って最初に書いた小説が見事に爆死し、友だちにも「お前には向いてない」と言われたんです。“好きなものほど扱えない”というヘンなクセがあるみたいですね(笑)。その友だちから、「会話文がおもしろいからそこをフィーチャーしろ」とアドバイスを受け、それがこの作品にも生きています。
――爆死した、というのはどこかの賞に応募したということですか?
はい。ちょうど新設されたばかりの賞があり、その1回目の応募数が200ぐらいだったのを見て応募しました。「チャンス!」と思ったのですが、見事に空振りましたね(笑)。
――その時に書いた小説が、先ほどのクール系主人公の話だったと。
そこまでクール系でもなかったのですが、設定まみれの話でしたね。今はガチガチにzipで圧縮して、パスワードも自分で忘れてしまっているような感じです(笑)。
――執筆活動は今までもされていたんですか?
昔、ネットで知り合った友人が同人活動をしていて、ページ数が足りないからと言われ文を書きました。それがキッカケで文章の世界に足を踏み入れたんです。もう10年くらい前ですね。そこでシナリオを書いてゲームも作りました。会話文が多いのはその影響だと思います。
――なるほど。小説を書いたのは、この『青春ラリアット!!』が2作目になるのでしょうか。
そうですね。そのせいか、最後の章がやたら長かったりします。
――確かに長かったですね(笑)。あえて狙って長めにしたんですか?
いやいや、そんな器用な真似はできないですよ(笑)。思ったままに書いたらこんな風になってしまいました。
――勢いで最後まで書いてしまうタイプなんですか?
『青春ラリアット!!』の続編を書くにあたり、一応担当の方にプロットを出したのですが、できあがったものとプロットが全然違っていましたね。
――『青春ラリアット!!』の執筆期間はどれくらいだったのでしょう。
ぶっちゃけると、1年かかっています。最初の半年はネットゲームに費やしたので。
――……え、それは実質半年なんじゃないですか?(笑)
いやいや、「始めるぞ!」と意気込んでいたのに序盤から詰まって、息抜きにカチャカチャ遊んでいたんです。それがいつの間にかハマってしまいまして。死ぬ気でレアアイテムを集めている最中にふと、こんなことやってる場合じゃない! と、我に返りました(笑)。
――締切は4月10日でしたが、いつごろ応募したんですか?
4月1日、2日あたりでしたね。ギリギリまで原稿に異常がないか知人に読んでもらって確認していました。でも、こんな紙の束を渡したら、普通の人は引きますよね。12人渡して、6人は音信不通になりました。
――かなりたくさんの人に渡したんですね。
前回は好きなようにやって、僕しか読んでいないような小説を送ったら爆死してしまったので、「人に読ませるものだから読ませなきゃ」と思ったんです。6人中4人が異常だと言ったらやめようと考えていました。3人までだったら“特殊な作品”として行けるかなと思っていました。
――実際の反応はいかがでした?
僕が思っていたより、おおむねよかったです。1人だけ「後半が長い」という意見があったのですが、1人だったので行けると思いました。
――前回新設の賞に応募して、次は電撃大賞に、ということでしたが、なぜ電撃大賞を選んだんですか?
自分はどの程度まで書けているのか確かめたかったんです。前回は一次にも残れず、地区予選で負けてしまったようなものなので……。どうせだったら甲子園を目指している高校に入って頑張ろうという気持ちで、今回は1番の大会に送ろうと考えました。
――選考の段階で、メディアワークス文庫賞と電撃文庫の賞で意見が分かれたとのことでしたが、執筆中、賞は意識しましたか?
最終選考に残ったという連絡をいただいた時に、「どっちになるかわからない」とほのめかされたんです。もちろん、メディアワークス文庫賞の存在は知っていたのですが、“大人の読み物”として大丈夫かなと不安になりました。5章が長いですしね。かといって電撃文庫で大丈夫かと聞かれると、それはそれで難しいところですけど(笑)。
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[集計期間2019年 02月17日~02月23日]
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