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2013年5月8日(水)

『モンスター・コレクションTCG』の気になるあれこれを開発者に直撃! 最新ブースター『アポカリプスの魔剣』発売直前ロングインタビューを掲載

文:さくたろう

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■待望の『モンコレ』スリーブや
これまでとは大会方針が変わった“BCF2013”を直撃!

――『モンコレ』のカードイラストを使って、『ブシロード ビジュアルスリーブコレクション』という新シリーズのスリーブを発売することになった経緯は?

高橋:これまで金銀キャンペーンで『モンコレ』のスリーブを出してはいたんです。『モンコレ』はカードイラストがとてもキレイで、『モンコレ』をプレイしていない方からも評判がよかったんですね。それとショップ様からも『モンコレ』関連のサプライって商品として発売されないのかと聞かれることもありました。私としてもスリーブを作りたいとは考えていて、作るからにはいいものを作りたいなと。

 ちょうどそのころ、弊社から『恋愛リプレイ』のスリーブが発売されたんですが、このスリーブがマット加工でとてもいいなと思ったんです。でもマット加工のスリーブって、手触りを楽しむために、オーバースリーブをしないことが多いんです。だったら強度を上げて、少しでも裂けにくくしたいなと。それでこだわっていたら、今までのスリーブのシリーズとは違うタイプのものになったんです。

 ただ、いろいろこだわって詰め込んだ結果、最初にお伝えした発売日からずれることになってしまいました。この件は本当に申し訳ありませんでした。

――『モンコレ』のスリーブは今後も登場する予定はあるのでしょうか。

高橋:まったく決定はしていないんですけど、トライアルデックが出る時とブースターパックが出る時に合わせてスリーブを出していければいいなと思っています。

稲垣:それはすばらしい!

――スリーブのデザインには『モンコレ』のロゴが入っていませんが、これもあえてなのでしょうか?

高橋:はい。パッケージには『モンコレ』のロゴは入っていますが、スリーブ本体には入っていないんです。これはイラストをキレイに大きく見せようと思ってデザインしたもので、これが『ビジュアルスリーブコレクション』の由来でもあるんです。

 とにかくイラストがキレイですので、『モンコレ』を知らない人にもぜひ使ってもらいたいスリーブになっています。それでそのイラストから、『モンコレ』に興味を持っていただけるとうれしいですね。

『モンスター・コレクションTCG』 『モンスター・コレクションTCG』
『モンスター・コレクションTCG』 『モンスター・コレクションTCG』
▲『ブシロード ビジュアルスリーブコレクション』として、5月25日に4種類が発売される『モンコレ』のスリーブ。マット加工に加え、従来のスリーブから素材を改良したことで強度がアップしているのも特徴的だ。

――今は『ヴァンガード』のイベントで『モンコレ』の初心者講習会を開催されていますが、カードショップごとの講習会や体験会などは行う予定はあるのでしょうか?

高橋:そういうことは常にやりたいと考えています。弊社の他のカードゲームになりますが、『ChaosTCG』では、ショップ様に募集をかけて店舗独自の講習会を行っていただいているところなんですね。これに手を上げていただいた店舗様に、講習会キットやデッキをお送りしています。この講習会は、弊社が想定していた以上の数のショップ様から申し込みいただいたので、これを次のブロックのトライアルデックが発売されるころに、『モンコレ』でもやりたいなと考えているところです。

 ここ半年くらいショップ様からの意見を伺っていて一番多かったのが、講習キットが欲しいという要望だったんですね。とはいっても、ただ講習キットを送るだけでは少し違うかな感じていて、どういう形でやっていこうかと模索していたところでした。

