『グランド・セフト・オートV』では5つのキーポイントに注目！ “Blitz Play”をはじめとするデモプレイの様子をリポート

文：チョロ松

■新たな変革をもたらす5つのキーポイント！

　『グランド・セフト・オートV』におけるロックスター・ゲームスの大きな目標は、これまでのオープンワールドゲームの開発で学んできたことのすべてを注ぎ込み、究極のオープンワールドゲームを完成させること。主に、以下の5つのキーポイントを重視して、開発が進められているという。

　1つ目のキーポイントは、かつてない最大規模のオープンワールドを作り上げること。シリーズでもっとも広いマップとなるのはもちろん、2010年にリリースされたオープンワールドアクション『レッド・デッド・リデンプション』と比較しても、およそ3.5倍という広大な面積をカバーするという。

▲マップの面積は『レッド・デッド・リデンプション』の3.5倍もの規模を誇り、エリアの数は同作の5倍（水中も含む）にも及ぶ。

　2つ目は、複数の主人公が登場すること。これはシリーズ初の試みだが、1つのワールドに3人の主人公が存在することで、より複雑で奥深い物語を、複数の視点から体験することが可能となる。大きなストーリーの流れの中で3つの物語が同時に進行していくため、海外のファンからは連続TVドラマのような作りだと言われているそうだ。

　3つ目は、“強盗ミッション”という新たな要素が導入されること。これまでのシリーズタイトルは、ほぼ1本道でストーリーが進んでいく形式で、挑むミッションの内容もあらかじめ決められていたが、今作では強盗ミッションと名づけられた大規模なイベントがあちこちに用意されていて、プレイヤーが自ら入念に計画を立てて困難な目標にアタックすることになる。さらにミッションの細かな部分は、プレイヤーの行動次第でどんどん変化していくとのこと。

　4つ目は、オープンワールドの中に用意されているコンテンツの多様性だ。ATM強盗や商店の襲撃をはじめとする多種多様なイベントやチャレンジが、次々とランダムに発生する。さらに、ミッションの遂行（オンミッション）とそれ以外の部分（オフミッション）の間にあった境界線をなくし、プレイヤーが実際にこの世界に住んでいるかのような現実感を演出するという。

　5つ目は、オンラインプレイ。今回のデモプレイでは残念ながら見ることはできなかったが、今後の続報に期待したい。

■オンミッションとオフミッションの違い

　オンミッションとオフミッションの違いについて、もう少し説明しておこう。オフミッションでは、プレイヤーは自分の操作する主人公を自由に切り替えることができる。3人の主人公はそれぞれが異なる生活を営んでおり、大規模なワールド全体をゲーム開始時から自由に探索することができる。プレイヤーはオープンワールドでキャラクターを切り替えることで、マップのさまざまな場所に手軽にジャンプし、3人の生活の中に自由に“出入り”することが可能だ。

　一方のオンミッション。各ミッションには、1人の主人公のみを操作するものと、2人組または3人組で操作するものが存在する。ミッション中のキャラクター切り替えは、ミッションの内容に応じてさまざまな形で実行される。カットシーンの途中に切り替わることもあれば、プレイ中に自動で切り替わる、あるいは手動で切り替えるケースがあるという。

　手動切り替えのケースでは、プレイヤーの戦略に沿ってキャラクターを切り替えることで、各キャラクターが持つ固有の武器やスキルセットを活用したプレイスタイルを、任意でチョイスすることができる。このアプローチによって、ミッションそのものが常に変化に富んだ内容になり、いわば複数の主人公がいるTVドラマシリーズのように物語の根幹部分を損なうことなく、多様な視点からストーリーを感じ取れるとのことだ。

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データ

関連サイト

• 『グランド・セフト・オートV』公式サイト