2014年1月23日(木)
皆さん、こんにちは。ライターのカワカミ雁々です。現在TVアニメも放送されているTCG『Z/X -Zillions of enemy X-(以下、ゼクス)』の、最新ブースターパック『運命の相剋』が本日1月23日に発売されました。
第7弾『運命の相剋』には、昨年12月に発売されたスターターデッキには収録されなかった、ローレンシウム、サー・ガルマータ、クレプス、フィーユといった主人公のパートナーゼクスたちが新たに登場しています。
さらに上柚木綾瀬の姉妹、上柚木さくらと上柚木八千代がプレイヤーキャラクターとして新登場。彼女たちのパートナーである《焔輝の賢者フォスフラム》、《深淵の黒月アルモタヘル》の活躍にも期待がかかります。
ここでは、最新のカードセット『運命の相剋』について『ゼクス』の生みの親であるイグニッション久保田さんにインタビューを行い、注目のメカニズムや新カードについてのお話をうかがったので、それをお伝えしていきます。また近日、第7弾のカードで久保田さんが作ったデッキを使っての対戦レポートもお届けするので、そちらも楽しみにお待ちください。
▲『ゼクス』の生みの親であるイグニッション久保田さん。『運命の相剋』についていろいろ聞いてみました! |
――『運命の相剋』のコンセプトはどういったものなのでしょうか。
まずは先月発売したのスターターデッキでフォローできなかった、アニメには出ないキャラクターをフィーチャーしよう、ということですね。それとは別に、上柚木さくらと上柚木八千代という新しいキャラクターも2人登場していて、大分にぎやかなセットになっていると思います。
――さくらと八千代については、発表時に意外な人選だと驚きました。彼女たちはどういった経緯で『ゼクス』に登場したのでしょうか。
彼女たちは、カードなどには登場していませんが、設定上はわりと昔からいたんです。『運命の相剋』で新キャラクターを出すことになった時、既存のキャラクターとつながりのあるキャラクターを出そう、第4弾で青のキャラクターとして雷鳥超くんを出したので今回は青以外の世界にしよう、そういう風に詰めていった結果、この2人に落ち着きました。
また、これはカードデザインの話になりますが、同じキャラクターを参照するカードを作りすぎるのもよくないんですね。たとえば天王寺飛鳥を参照する“フィエリテ”が10種類もあったらとんでもないことになってしまうので、それを避ける意味もあります。加えて、雷鳥くんや彼女たちのようなスポット参戦的なキャラクターには、10人の主人公ではできない、ある意味で突拍子もないカードを作れるという側面もありますね。
――確かに、雷鳥くんと《剣帝神器サイクロトロン》の“絶界”はオンリーワンの能力ですね。
(第4弾『黒騎神の強襲』収録) |
もちろん、あるキャラクターを参照するカードをたくさん作ることで、デッキ構築に幅を持たせることもできるのですが、やはり使わないカードが出てきてしまうのは、そのキャラクターやゼクスが好きな人に申しわけないと思うんです。やはり、特定のキャラクター・ゼクスを中心にするなら全部使えるようにしたいので、キャラクター自体を増やすという手法を取っていますね。
――『運命の相剋』では、セットのどういった点に注目してもらいたいですか?
『運命の相剋』のカードは、パートナーゼクスもそうなのですが“過去の弾のカードと相性のいいもの”が非常に多く収録されています。なので、どちらかというと『運命の相剋』のカードを中心にするのではなく、昔のカードと組み合わせて使うのがいいですね。そう言った意味で、ちょっと難しいですが、非常にデッキの作りがいのあるセットになっていると思います。たとえば、今回“季節ネタ枠”で入ってるカードが3種類あるんですが、これらは全部、過去弾のカードとシナジーするものです。
《三銃士の初詣》は、三銃士のうち“アラミス”にあたるカードは出てきていませんが、すでに《誓いの銃士ダルタニアン》《高潔なる三銃士アトス》《お調子者の三銃士ポルトス》がいて、彼らを並べることにも意味があるので、とてもおもしろい効果なのではないでしょうか。
《猫は喜び庭駆け回る》は、イラストにも描かれていますが《面倒見の良いサイベリアン》が必要になります。《面倒見の良いサイベリアン》はあまり使われていないので、“ケット・シー”に寄せたデッキなどでは奇襲的な効果が期待できますね。相手が不用意に攻撃してきたらリソースを全部スリープさせて、相手のテンポを崩すことができます。コスト1のイベントなので《光輝竜イノセントスター》などで使い回すのも有効です。《三が日》は、ストレートにアドバンテージを取ることができます。もちろん《営業骸骨スケルタルセールス》とともに、“トーチャーズ”の多いデッキに投入するのがいいでしょう。個人的にも好きなカードです。
この《三銃士の初詣》、《猫は喜び庭駆け回る》、《三が日》の3枚は、デッキの軸になれるカードなのでぜひ使ってみてほしいですね。これ以外にも、今はストレージで眠っているようなカードが輝くカードがたくさんあるので、ぜひそれらを発掘してあげてください。
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