2011年3月31日(木)
領地を賭けた戦い――その詳しい流れは? 『アーマード・コア V』インタビュー
フロム・ソフトウェアが現在開発中のPS3/Xbox 360用ソフト『アーマード・コア V(以下、ACV)』について、鍋島俊文プロデューサーへのインタビュー記事を掲載する。
機体のカスタマイズ性の高さ、愛機を自由に動かせる操作感などが人気を博すメカACT『アーマード・コア』シリーズ。その最新作『ACV』は、従来作の遊びに加えて、“チームによる領地争い”という新たな遊びを導入し、それを軸としたさまざまな新要素が採りいれられたタイトルだ。
→新しくなった『ACV』の概要の紹介記事
→領地争いとオペレーターモードなどの紹介記事
→鍋島プロデューサーへのロングインタビュー
今回は、「チームによる領地争いとは?」という話を中心に、鍋島プロデューサーにさまざまな質問をぶつけてみた。以下にその回答を掲載する。
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『アーマード・コア V』プロデューサー
鍋島俊文氏
初代『アーマード・コア』の制作に参加して以来、さまざまなシリーズ作品に携わり、現在の『AC』の形を築き上げたともいえる鍋島プロデューサー。『AC5』から『ACV』へと、大幅なゲーム性の拡大を遂げた理由や、その内容についてはロングインタビューを参照のこと。
■領地のカスタマイズとは?
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――まず、領地のランクというのは何段階くらいあるのでしょうか。ランクが高いと、具体的に何が有利になっていくのでしょうか?
8段階ぐらいで検討しています。高ランクの領地は、カスタマイズの自由度が高く、より強固な防衛体制を構築することができます。一方で低ランクの領地は、あらかじめ砲台がセットされているので、カスタマイズの難度は低いですが、同時に自由度も低いので、攻略法が生まれやすいでしょうね。手に入れやすい一方で、落とされやすいものになります。
――ゲームがスタートしてみんなが領地を持たない段階では、どのようにして領地を獲得することになるのでしょうか?
NPCのチームが暫定的に領地を所有しています。任意のプレイヤーが領地を奪うと、NPCチームは居なくなります。
――獲得した領地をカスタマイズすることで“領地ミッション”として配信されるようですが、カスタマイズをしないでおくと、どうなるのでしょうか?
領地を入手してからミッションが配信されるまでには、一定の猶予期間を設けます。その期間を過ぎても、カスタマイズが行われていない場合は、各領地に設定されているデフォルトの配置で配信が始まります。
――領地のカスタマイズでは、オブジェクトの設置以外にやることはあるのでしょうか? またオブジェクトの購入にかかる資金は、誰が負担するのでしょうか?
基本的にはどのオブジェクトを、どこに配置するかを選択するだけなので、かなり簡単にカスタマイズができると思います。オブジェクトの購入に費用はかかりません。
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――費用がかからないということは、オブジェクトの設置には、コストや大きさによる制限があるのでしょうか?
オブジェクトは大きく2種類のサイズがあり、サイズごとに置ける場所が限定されます。また1つのマップに配置できる種類と総数が、それぞれ別個に規定されています。数については“電力”という概念があり、マップの供給電力内で配置することになるので、性能は低くても消費電力の少ないものを多く配置するか、強力なものを少数配置するかといった選択ができます。
――オブジェクトの設置は、マップ上の好きな場所に設置できるのですか?
配置可能な場所がマップごとに決まっていて、そこから選択します。マップにもよりますが、配置可能な場所はかなり多く、すべてに配置することはできない前提なんです。なので、自由度は高いと考えています。
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――設置できる砲台などのオブジェクトには、どのようなものがあるのでしょうか。
メインとなるのはいわゆる主砲っぽい形の砲台ですが、それ以外にもミサイルを打ち出すものや、特殊な形状をしていて全方位に攻撃できるものなどがあります。また攻撃以外の手段で、補助的な役割をするものもあります。
――『ACV』では機体と機体の相性がより強調されるとのことですが、オブジェクトと機体の相性のようなものはありますか?
攻撃については、ACと同様のパラメータを持っています。
――領地ミッションを配信する前に、自分でカスタマイズした領地にテストで攻め込んでみることはできますか?
はい。それもできます。
→領地ミッションにおける実際の戦いから領地獲得まで聞く(2ページ目へ)
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