News

2012年11月16日(金)

アサシン“コナー”という男──ソフト発売後だから語れる『アサシン クリードIII』主人公の人物像とその魅力

文:イトヤン

■モホーク族とアサシン教団の技能を身につけた戦士“コナー”の誕生

 ここで話をモホーク族の集落を飛び出した後のラドンハゲードンの行動に戻しましょう。フロンティアの大自然から外の世界に出たラドンハゲードンは、ボストンの北にある開拓地“ホームステッド”に住んでいる老人、アキレス・ダベンポートと出会います。

 アキレスは、かつて北アメリカ大陸でアサシン教団の組織を築き上げた、アサシン教団のリーダーでした。しかし、今ではテンプル騎士団の攻撃によって教団の勢力は衰えており、弟子も誰一人としていない状態でした。

『アサシン クリードIII』
▲黒人男性のアキレス。この地で彼は、どのような人生を歩んできたのでしょうか。

 ラドンハゲードンは、このアキレスにアサシンとして弟子入りをします。そして、イギリス人たちの植民地へ出入りする際に不審がられないよう、“コナー”という名前を名乗るようになりました。

 コナーはアキレスのもとで修行を重ねて、アサシンの技、そしてアサシンの掟を学びます。元から身についていた狩りでの弓さばきや身軽な動きと、長く受け継がれてきたアサシンの技とが結びつき、ここに新たなアサシンの戦士、コナーが誕生したのです。

『アサシン クリードIII』
▲アサシンの技を身につけたコナーは、多数のイギリス軍兵士に囲まれても切り抜けることのできる、優秀な戦士となりました。

 モホーク族を象徴するトマホークと、アサシンを象徴するアサシンブレード。この2つが彼の“力”となりました。その他に、弓矢や拳銃、ロープの先に短剣のついたロープダートを操ることで、多彩な暗殺のテクニックを繰り出すことができるのです。これまでの『アサシン クリード』シリーズの主人公の中で、最も豊富な種類の武器を操ることができる点もコナーの大きな魅力だと言えるでしょう。

『アサシン クリードIII』 『アサシン クリードIII』
▲コナーが使用するトマホークは、よく見ると刃の部分が“アサシン教団”のマークと同じ形になっています。▲中国の暗器が元になっているロープダートは、離れた敵への攻撃だけでなく、引き寄せたり、吊り下げたりすることもできます。

→理想を求めて、アメリカ独立戦争へ──(4ページ目)

(C)2012 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Assassin’s Creed, Ubisoft, and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the US and/or other countries.

データ

関連サイト