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2013年8月15日(木)

『カエルの為に鐘は鳴る』は短時間で濃密な“ゲームらしさ”を味わえる神ゲーである。しゃげーっ!(動画あり)【思い出ゲーム特集】

文:そみん

 世の中に神ゲーは数あれど、シリーズ化されずにリメイクもされなかった神ゲーとなると、一気に数が絞られるのではないかと。今回ご紹介する『カエルの為に鐘は鳴る』は、そんな貴重な神ゲーの1本です。

『カエルの為に鐘は鳴る』
▲GB版の公式サイトのキャライラストを見るだけでグっと来るおいらは、間違いなくおっさんです。

 てなわけで、“思い出よみがえりゲーム特集”として、ゲーム好きの僕(そみん)が夏休みにオススメするゲームは、1992年9月14日に任天堂が発売したゲームボーイ用ソフト『カエルの為に鐘は鳴る』です。今はニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで気軽に遊べる(なんと400円!)ので、ぜひたくさんの方に遊んでほしいと思うわけであります。

『カエルの為に鐘は鳴る』

 なんて、理由もナシにオススメするのもなんなので、ここからは僕自身の思い出や思い入れを交えながら、『カエルの為に鐘は鳴る』がいかに“神ゲー”なのかを熱弁したいと思います!

『カエルの為に鐘は鳴る』 『カエルの為に鐘は鳴る』

●『カエルの為に鐘は鳴る』プレイ動画

■抽象論:30代の折り返し地点を越えると、量より質が大事になるんです

 具体論に入る前に、どうして僕が『カエルの為に鐘は鳴る』が好きなのか、その個人的な思いを語らせてください。

 自分は37歳・1976年(辰年)生まれのゲーム好き。電撃オンラインというゲーム系メディアで働いていることからお察しいただけるかと思いますが、とにかくゲーム(=テレビゲーム)が好きでございます。幼稚園時代のゲーム&ウォッチを経て、小学生時代にファミコンに触れて以来、かれこれ30年以上もゲームを遊んできているわけですが……そんな自分でも、時折、ゲームへのモチベーションが低くなることがあります。

『カエルの為に鐘は鳴る』 『カエルの為に鐘は鳴る』

 忙しさだったり、似たようなタイプのゲームに食傷したり、モチベーションが下がる原因はその時々ですけど、ゲーム離れをしたい気持ちになることがあるわけです。

 そんな時、自分が気分転換として行っているのは、ゲームが好きだった原点を思い出せるゲームソフトを遊ぶこと。いわゆる、“ゲームの疲れはゲームで癒せ”ってやつですな。

 それはメガCDの『LUNAR(ルナ) エターナルブルー』だったり、PCエンジンの『天外魔境II』だったり、RPGであることが多いんですけど、『カエルの為に鐘は鳴る』も、そんな時に何度も遊び直しているゲームの1つです。

 では、なぜ『カエルの為に鐘は鳴る』を遊ぶと楽しいのか? その理由を端的に示すと、短時間でゲームクリアの達成感を味わえる&その過程で濃密なゲームらしさを満喫できるからです。

『カエルの為に鐘は鳴る』 『カエルの為に鐘は鳴る』

 社会人のゲーム好きは実感していると思いますが、仕事が忙しいと1本のゲームをクリアできないまま、次々と別のゲームに手を出してしまいがちです。それはそれで、新しい刺激に出会えて楽しいとは思いますが、個人的には“ゲームクリアの達成感”、すなわちエンディングまでしっかりとゲームを楽しむことって、そのゲームに関する体験を深いものにしてくれる重要なファクターだと思うんです。

 その点、『カエルの為に鐘は鳴る』のクリアまでの時間は、初プレイでそれなりに試行錯誤したとしても、10時間かからないくらい。ある程度のゲーマーなら、初プレイでも6~7時間でクリアできるくらいのボリュームです。

『カエルの為に鐘は鳴る』 『カエルの為に鐘は鳴る』

 学生時代はとにかく長時間遊べるゲームが正義という風潮がありましたが、ちょっと大人になった今、『カエルの為に鐘は鳴る』のボリュームは非常にほどよく感じます。料理に例えるなら、こってり味付けのがっつりメシもいいけれど、ほどよい量でおいしい食事を堪能するのもアリなんですよね。特に30代も折り返し地点を越えてくると……。

→初見はバカゲー。でも、30分遊ぶと……!?(2ページ目へ)

(C)1992-2012 Nintendo

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データ

▼『カエルの為に鐘は鳴る』(バーチャルコンソール)
■メーカー:任天堂
■対応機種:3DS(ダウンロード専用)
■ジャンル:アクションRPG
■配信日:2012年9月5日
■価格:400円(税込)
▼『カエルの為に鐘は鳴る』
■メーカー:任天堂
■対応機種:ゲームボーイ
■ジャンル:アクションRPG
■発売日:1992年9月14日
■希望小売価格:3,800円(税別)

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