――トライアルデック+αで講習用のデックを作って、初心者に講習しているユーザーさんがいるという話も聞いていたりします。

『モンスター・コレクションTCG』

加藤:そういうユーザーさんがいるというのは、個人的にも本当にうれしいことですね。

高橋:「講習キットがあれば講習会を開くのに、キットがないからやらない」というのは、もったいないことですからね。

――“BCF2013”についても少しお伺いしたいと思います。今年のBCFからメインとなる大会に参加するには、デックレシピの提出が必要となりましたが、これはなぜでしょう。

高橋:参加者に負担をかけてしまうのは重々承知なのですが、これは参加者の方に公平に大会を運営しているという、安心感を感じていただくためになります。これまではレシピの提出は上位の方のみだったのですが、本戦参加者全員に提出していただくことで、不正防止につなげていきたいと考えています。今回のBCFからは大会の厳格化を進めていきたいないなと。

――今回のBCFは、メインとなる本戦の他にもサイドイベントが午前中から開催されるようになりましたが、これについては?

高橋:前の質問ともつながってくるのですが、ガチでプレイされる方とカジュアルでプレイされる方をうまく住み分けしたいと思ったからですね。今回は朝イチからまったくレギュレーションが同じ大会を2種類同時に開催します。1つは全国大会出場を賭けた大会で、もう1つはカジュアルプレイヤー向けの大会です。前者はガチゲーマー向けの大会で、デックレシピの提出や事前予約が必要ですが、後者はあくまでもカジュアル向けでレシピの提出は必要ありませんし、当日参加も可能になっています。自分のスタンスに合わせて、お好きな大会に参加していただければなと考えています。

――『モンコレ』の本戦(モンコレグランプリ2013)が“ブランニュー”や“オープン”ではなく、“ネオスタン”のみになった理由は?

高橋:今回はブシロードのすべてのTCGで、8地区から1人ずつ代表を決め、その8人で全国決勝トーナメントを行うと決まったからですね。『モンコレ』は3つのレギュレーションがありますが、その中から1つ選ぶとするなら“ネオスタン”しかないだろうと。

加藤:これは一部のユーザーには好評ですよね。これまでは大会が分散していたので、強いユーザーもそれだけ分散していたんです。でも今回は1つしか大会がないので、ここで優勝したユーザーが真のチャンピオンってことになるんですよ。

高橋:なるほど(笑)。

――それでは最後に、これからの『モンコレ』にかける意気込みをお願いします。

高橋:もともと私は『モンコレ』ファンの1人で、今は楽しく開発に携わらせていただいております。時々加藤さんに、このキャラはこうじゃないんですとわがままを言ってしまうこともありますが(笑)、これからも『モンコレ』に全力をかけていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

稲垣:『モンコレ』ってマニアックなイメージのあるゲームだったと思うんです。でも、ブシロードさんが間に入っていただいたおかげで、『モンコレ』のおもしろさが他のカードゲームのユーザーにも伝わりやすくなったなと感じます。今の体制でないとできないゲームができていると思いますので、これからもブシロードさんやグループSNEさんと協力して『モンコレ』を展開していきたいなと考えています。

加藤:これまではムダな難しさがあったんですけれど、そういう部分を減らして遊びやすいものを作っていければなと考えています。それに今の環境を気に入っている方が多いとのことですので、今目指している方向は間違っていないのかなと。これからも皆さんが楽しめるようなカードを作っていきたいと思います。

――本日はありがとうございました。

(C)GROUP SNE/FUJIMISHOBO,BUSHIROAD

データ

▼『モンスター・コレクションTCG ブースターパック アポカリプスの魔剣』
■メーカー:ブシロード
■発売日:2013年5月10日
■希望小売価格:1パック 330円(税込)/1BOX 6,600円(税込)
 
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Amazon.co.jp
▼『モンスター・コレクションTCG ブースターパック サザンの聖角獣』
■メーカー:ブシロード
■発売日:2013年3月2日
■希望小売価格:1パック 330円(税込)/1BOX 6,600円(税込)
 
■『モンスター・コレクションTCG ブースターパック サザンの聖角獣』の購入はこちら
Amazon.co.jp

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