News

2013年12月20日(金)

PS Vita『劇場版 まどか☆マギカ』アドベンチャー部分をレビュー! 原作の絶望と、希望を抱かせるオリジナル脚本で構成される物語は必見

文:カワチ

 どもです。毎年恒例の年末進行のせいでソウルジェムが真っ黒なライター、カワチです。わけがわからないよ。さて、12月19日に発売されるPS Vita用ソフト『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ The Battle Pentagram』の特集をお届けしていきます。前回のレビューでは魔法少女たちのアクションについてお伝えしましたが、今回はアドベンチャー部分について触れていきたいと思います。

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ The Battle Pentagram』

 本作には映画『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 始まりの物語/永遠の物語』をベースにした“プロローグルート”とゲームオリジナルの“本編ルート”の2つのルートが存在します。このうち“本編ルート”にはストーリーの分岐が存在し、結末もマルチエンディングを採用しています。この記事では、この2つのルートをレビューしていきたいと思います。

■希望につながる絶望が描かれる“プロローグルート”

 “プロローグルート”は、映画のおさらいを含んだ内容で、ほむらにスポットを当てた形で進行していきます。ファンにとってはなじみの深いものになっていますが、やはり“お菓子の魔女”に……されるマミのシーンや“人魚の魔女”と戦うことになる杏子の姿などは、何度見ても切ないものがありますね。

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ The Battle Pentagram』 『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ The Battle Pentagram』 『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ The Battle Pentagram』
▲ほむらが魔法少女の存在を知るシーン。ここから、彼女の長い長い戦いが始まるのです。
『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ The Battle Pentagram』 『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ The Battle Pentagram』
▲特に印象深い原作のシーンにはイベントCGが導入されます。この後どうなるのかがわかっていてもツライ!

 こうしたシーンを振り返ると、『魔法少女まどか☆マギカ』という作品がどれだけショッキングであったのかを改めて思い知らされます。また、プロローグルートでもアクションがありますが、これは操作のチュートリアル的なもの。このルートをプレイすれば、本作のアクションをしっかりと身につけることができるでしょう。

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ The Battle Pentagram』
▲チュートリアルと言ってもあなどってはいけません。このお菓子の魔女のように、魔女たちとの戦闘もしっかりありますよ!

 このお菓子の魔女は、ボクにとっても思い入れの強い魔女。顔を見た時にいろいろな思い出がフラッシュバックしてきましたよ。『魔法少女まどか☆マギカ』にはさまざまな魔女が出てきますが、マミとのショッキングすぎるシーンは、結果的に、まどかとさやかに魔法少女について深く考えさせるきっかけを与えました。そのことで強く印象に残っている人も多いのではないでしょうか?

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ The Battle Pentagram』 『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ The Battle Pentagram』
▲他にもハコの魔女、人魚の魔女なども登場し、戦うことになります。

 このルート自体の長さはそれほどでもないのですが、エピソードの選定が実にツボを押さえています。『魔法少女まどか☆マギカ』に思い入れが強ければ強い人ほど、心を揺さぶられるんじゃないでしょうか。

 プロローグルートは、“まどかとほむらの物語”が描かれ……絶望の中で一度幕を下ろします。しかし、そこには希望につながるまどかの“願い”がありました。

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ The Battle Pentagram』 『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ The Battle Pentagram』
『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ The Battle Pentagram』 『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ The Battle Pentagram』
▲最期の時を目前にしたまどかとほむらの会話。ここはぜひ、皆さん自身でプレイして、ご覧になってください。交わされるセリフにグッときます。

→そしてここから、“5人の魔法少女の物語”が幕を開けるのです(2ページ目へ)

(C)Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project
(C)2013 NAMCO BANDAI Games Inc.

1 2

データ

関連サイト