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2014年1月29日(水)

『統率者2013』のプレゼントもあり! 1度遊んでもらいたい『マジック:ザ・ギャザリング』の“統率者戦”のプレイ映像をお届け

文:カワカミ雁々

■『統率者2013』デッキ解説その1:『回避態勢』■

 『回避態勢』デッキは、緑白青の3色で組まれたデッキで《浄火の戦術家、デリーヴィー》、《魂の歌姫ルビニア》、《隠された領域のローン》のいずれかから統率者を選べます。

 デッキとしては、戦場に出た時に誘発する能力を持つカードや、タップ能力を持つカードを再利用することでアドバンテージを稼いでいきます。パワーの高い、1体で戦場を制圧できるようなクリーチャーはいませんが、タップとアンタップを組み合わせて相手の攻撃をかわしながら、少しずつ自分に有利な場を作っていきます。

『マジック:ザ・ギャザリング』 『マジック:ザ・ギャザリング』 『マジック:ザ・ギャザリング』

 オススメの統率者は、やはり《浄火の戦術家、デリーヴィー》でしょう。デリーヴィー自身が戦場に出るか、あるいはあなたのコントロールするクリーチャーが戦闘ダメージを与えるたびに、パーマネント1つをタップかアンタップしてよいという能力と、(白)(青)(緑)(1)を支払うことで、いつでも統率領域から戦場に出る能力を持ちます。

 1つ目の能力は地味に見えますが、ブロッククリーチャーをタップしてどけたり、タップ能力を持つパーマネントをアンタップさせて能力を再起動させたりとムダになりにくい効果です。アタックして能力を誘発させる場合も、一般的な統率者戦なら相手は3人いるので、まったく攻撃できないということは少ないでしょう。

 2つ目の能力は、プレイするたびにコストが増えるという統率者のデメリットを帳消しにできるだけでなく、相手のターンにも起動できるので“瞬速”を持つクリーチャーのような感覚で使えます。さらに、これで戦場に出た時もパーマネント1つをタップかアンタップできるので、デリーヴィーが実質2体分のブロッカーとして機能します。

 このように《浄火の戦術家、デリーヴィー》は戦場に干渉しやすいので、それを使った交渉も有効でしょう。「そこのブロッカーどけるから、あっちにアタックしてよ」とか「攻撃を防いであげるから、こっちにも攻撃しないでね」ような感じですね。

 パワーやタフネスは低いものの、さまざまな形で戦場に影響を与えられるところが長所ですので、自分から勝ちに行くのではなく、突出して有利になるプレイヤーが現れないように戦況をコントロールし、じっくりと戦いたいプレイヤーにオススメです。続いて他の注目カードを見ていきましょう。

『マジック:ザ・ギャザリング』

 《際限無き欺瞞のジン》は、タップすることで伝説でないクリーチャー2体のコントロールを交換できます。《巡礼者の目》のような仕事を終えたクリーチャーをタネに、相手の大物クリーチャーをもらってしまいましょう。デリーヴィーでアンタップさせれば、どんどん強いクリーチャーをかき集められるでしょう。

『マジック:ザ・ギャザリング』

 《進歩の災い》は、戦場に出た時にすべてのエンチャントとアーティファクトを破壊し、そのぶんだけ自身を強化します。統率者戦では強力なエンチャント、アーティファクトが使われることが多いので、それらにまとめて対処したうえで巨大なクリーチャーを出せるので、非常に頼もしい1枚です。《隠された領域のローン》の、クリーチャーを一時的に追放し、戦場に戻す能力で再利用できるとなおよいですね。

『マジック:ザ・ギャザリング』

 《予期せぬ不在》は、パーマネント1つをそのコントローラーのライブラリーに埋められます。特に、このデッキは相手のクリーチャーを直接除去するのが苦手なので、相手の統率者に苦しめられている時などにはこのカードで対処するといいでしょう。また、相手がライブラリーを切り直すタイミングでプレイすれば、実質的に完全な除去として機能させることもできます。

『マジック:ザ・ギャザリング』

 《木の葉ドレイクの休息地》は、このデッキの隠れたフィニッシュ手段です。エンチャントされた土地が2マナとタップで2/2の“飛行”を持つトークンを生み出せるようになるため、次々とクリーチャーを生み出せます。デリーヴィーがいれば、エンチャントされた土地をアンタップさせることもカンタンで、トークンを生み、さらにそのトークンで攻撃することで土地をアンタップし、さらなるトークン生産につなげられます。

