2014年1月23日(木)
池袋サラさん、ブンブン丸さん、キャサ夫さんの元鉄人3名による座談会をお届け。この内容は、第14回BT杯の終了後に会場で収録したものになります。
▲左からキャサ夫さん、池袋サラさん、ブンブン丸さん。 |
キャサ夫:なぜ、この場に新宿ジャッキーがいないのかっ!
――今回は風邪で来れなかったみたいですよ。
ブンブン丸:羽田さん、五分五分だからな~。
池袋サラ:今日(BT杯当日)の朝7時半に電話がきたから、寝坊のほうではないね(笑)。
――皆さんは来期にBT杯があったら出場する予定ですか?
ブンブン丸:まずBT杯に2014があるのかって話!
池袋サラ:来期があるかどうかって毎年言われているテーマだね。なんだかんだで、来年もあるんじゃない?
キャサ夫:いや~、今回はわりと深刻だよ。筺体を撤収しているゲーセンも増えてきているし。
ブンブン丸:コンシューマのほうでも、PS4やXbox Oneといった次世代機に移り変わってくるだろうから、『バーチャ』の存続がますます厳しくなるよね。
池袋サラ:言われてみればそうだな~。
――では、せっかく集まっていただいたので、ここからは3人で語り合ってください! テーマはこちらで2つほど用意してあります。
ブンブン丸:投げっぱなしかオイ! ちゃんと仕事しろよな(笑)。
ブンブン丸:『VF4』の時に“チュッパチャップス”でBT杯に出場して負けたこと。あれが一番悔しくて、今でも覚えているわ。チームメンバーは俺、ちび太、キャサ夫、ジョウ、SHUだった。
キャサ夫:いやいや。キミが一番輝いていたのは、間違いなく第3回アテナ杯の大門ラウ戦ですよ。
ブンブン丸:まあ、あれは勝った試合だったし。どちらかと言うと、負けた試合のほうが心に残るんだよなー。
池袋サラ:僕の場合は彼女との出会いだね。結婚して、子どもが生まれて、その息子が来年には大学生に入って……。すべての始まりが『バーチャ』だと思うと、感慨深いものがあるよ。
キャサ夫:もはや人生だね。
池袋サラ:息子は全然『バーチャ』をやらなくて、音ゲーばかりだけど。
キャサ夫:なるほどなぁ。俺が心に残っていることって言ったら、『VF2』の頃のゲーセンの活気! 店内が人でごった返している中、みんな殺伐としていて、あの時代の雰囲気はサイコーだった。
ブンブン丸:あったねぇ、そんな時代も。
池袋サラ:心に残っている出来事と言えば、ライブUFOの大会で僕とブンブンの試合の時に起きた事件も忘れられないよ。
キャサ夫:ああ、ブンブンが決めたスプラッシュマウンテンがノーダメージだったってヤツでしょ。
ブンブン丸:池サラさんの開幕の立ちPを読んで決めたのに全然減らないから、あの時はかなり動揺したわ。それでも試合に専念してジャイアントスイングとか決めたんだけど、結局は負け。試合後はもうブチ切れて、大声で「開発者出てこい!」って(笑)。
キャサ夫:それも歴史に残る名言だよね(笑)。あっ、そういえば今日会場に柏ジェフリーが来ていたの知ってる?
ブンブン丸:俺、ライブ配信の実況やっていたから会えなかったんだよな。
キャサ夫:柏がね、BT杯の風景を見て「全然人がいないんだね」って。あいつって、すし詰め状態が当たり前だったアテナ杯しか体験していないから、きっとそう感じたんだろうね。
池袋サラ:確かに、人口密度やプレイヤーの熱気でいったらアテナ杯のほうが凄かったからね。
池袋サラ:よかったことってある? まあ、昔はいろいろとオイシイ思いをさせてはもらったけど。
キャサ夫:アナタはね(笑)。『バーチャ』をやってて単純に一番よかったことって、プレイヤー同士の繋がりなんじゃないの。一部、違った繋がり方をしちゃっている人も……。
ブンブン丸:オイオイ、あぶねーって(笑)。まあキャサ夫が言うように、俺も人との出会いが一番かな。実際にも、こうして昔の仲間と再会できているわけだし。そういう場として、アテナ杯/BT杯が20年近く続いているのもいいことだと思う。
池袋サラ:そういえば以前、商談相手が僕のことを“池袋サラ”って覚えていてくれて、仕事がうまくいったことがあったよ。
キャサ夫:ああ~、あるある! 俺も営業マンをやっているんだけど、関東のゲーセンへ挨拶にいって名刺を渡すと、「ていうか、キャサ夫でしょ」みたいな。『VF2』の影響力の凄さを再認識したよ。
ブンブン丸:『VF2』をやっていた人で、今では企業のお偉いさんになっている人もいるからね。しかし、今にして思うと『VF2』の頃にもっと世間に『バーチャ』の良さをアプローチできなかったのかな、と。
池袋サラ:“トゥナイト”とか“ニュースの森”とか、いろいろな番組に取り上げられていた時でしょ。いや~、それは難しいよ。
キャサ夫:今はTwitterやFaceboookっていう便利なものがあるけど、当時はTV、新聞、ラジオぐらいだったからねぇ。
ブンブン丸:俺個人としても意識的にアプローチしていた部分はあったんだが、それでもやり足りない。もっとメディアをうまく利用していればな~、って思う。
池袋サラ:その頃は、僕らは僕らで未熟だったし、取材をする側や番組を作る側もそうだったし、しょうがないって。
――さて、盛り上がっているところ申し訳ないのですが、『VF』の次回作が出たらやります?
池袋サラ:そりゃあやるよ!
ブンブン丸:出たらやる。
キャサ夫:それでおもしろかったら続ける。でしょ?
ブンブン丸:そうそう。だから早く『VF6』を!
キャサ夫:もうね、みんなで『VF6』を開発してほしい署名運動を起こしたほうがいいよ。
池袋サラ:最悪、出なかったとしてもBT杯は続いてほしい。ずっと『VF5FS』でもいいから。
キャサ夫:たしかに、BT杯は“あれば”みんな来ると思う。今日だって、現役じゃない人がたくさん来てたし。
ブンブン丸:俺も現役じゃないしね。
キャサ夫:ブンブンは、実況の仕事がなかったら来てないだろ。
ブンブン丸:いや、選手じゃなくても来るよ。残っているチームによっては早退するけど(笑)。
――『VF』の歴史を築き上げた先人として、若手プレイヤーに何かアドバイスをいただけないでしょうか。
キャサ夫&ブンブン丸:町へ出ろってことだ!
池袋サラ:それ10周年の時にも聞いたフレーズなんだけど……。
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