2013年11月15日(金)
PS4発売カウントダウンイベントが開催されているニューヨークにて、本イベントに参加するために渡米中のKONAMI 小島プロダクション・小島秀夫監督に、『METAL GEAR SOLID V GROUND ZEROES(メタルギア ソリッド V グラウンド・ゼロズ/以下、MGSV GZ)』に関するインタビューを行った。
▲『METAL GEAR SOLID V GROUND ZEROES』 |
『METAL GEAR SOLID V THE PHANTOM PAIN(メタルギア ソリッド V ファントムペイン/以下、MGSV TPP)』のプロローグとなる『MGSV GZ』を別の作品として発売する意図はどこか。また、作品としての『MGSV』はどういう方向性になっていくのか。
電撃PlayStation編集長の西岡美道が、その思うところを小島監督へと直撃している。
――『MGSV GZ』を、本編の『MGSV TPP』に先駆けて発売することになった意図・経緯をお聞かせください。
▲小島プロダクション・小島秀夫監督 |
『MGSV GZ』は『MGSV』のプロローグなんです。そのプロローグとなる章の名前が『MGS GZ』です。ハリウッド映画でいうところの最初の15~20分的なところで、つかみのような部分ですね。そのあとタイトルがドーンと出て、数年後の本編が始まるといった感じです。
ゲーム的なところで言うと、本編はプロローグよりも200倍は広い広大なオープンワールドのミッションが展開していきます。『MGSV GZ』はチュートリアルも兼ねていますので、少し小さめの基地で展開します。本編では天候も変化していくのですが、本作はチュートリアルなので、天候も時間も変わることがありません。夜間、ずっと雨が降る中でミッションが行われます。他のサブミッションは、明け方だったり昼だったり、夕方とかいろいろありますが、時間は固定されています。そこで新しい『メタルギア』のプレイ方法を楽しんでもらおうと。
本当であれば『MGSV』本編を次世代ハードが発売されるという、6年に一度のお祭りのときに出したかったです。でも、まだかなり時間がかかりそうだったので(笑)。一方、25周年ということや、FOXエンジンのプロモーションも兼ねて、これまでいろいろなところでプロモーションをやって、いろいろな映像を流した結果、メディアやユーザーの方々に「もう『MGSV』って完成しているんだ」と思われてしまっているところがありました。
まぁできている部分もあるんですが、まだできていない部分ももちろんあるんです。そこで、まだお待たせしてしまうなら、まずはプロローグ部分だけでもこのお祭りの時期に出そうということで、急遽“プロローグ”と“本編”の2つに分けて、2014年春に発売することにしました。本当はタイトルに“プロローグ”という単語も入れたかったのですが、周りから「長くなりすぎる」と言われたのでやめました。
――TGSのプレイデモを見ましたが、あれを見たらもう出来ていると勘違いはしますね(笑)。
あれは『GROUND ZEROES』の部分ですから。
→『MGSV』が追求するオープンワールドとは?(2ページ目へ)
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