『グランド・セフト・オートV』では5つのキーポイントに注目！ “Blitz Play”をはじめとするデモプレイの様子をリポート

文：チョロ松

■気になるデモプレイの様子をレポート！

　デモプレイは、3人の中ではもっとも若いフランクリンの視点からスタートした。彼がいる場所は、ブレイン郡の上空およそ1キロを飛ぶヘリコプターの中。パラシュートを背に機体から飛び降りたフランクリンは、山々の稜線を避け、木々の間を縫いながら、地上へと舞い降りていく。

　フランクリンの視点から見るエリアは実に広大で、数キロにも感じる遠方の景色が、実にリアルに目の中に飛び込んでくる。しかも、パラシュートで漂いながら山肌に近付けば、野生の動物がうろついている様子や小さな石ころの存在までもが、ハッキリと見えてくる。さらに風に乗って谷間へ向かえば、川沿いの道路に数台の車が走っているところが眺められるといった具合だ。

　この大自然の中では、ダートバイクレースやバギーレースにも参加できるとのこと。その他に気になったのは、川の水面の細かなグラフィック表現だ。夕日に照らされた水面はキラキラと輝き、そのまま水の中に飛び込めそうな感覚さえ覚えた。

　砂利道の上に降り立ったフランクリンのそばには、オフロードトラックが止まっており、その向こうではカジュアルな服装の男たちがのんびりと釣りを楽しんでいた。『グランド・セフト・オート』シリーズだけに、もし自分がプレイしていたら、彼らを殴り倒してトラックを奪い、荒れた道を暴走し始めるに違いないとイメージできた。

　デモプレイは、ここでキャラクター変更。“キャラクター・スイッチ”で別の主人公のトレバーを選択すると、場面は周囲に血まみれの男たちが横たわる砂浜へと切り替わった。どうやら彼らは、トレバーとの間で何らかのトラブル起こしたギャング団のメンバーのようだ。

　トレバー自身は、なぜか白いトランクス一丁の奇妙な姿。二日酔いでふらつく状態ながらも、この凄惨な場所を離れるべく、砂浜に乗り上げていたモーターボートに乗り込むと、実に軽快なスピードで海面を疾走し始めた。ここでも、波が立った時に白く泡になる表現に、非常に驚かされた。

　飛行機やヘリコプターにパラシュートが積み込まれているのと同様に、特定のボートにはスキューバダイビングの装備が用意されているとのこと。海の真ん中で停泊したボートの上でダイビングスーツを着込んだトレバーは、そのまま海中へとダイブ！　水中には色とりどりの魚が泳ぎ、たくさんの海草が絡みつくように漂っている。海底には、沈没船が鎮座しているのも確認できた。

　ここで、ゲーム中にBGMが流れていることに気づかされた。これまでのシリーズタイトルでは、ラジオという形でゲーム中に音楽が流れていたが、今作ではそれぞれの場面に合わせて、雰囲気を盛り立てるBGMが聴こえてくる仕掛けになっているという。

　さらにキャラクターを切り替えると、今度は夜の繁華街をうろつくマイケルの視点に。周囲にはネオンの看板で飾られた店が建ち並び、ほろ酔い気分の人たちが歩道を歩いている。ここは、落ちぶれたセレブや旅行客、そして彼らを狙う人間たちが行き交うバインウッド大通りだ。

　画面でレーダー（ミニマップ）をチェックすると、現在発生しているランダムイベントが“？”マークで表示されている。スタッフの解説によれば、時間や場所によって、さまざまなイベントがマップ上に出現するという。

　前方の路地では、何かトラブルが起こっている様子。どうやらパパラッチの集団が、セレブのレイシー・ジョナス（Lacey Jonas）が“激太り”してしまった姿をなんとか撮影しようと狙っているようだ。マイケルはレイシーの所有する高級スポーツカーに乗り込み、彼女を助手席に乗せて街中を激走する！　そして、パパラッチの追走をテクニカルなハンドルさばきで振り切り、丘の上にある豪邸にレイシーを無事送り届けることに成功した。

　ちなみに今回のデモプレイでは、オフミッションでキャラクターを切り替えた時、それぞれのいる時間帯が違っていたが、これは色んなシーンを見てもらうために特別に調整したものであるとのこと。実際のゲームでは、各キャラクターは同じタイムラインで行動することになるそうだ。

　今回のデモプレイからもわかるとおり、『グランド・セフト・オートV』ではプレイヤーが気ままに行動し、さまざまなイベントやハプニングを楽しめる様子。自分なりのプレイスタイルを色々と試せそうで、非常に楽しみだ。

→ゲーム序盤でチャレンジするミッション“Blitz Play”とは!?（4ページ目へ）

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データ

関連サイト

• 『グランド・セフト・オートV』公式サイト