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2012年7月11日(水)

【電撃銃士隊】ガチの攻略情報のオンパレード! ふ~ど&開発スタッフ&電撃銃士隊による『ガンスリンガー ストラトス』座談会

文:電撃オンライン

■プレイのヒントが満載! ふ~どや開発スタッフも参加した対戦後の座談会

 最後にお届けするのは、今回の対戦企画を観戦していた門井信樹プロデューサーと尾畑心一朗ディレクターを交えた座談会。勝つためのヒントをほしがる電撃銃士隊に対して、プロゲーマーであるふ~どと、開発スタッフである門井さん・尾畑さんから、さまざまなセオリーやアドバイスが語られている。すぐに実戦に投入できる攻略テクニックやプレイのコツも語られているので、お見逃しなく!

『ガンスリンガー ストラトス』
▲門井信樹氏(写真左):スクウェア・エニックス所属のプロデューサーでアーケードを担当。代表作は『ロード オブ ヴァーミリオン』シリーズ。尾畑心一朗氏(写真右):カプコン退社後、2008年にバイキングを設立して代表を務める。代表作は『機動戦士ガンダム EXTREME VS.』。

■山にこもって修行して来い!? 開発スタッフからの愛ある厳しいアドバイス!

――まずは門井さんと尾畑さんにお聞きします。本日の対戦を見て、率直に電撃銃士隊の腕前をどう思われましたか?

尾畑:たぶん、僕たちと同じぐらいのレベルかなと(笑)。

門井:対戦相手が悪かったこともありますけどね。まずは4人で山にこもって、キャンプで修行じゃないですかね(笑)。もっとスムーズに意思疎通をできるようにしないと。

KYS:けっこう、声は掛けあったんですけどね。なかなか結果につながりませんでした。

尾畑:前にプロゲーマーのウメハラさんが遊びにきた時に彼のプレイを見てい て感じたのですが、それは“正々堂々と戦う人ほど損をする時がある”ということ(笑)。

シュー:あー。なんとなく理解できます。

尾畑:正々堂々と正面から戦いにいくと、横から撃たれて殺されるみたいな。ズルいことを推奨するわけではないんですけど、少なくとも逃げることは大切です。

門井:引き際の計算は大事ですね。他人のプレイを客観的に見ていると、すごくよくわかりますよ。おいおい、なんでそんなに強気なの、やられたいのかって。でも、自分でプレイしていると全然気づかないんですけどね(笑)。

あべくん:深追いしてやられるパターンが多いので、気をつけていきたいです。

尾畑:ミニマップをどれぐらい見ているのかも、実力の境目になっていると思います。やっぱり、うまい人は情報処理能力に長けてますね。

門井:うまい人って、銃の命中率の高さとかもちろんなんですけど、死なない工夫がすごいんですよ。たとえば、移動する時のカメラワーク。視点をフリーにせず、こちらを攻撃してきそうな敵をターゲットした状態で移動するんです。こうしておけば、相手が攻撃をしてきた時にすぐに対応ができるので、やられる危険性がグンと減るらしいんです、結局、死ななければチームとして勝つ可能性が高まっていくということですね。

 あとは、障害物の利用やルート取りもすごくうまいです。ターゲットできない敵がいる場合、いかに自分と敵の間に遮蔽物を置いて移動するべきかを、瞬時に考えて移動している感じです。

KYS:みんな、そういうところ意識してる?

YU:無理(笑)。

尾畑:いきなり神がかったプレイは無理でしょうけど、少なくとも自分を狙ってる敵、つまりターゲットライン(画面上に出る、誰が誰を狙っているのかを示す矢印)を意識しないと厳しいと思いますよ。要は赤い矢印さえ来てなかったら、いきなり殺されることは少ないんで。オレンジの矢印でも、だいぶ危険性は低いんですよ。ただ、赤になった時は、自分がいつ死んでもおかしくないという緊張感が必要ですね。

 赤い矢印が来たら、頭をフル回転させて状況を打開してください。うまく建物や車をはさむなど、遮蔽物を利用するのが基本です。それができない時は、矢印と逆方向に移動して距離をとること。赤からオレンジになると、射程圏外に逃げ切ったことになるので一安心です。

『ガンスリンガー ストラトス』
▲画面上に表示された矢印がターゲットライン。赤い矢印が自分に向いていたら、敵の射程圏内に入っていることを示すので、非常に危険!

 いろいろな人のプレイを見ていると、相手を倒す努力よりも、自分が生き残る努力をするほうが、結果的に大切になってくることがわかるでしょう。

YU:やっぱり、逃げることは大事なんですね。

門井:もう1つ、ぜひ意識してほしいのは味方との連携です。チームメンバーがどこで何をしているのか、ミニマップを参考にして、せめて場所くらいは把握しておくべきですね。どんなに上手な人でも、2人を相手にするとなかなか勝てません。単純に2倍の実力があっても無理でしょうね。このゲームにおいて、それだけ人数差は重要なんです。

あべくん:孤立は危険ということでしょうか?

