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2013年12月18日(水)

『ドラッグ オン ドラグーン3』レビュー。『DOD』初体験者が鬱イベントの洗礼を受けましたが大丈夫でした。アハハハ!【電撃DOD3】

文:アツゴロウ

 どうも。「『ドラッグ オン ドラグーン3』のドラッグって、お薬って意味ですか? ヤバそうなゲームですね」と担当編集のTDBさんに話したら白い目で見られた、『DOD』シリーズ初体験者のアツゴロウです。アハハハハ!

 さて、12月19日の発売が迫った、PS3用のARPG『ドラッグ オン ドラグーン3』。自分はRPGこそ大好きなものの、『DOD』シリーズはまったくの未体験。そんな人間が、本作を実際にプレイして抱いた感想は、“このゲームはシリーズ初心者でもバッチリ楽しめる!”というものでした。自分でも驚き!

 ここでは、そんな自分が受けた衝撃と、なぜ初心者でも楽しめたのかの理由を、バッチリお伝えしていきたいと思います。

『ドラッグ オン ドラグーン3』
▲ピンク色ってとてもキレイだと思います。

 自分は映画であれアニメであれ小説であれ、とにかく“物語を読み進めること”が好きな人間の1人です。その中でもゲーム、特にRPGには思い入れが深く、これまでいろいろな作品をプレイしてきました。

 ですが、それなりに数多くの物語に触れたせいか、最近はRPGをプレイしても大きく心を動かされることが、めっきり少なくなってきていたのもまた事実……。もちろん、こちらの期待を裏切る展開で楽しませてくれる作品もあるのですが、それはやはり少数派です。今までにない衝撃を受けるようなゲームには、なかなか出会えていないというのが現実でした。

 思えば最近の自分は、ある種あきらめにも似た感覚で、“この先どんなRPGをプレイしても、心底驚くようなことはないだろう”などという、傲慢な想いを抱くことさえありました。そんなくだらない固定観念を粉々に打ち砕いてくれたもの、それこそがこの『DOD3』という作品だったのです。ウフフ。

『ドラッグ オン ドラグーン3』 『ドラッグ オン ドラグーン3』
▲冷酷無情で奔放ながら、人間味にあふれている主人公のゼロ。彼女が純粋無垢な竜・ミハイルとともに挑む、狂気の戦いを見届けるだけでも、本作を遊ぶ価値は十分あると思います。

 どうあがいても絶望しかないストーリー、誰もが狂気をはらんでいる登場人物。悪夢の新宿エンド。自分がプレイ前に、『DOD』シリーズについて聞きかじっていた断片的な情報は、この程度です。数あるRPGの中でも、異彩を放つ作品であることは間違いないのですが、何せそのダークな雰囲気に踏み込む勇気を持てず……。気にとめてこそいたものの、これまで積極的な接触は避けていました。

『ドラッグ オン ドラグーン3』 『ドラッグ オン ドラグーン3』
▲『DOD3』の物語はそれだけでしっかり独立しているため、『DOD1』や『DOD2』の物語を知らなくてもバッチリ楽しめました。むしろ、この『DOD3』を遊んだからこそ、この結末が過去作へどうつながるのか、見てみたい気持ちもあったり(写真は『DOD1』『DOD2』のもの)。

 ですが今回、初めてこのシリーズの仕事を受け、実際にプレイしたあとは、食わず嫌いをしていた以前の自分を責めたい気持ちでいっぱいです。どうしてこんなにおもしろい作品を、今まで放っておいてしまったのか!? アハハハ!

→『DOD3』は本当に、登場人物がおかしい(2ページ目へ)

(C)2013 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
Character Design : Kimihiko Fujisaka.

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データ

▼『ドラッグ オン ドラグーン3 設定資料集+ザ・コンプリートガイド』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
 
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