■『統率者2013』デッキ解説その2:『永久取引』デッキ■

 『永久取引』は、白青黒の3色で組まれたデッキで《老いざる苦行者、アローロ》、《覇者シャルム》、《電位式の天才、シドリ》のいずれかから統率者を選べます。ライフ回復と、アーティファクトを使ったアクションを得意とするデッキで、ライフを得つつ、そのライフを手札など他のリソースに還元してアドバンテージをとっていきます。『回避態勢』よりもさらに防御的なデッキで、プレイヤーが1人、2人脱落するまではほとんど攻めに出ることはないほどです。

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 統率者としてはやはり《老いざる苦行者、アローロ》を選ぶのがいいでしょう。戦場か統率領域にいるだけで毎ターン2点のライフを回復できるため、プレイせずともライフのアドバンテージを獲得できます。戦場にいる場合はさらに、ライフを得るたび1マナを支払うことでカードを引き、さらに他のプレイヤーのライフを失わせることが可能です。『ギルド門侵犯』で登場した白黒のオルゾフ・ギルドが持つ“強請”と非常に相性のいい能力です。

 このデッキを使う時は、アローロが勝手にライフを回復していくので「1人だけ得している!」と全員から狙われやすいことに注意が必要です。実際、1対1の状況になった時のこのデッキは非常に守りがかたく、そうなる前に他のプレイヤーはこのデッキを脱落させようとしてきます。

 1人目が脱落した時点で攻勢に出て、こちらから1対1の状況を目指していくといいでしょう。また、統率者によるダメージで敗北しないようにケアすることもこのデッキでは重要になります。このデッキの注目カードはこんな感じです。

『マジック:ザ・ギャザリング』

 《マイアの戦闘球》は非常に攻撃的な能力を持った、このデッキの主力アタッカーです。戦場に出てすぐ破壊されたとしてもトークンを4体残していくため、ムダ死にすることがありません。また、このデッキはクリーチャーやアーティファクトを戦場や手札に戻すカードが多いため、破壊されてもすぐに復活させられるだけでなく、さらにトークンの数を増やしつつ、相手にプレッシャーをかけていけます。

『マジック:ザ・ギャザリング』

 《覇者シャルム》は、戦場に出た時にアーティファクト・カード1枚を戦場に戻せます。前述の《マイアの戦闘球》はもちろん、《鋼の風のスフィンクス》や《ネビニラルの円盤》など、戦場に大きな影響を与えるカードを再利用できます。

 《覇者シャルム》自身がクリーチャーなので、破壊されたり、あるいは自分で生け贄に捧げたシャルムを再利用することで、さらに他のカードを再利用するという連鎖を作り上げ、アドバンテージを稼いでいきましょう。“シャルム回収→シャルムを出す→他のカードの回収”というコンボを重視するならば、シャルムを統率者にしてしまうのもいいですね。

『マジック:ザ・ギャザリング』

 《ヴィズコーパのギルド魔道士》は、ライフを得る機会が多いこのデッキにおいて、中盤から終盤にかけて地味に、しかし着実に相手のライフを奪い取ってくれるクリーチャーです。アローロの能力で回復したのでライフロス、“絆魂”クリーチャーで戦闘したのでライフロスと、対戦相手のライフをどんどん減らしていくことができます。

 サイズは2/2と貧弱なので、全体除去に巻き込まれて破壊されやすいのは欠点ですが、ゲーム中盤以降、もし数ターンこれが生き残るようなことがあれば、大きなダメージ源となってくれるでしょう。

『マジック:ザ・ギャザリング』

 《毒の濁流》は、大量ライフを背景にするこのデッキならではの全体除去呪文。ライフさえ支払えば“呪禁”“破壊不能”“プロテクション”といった、やっかいな除去耐性を「何それ?」とばかりに無視してクリーチャーたちを墓地に送れます。その後は、相手が体勢を立て直している間に失ったライフを回復させ、盤石の状態を作り上げていきましょう。このデッキの切札的カードなので、なるべく大きな効果を発揮できるようになるまで手札に温存してようにしましょう。

→『精神掌握』デッキ&『覇道渇望』デッキを解説(3ページ目へ)

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データ

▼『統率者(2013年版)』日本語版BOX
■発行:ウィザーズ・オブ・ザ・コースト
■発売日:2013年11月15日
■価格:2,258円(税込)
▼『神々の軍勢』ブースターパックBOX日本語版
■発行:ウィザーズ・オブ・ザ・コースト
■発売日:2014年2月7日
■価格:13,230円(税込)
 
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▼『神々の軍勢』エントリーセット日本語版5種セット
■発行:ウィザーズ・オブ・ザ・コースト
■発売日:2014年2月7日
■価格:6,300円(税込)
 
■『神々の軍勢』エントリーセット日本語版5種セットの購入はこちら
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