2013年4月25日(木)
今回、やや駆け足ではありましたが『黒騎神の急襲』のメカニズムと、注目のカードをご紹介しました。皆さんのお気に入りになりそうなカードはありましたでしょうか。個人的には、リソースリンクのバリエーションが広がったことにより、新しいカラーパターンのデッキが出てくるのではないかなーと思っています。ぜひ、いろいろなデッキを作ってみてくださいね。
では最後に『黒騎神の急襲』のデザインや狙いについて、そして第5弾以降の『ゼクス』について、久保田氏にショートインタビューを行ったので、そちらをお伝えします。(※インタビュー中は敬称略)
――いよいよ『黒騎神の急襲』発売ですが、今回はどのようなところに焦点をあててカードを作られたのでしょうか。
久保田:1つは、『五帝竜降臨』で登場した“エヴォルシード”をより掘り下げてみようということですね。今までエヴォルシードはただデッキからトラッシュに落とすだけだったのですが、エヴォルシードアイコンを持つカードを参照するものやエヴォルシードアイコンを持つゼクスが登場した時になんらかの効果を持つものなど、エヴォルシードにかかわるさまざまなギミックを加えてみました。なので、積極的にエヴォルシードをデッキに組み込んで戦うデッキが作れるようになったと思います。
――“リソースリンク”も『五帝竜降臨』に引き続いて登場していますね。
久保田:リソースリンクは、ユーザーさんにとても人気がありました。やはりスクエア上で条件を満たすカードに比べて、そろえやすかったというのがその理由だと思いますね。このゲームは、あまりゼクスが長いターン生き残ることが少ないので(笑)。なので、別の色の組み合わせでも作ってみようということで、収録しました。
――これまであまり見なかった色の組み合わせのデッキも誕生しそうですよね。
久保田:はい。使いこなせれば非常に強く、楽しいものになっています。ただ、そのぶん『五帝竜降臨』に比べると、やや複雑な効果のカードが増えてしまったかなという気も少ししています。
――やり込みがいのあるセットになっているということですね。
久保田:色の組み合わせなど、食わず嫌いをせずにチャレンジしていただきたいですね(笑)。もちろん《イヴィルベイン ケイツゥー》のような、わかりやすく強いカードもあります。今回、SRカードのカードは全体的にシンプルに強いものにするということも意識しました。
――第5弾以降も、すでに練られている部分はあるのでしょうか。
久保田:第5弾はちょうど1弾から一周年ということもあって、カード的におもしろいものを作るのはもちろんですが、カードの性能以外の部分、たとえばイラストだったりとか物語の部分であったりとか、そういった点でも楽しんでいただけるセットにしたいと思います。やはり『ゼクス』を楽しまれているユーザーさんは、そういったカードの強さ以外の部分も楽しんでいただいていると思うので。
――カード以外の部分、たとえばイベントの開催などはどうでしょうか。
久保田:もちろん、いろいろと準備はしていますが、まだはっきりとした形にはなっていないですね。ただ、本当に準備はしているので、エイプリルフールの時のように、突然皆さんを驚かせることもあるかもしれません(笑)。
――楽しみにしています。『黒騎神の急襲』と同時に“クイックスタートデッキ”も発売されますが、そのコンセプトや開発中の苦労話などあればお聞かせください。
久保田:4月というひとつの節目があって、これからゴールデンウィークに入っていきますが、皆さんが“何か新しいことを始めよう”と考える時期だと思うんですね。そこで何もしないという手はないだろうということで、作成することにしました。
――新しい何か、として『ゼクス』を始めてもらいたいということですね。
久保田:『ゼクス』は「無料で始められるカードゲーム」と言っていますから、とことんまで手に入れやすいものを作ったらどこまでできるか、やってみようという面もあります。『ゼクス』をフリーカードで楽しんでいただいたとして、そのあとすぐにボックスを買うかと言えば、それは必ずしもそうではないと思います。だからボックスよりも購入しやすい構築済みデッキを作ったわけですが、それでもフリーカードに比べると壁がある。そこで構築済みデッキとフリーカードの橋渡しをするものとして“クイックスタートデッキ”を提供することにしました。
――その結果、ブースターパックとあまり値段が変わらない、破格の構築済みデッキが完成したわけですね(笑)。
久保田:ブースターパック2つぶんよりも安いですからね。また、今ではあまり手に入らない過去のプロモーションカードの中から、今後役立つと思われるものを選んでいくつか封入しています。これから始める方にはもちろん、初めて少し経つ方も持ってないプロモーションカードがあれば、手にとって損をしないような作りになっていると思います。むしろ、強いカードを入れすぎて、前回の構築済みデッキと同じような作りになってしまわないようにすることに苦労しました。やはり500円のデッキは500円のデッキ、1,300円のデッキは1,300円のデッキとしっかり区別することは大事だと思うので。カードの加工などについても、同様に気を配っていますね。
――なるほど。そういえば、前回の構築済みデッキに比べて、デッキを入れるケースがやや大きくなっていますね。
久保田:「ダブルスリーブにするとデッキがケースに入らない!」と皆さんからお叱りを受けたので、今回はしっかりダブルスリーブにした状態でぴったり収まるようにケースを作りました(笑)。6月に出る構築済みデッキも同じ仕様になっているので、安心してお求めいただければと思います。
▲ダブルスリーブにしてもデッキがまるごと1つ入りますし、公式カードボックスにもちょうどデッキケースが4つ入るという完璧な設計! |
――では、最後に『ゼクス』のプレイヤーさんたちにメッセージをいただけますか。
久保田:何もないところから始めた『ゼクス』というゲームがここまで来られたのは、『ゼクス』を好きになってくださったユーザーさん方のおかげだと思っています。これからもカードゲームとしての面白さや、世界観などの要素、両方を楽しんでもらえるようなもの作っていきますので、今後ともどうかよろしくお願いします。
――本日はありがとうございました。
本日記事で紹介した『黒騎神の強襲』1BOXを1名様に、クイックスタートデッキ『黒焔の秘石』と『瑠璃の樹海』を各1名様に、それぞれ抽選でプレゼントします。欲しい方は、下のフォームからぜひぜひご応募ください! 締め切りは5月1日です。記事のご感想などもお待ちしております。
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