ふ~ど:2対1で攻めるのが基本だと思うんですよ。本稼働が始まったら、見知らぬプレイヤーとチームを組むこともあると思うんですけど、そんな時には特に、味方にあわせる動きが重要になるでしょうね。周囲の動きを見て、味方がいるところを中心に立ち回るのがセオリーになるはずです。

 今日の対戦でも、自分だけが攻め過ぎちゃって、前線で孤立するケースがありました。3対1とかになると、どうにもなりません。だから後半の試合では、周りにあわせて攻め込むスピードをゆっくり目にすることを意識しました。とにかく味方の動きを把握することは大事ですね。

尾畑:冷静に考えると、味方と一緒に戦うほうが有利なはずなんですけど、意外と独立行動をとる人が多いんですよ。

門井:なんなんでしょうね。人間の本質なのかもしれませんけど、瀕死の敵を見つけると、そいつがまだ無敵状態であっても、ついつい狙い続けちゃうことありません? 僕なんかは、その隙に他の敵に横から撃たれるケースも多くって……。

KYS:ギリギリの敵がいると、そいつしか見えなくなります(笑)。

門井:そういう“あとちょっと!”という欲を捨てないとダメな気がします。うまい人のプレイを観察していると、嗅覚がすごいんですよ。有利な状況から、さらに有利な状況へと頭を切り替えて行動するのがすごい。とはいえ、自分はついつい瀕死やダウン中の敵を狙っちゃうんですよね。どうしてなんだろう?

ふ~ど:今のところ、上からの起き攻めが有利に感じるから、有利な状況で戦いたいという心理はあると思います。ただ、ここはすごく判断が難しい感覚で、かなりプレイ経験を積まないと気づきにくいラインなんですけど、敵がダウンしている状況って、相手チームの総数が一時的に減っているんですよ。その数秒間は、ダウンした敵が起き上がるまで近くで待っていても戦況は変わらないんですけど、あえて別の場所へ行って味方をサポートできれば、劇的に戦況が動くことがあります。

あべくん:たった数秒の使い方で、そんなに変わるんですか?

ふ~ど何もしない状況って、1秒でもあっちゃいけないと思います。そんな暇があったらターゲットをささっと切り替えたり、ミニマップの状況を把握したりして、情報を収集しないともったいない。さらに言うと、動きを止めてそんなことをするのはもったいないから、キャラクターを移動させながらやる感じですね。

『ガンスリンガー ストラトス』
▲ふ~ど視点のプレイ動画を見ると、ここでの言葉をしっかりと実践していることがわかる。真剣勝負においては、決して1秒でも無駄にできない!

 だから、起き攻めは起き攻めで強いとは思うんですけど、相手がダウンしている時に得られる数的有利な状況を生かすことを考えるほうがいいと思うんです。自分としては、ダウンさせた敵は戦線離脱させたと思って、頭を切り替えて状況を整理します。

門井:その発想はいいですね。ダウンさせたら戦線離脱させたと同じって。

ふ~ど:そこに付き合うのは、自分も戦線離脱してるのと変わらないじゃないですか。ダウンした敵をぼーっと見ていると、せっかくの4対3の状況が3対3になっちゃうわけで、それはもったいないなと。

門井:う~ん、いい言葉が出ましたよ(笑)。さすがですね。

 あとはこれも本能的にやっちゃうミスの部類だと思うんですけど、スナイパーライフルを使っている時に、スコープ画面のままで敵を追いかけちゃうのって、ありませんか?

尾畑:そうですね。スコープ画面だと精度が悪いと思います。

門井:ですよね。そう頭ではわかっているのに、ついついやっちゃう。スコープ画面の動きが遅いから、とてもじゃないけど敵を追えないのに、敵が近いとついついそのまま戦おうとしちゃうんですよね。

ふ~ど:たしかについついやっちゃいますよね(笑)。理想を言うと、スコープ画面に切り替えた瞬間に撃つのが一番いいと思います。と言うより、相手が棒立ちしているんじゃない限り、すぐに撃たないと追いつかないですね。

 スナイパーライフルは極端な例ですけど、他の武器についても、大なり小なりそういう部分があります。タンデムスタイルでのマシンガンなんかも、その状態だと移動速度とかが遅くなるから、普段はダブルスタイルで立ち回って、撃つ瞬間だけタンデムスタイルにするのが理想だと思います。でも、ついついタンデムスタイルのまま敵を追いかけちゃったりしますね(笑)。

門井:“あとちょっと!”の誘惑に負けて、追いたくなるんでしょうね。やっぱり、いさぎよさが大事なのかなあ。

シュー:ダメだと思った時は、見切りをつけるのも大事でしょうね。

門井:1発1発に固執せず、数で攻めるくらいの気持ちで「次、次!」って考えるほうがいいのかなと。ただ、スナイパーライフルみたいに1発が強力な武器って、どうしても「当ててやる!」という気持ちが強くなって、いさぎよくなれずに狙っちゃうんだろうなと思います。

尾畑:基本的な立ち回りとして、武器を構えながら動くのをやめると、格段にやられにくくなりますよ。

あべくん:さっき、ふ~どさんにも言われました。

YU:移動速度が遅くなっちゃいますもんね。

尾畑:武器を構えない状態で素早く移動できる時って、あらゆる速度が変わるんですよ。ビルの上からとか、自由落下する速度にまで影響するんです。

 装備中の武器が敵に届くか届かないかは、ターゲットマークの色を見れば一目瞭然なので、撃っても当らない時は素直に照準を画面外に出して、武器をしまいましょう。

KYS:やっぱり、素早い移動は大事なんですね。

→デビュー直後から即役立つテクニックを大公開!(3ページ目へ)

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データ

▼『ガンスリンガー ストラトス』
■メーカー:スクウェア・エニックス
■対応機種:AC
■ジャンル:ACT
■稼働時期:2012年7月12日

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