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2013年9月3日(火)

【ほぼ毎日特集 ♯42】『ダブルドラゴン』の“ひじ打ち”は金欠の子どもたちの救世主だった――「デュクシ!」(まっつ)

文:まっつ

 こんにちは。レトロゲーム専門ライター(?)のまっつです。レトロゲームのコラムを書くにあたり、実家の押入れでファミコンカセットを探していたら、『長靴をはいた猫 世界一周80日大冒険』が出てきました。何気なく裏面を見ると太いマジックで“弘巻”という名前が書いてありました。今も昔も、俺にそんな名前の友だちはいません。……誰? さて、今回はファミコン版の『ダブルドラゴン』について書いてみたいと思います。

FC『ダブルドラゴン』画像
▲『ダブルドラゴン』はテクノスジャパンから発売された横スクロール型の格闘アクションゲーム。今回はアーケード版とファミコン版の思い出コラムをお届けする。

■ファミコン世代のおっさんが語る『ダブルドラゴン』の思い出

●『ダブルドラゴン』とは

 1987年にアーケードで登場した、横スクロール型の格闘アクションゲーム。2人同時プレイ可能。カンフー道場を営むリー兄弟が、暴力組織“ブラック・ウォリアーズ”に誘拐されたマリアンを救出するというストーリー。双截龍と書いて『ダブルドラゴン』と読む。ファミコン版(以下、FC版)は1988年に発売。2013年2月に、バーチャルコンソール(3DS)で配信された。発売元はアークシステムワークス。

 アーケード版(以下、AC版)は純粋なアクションだったが、FC版は経験値によって使える技が増えていくレベル制を導入。オリジナルの敵キャラ“チン・タイメイ”が登場。ステージ構成も一部が迷路になっていたりと大幅に変更されている。また、2人同時プレイとコンティニュー機能が削除されている。

FC『ダブルドラゴン』画像
▲アーケードゲームにおいて、“敵を倒しながら横スクロールで進んでいく”という形式を確立させた偉大なタイトル『ダブルドラゴン』(写真はFC版)。

●主人公:ビリー

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 本作の主人公。AC版ではバンダナがトレードマークだったが、FC版では“りき”ばりのリーゼントに。裸にジーンズ+リーゼントで、「ワイルドだろぉ?」と言わんばかり。毎日ベーコンを食ってそう。

【ビリーの技】

・パンチ(Aボタン)

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 基本中の基本攻撃。

・キック(Bボタン)

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 アーケード版はハイキックだったが、ファミコン版はより実戦的(?)な前蹴りモーションに。個人的にはこっちのほうが好き。

・ヘッドバット(→or←を素早く2回入力)

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 ヒットすると1発でダウンを奪える渋い技。入力方法が少し特殊なせいか、忘れられがち。使いこなすとちょっと玄人っぽく見える。

・アッパーカット(敵が屈み中に近くでAボタン)

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 文字通りのアッパーカット。シンプルだが、当時はアッパーカットを出せるゲーム自体が少なかった。某クマのAA(アスキーアート)に似ているが気にしない。

・回し蹴り(敵が屈み中に近くでBボタン)

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 上段回し蹴り。蹴った後に背中越しに前を見る“間”がニクイ。あのちょっとした余韻を表現したのは、この作品が最初ではなかろうか(こんなことを書いてもわかってくれる人はあんまりいねーだろーなー)。

・飛び蹴り(A+Bボタン)

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 ジャンプして顔面に蹴りを入れて、ダウンを奪う。靴の裏を同じ方向に見せているところに好感が持てる。リー的な意味で。

・髪つかみ(敵が屈み中に近づく)

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 敵の髪をつかんで身動きできない状態にする。『熱血硬派くにおくん』から続く伝統の技。ここから蹴りと投げを繰り出せる。

・髪つかみキック(髪つかみ中にBボタン)

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 キックというか膝蹴り。プレイヤーのサドっけを引き出してくれるえげつなさがナイス。

・背負い投げ(髪つかみ中にAボタン)

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 後ろに大きく放り投げる技。敵を高所から落としたい時に便利。

・腰かけパンチ(ダウン中の相手に近づいて↓)

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 いわゆるマウントパンチ。グレイシー柔術が一世を風靡(ふうび)するよりはるか前に時代を先取り。

・ヒジ打ち(敵が背後にいる状態でAボタン)

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 背後に近づく敵にヒジをぶちかます技。AC版では、これ1つあれば誰でもクリアが余裕なほどのバランスブレイカーだった。FC版では敵がしゃがんで避けてくるので、使い勝手はやや落ちている。

・旋風脚(敵が屈み中に近くでBボタン)

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 ジャンプして空中でバックスピンキックを放つ大技。カッコいいが、出るまでが遅く、クリーンヒットは難しい。

【武器】

・バット

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 金属バットと思われる。このメーカー特有の重みを感じさせるモーションがナイス。子どものころにカラーバット野球で遊んだ時に、このモーションを真似して友だちのケツを叩きまくったのを思い出した。振った後、おもむろに頭を突き出すのがコツ。

・ムチ

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 リンダが持っている武器。素早く振り回せてリーチが長い。AC版だとリーチが短くて使いづらかった。

・ドラム缶

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 ドラム缶を投げつける。AC版だと、地面にあるドラム缶(ダンボールや岩石も)を蹴って転がすことができた。

・ダンボール

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 ダンボールを投げつける。ドラム缶と効果は同じ。

・岩石

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 岩石を投げつける。ステージ3の洞窟内の移動リフトから落ちたところにある。盲点を突いた場所にあるので、通り過ぎてしまうプレイヤーがかなり多いと思われる。俺も今回のコラムで初めて存在を知ったかもしれない(笑)。

・ダイナマイト

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 ウィリアムスが所持。投げつけると爆発して大ダメージ。地面に落ちた場合は一定時間で爆発する。

・ナイフ

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 ウィリアムスやチンが持っていて投げつけてくる。投げられる前にダウンを奪うか、ナイフを飛び蹴りで叩き落せば拾える。投げることしかできないが、大ダメージを与えられる。

→まっつとAC版『ダブルドラゴン』の出会い(2ページ目)

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データ

▼『ダブルドラゴン』
■メーカー:アークシステムワークス
■対応機種:3DS(ダウンロード専用)
■ジャンル:ACT
■配信日:2013年2月6日
■価格:500円(税込)

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