2013年1月23日(水)
さて、これが本当にダンジョンRPGなのかという部分はさておき、育成が楽しいRPGであることはたしかなので、ご安心ください(個人的には、A・RPGやS・RPGに近いプレイ感覚ですけどね)。日本一ソフトウェアならではの育成要素がうまくマッチングして、熟練のダンジョンRPGゲーマーにも、ライトユーザーにも大満足な作品に仕上がっていると思います。
今までのダンジョンRPGの固定概念をいい意味で壊してくれるゲームだと思うので、ダンジョンRPGはパズルっぽくて肌に合わない……なんて敬遠されていた方もぜひ、プレイしてみてほしいですね。
▲ダンジョンRPGだけど、ダンジョンRPGが苦手な人でも大丈夫!? 似たようなプレイ感覚のゲームが少ない、ユニークなゲームですけど、RPG好きの人なら絶対に楽しめると思います。 |
クロウエルたんはかわいいし、ストーリーは最高だし、ゲーム的にもおもしろくって、本当にベタボメしまくりなんですけど、残念ながら100点満点にはちょっと足りないというのが本音です。涙を飲んで、95点にいたします。
なぜ5点を引いたのかと言うと、僕は日本一ソフトウェアが2010年に発売したダンジョンRPG『絶対ヒーロー改造計画』が大好きだからです。これはちょっと感情論的な部分もあるんですけど、『絶対ヒーロー改造計画』がゼロから“日本一ソフトウェア流のやり込み系ダンジョンRPG”という新ジャンルを作り上げたのに対して、今回の『神様と運命革命のパラドクス』は既存のゲームのバージョンアップとなるため、どうしても“新しさ”の部分で物足りなく感じてしまいます。
ただ、これは『神様と運命革命のパラドクス』が『絶対ヒーロー改造計画』より劣るというわけではありません。むしろ、『神様と運命革命のパラドクス』のほうが遊びやすくなっていますし、プレイした時のおもしろさも上だと思います。『絶対ヒーロー改造計画』ではENにいろいろな役割を持たせ過ぎた結果、EN不足になりすぎるというデメリットがありましたが、『神様と運命革命のパラドクス』ではEN=空腹度の役割に絞り、必殺技の使用は別途でSPを消費する形になったので、より楽しく遊べるようになっています。正直、『絶対ヒーロー改造計画』ではENがもったいなくて、必殺技を温存することが多すぎましたからね(苦笑)。
そして、もう1つの減点材料は……ズバリ、ちょっと簡単すぎるかなと。サクサク遊べるのは楽しいですし、エクストラダンジョンはかなり難易度が高いんですけど、基本的にはちょっとヌルめのバランスだと思います。これも個人的な感覚で申し訳ありませんが、もっとヒリヒリするような死の危険を感じるバランスのほうが好みなんですよね。マゾでごめんなさーい。
なんだか、「そんな個人的感情で減点するとは何事か!」なんて怒られちゃいそうですが、まあまあ、あくまで個人的なプレイレポートですのでご容赦ください。人それぞれの好みはあるかと思いますが、僕的には時間を忘れてハマりまくっている大傑作なので、興味を持った方はぜひお試しくださいませ。
……ただ、60時間以上プレイしてもまだまだ“練武ダンジョン(中級)”をクリアできないほど、とにかく時間泥棒のゲームなので、その点だけはくれぐれもご注意ください。
(C)2013 Nippon Ichi Software, Inc.
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