あの名作の発売から、5年、10年、20年……。そんな名作への感謝を込めた電撃オンライン独自のお祝い企画として、“周年連載”を展開中。連載第13回は、1999年9月2日にSCEから発売されたPS用RPG『ワイルドアームズ 2ndイグニッション』の15周年を記念するコラムをお届けします!
本作は、『ワイルドアームズ』シリーズの2作目にあたるタイトル。『ワイルドアームズ』は、異世界“ファルガイア”を舞台に展開する人気RPGシリーズで、現在までにナンバリングタイトルが5作品、リメイクとシミュレーションRPGの作品がそれぞれ1タイトル発売されています。
特徴は、中世ファンタジーと西部劇をあわせたような世界観で、メインキャラの多くが武器として銃を持っていること。共通して異世界“ファルガイア”が舞台なんですが、作品ごとにパラレルワールド的な扱いになっているので、いきなり『ワイルドアームズ2』から買っても問題なし! この記事でシリーズにちょっとでも興味を持ったなら、お好みの作品から始めちゃってOKですよ。
■“英雄”とは何か? をテーマにした熱いストーリーッ!
今回振り返る『ワイルドアームズ2』ですが、個人的な好みを別にしても、おそらくシリーズでもっとも高い評価を得た作品といっても過言ではないと思います。なかでも高い評価を得ているのが、ストーリーやキャラクターではないでしょうか。
物語は、主人公アシュレーを中心とした“ARMS(アームズ)”のメンバーが、世界を我がものとせんとするテロ組織“オデッサ”との戦いを繰り広げるという、いわば王道ストーリーが展開していきます。
しかし、その王道の物語の中に、テーマである“英雄”の存在を問いかける要素がじつに巧妙に描かれていて、ゲームを進めることで「英雄って一体なんなんだろう?」とプレイヤー自身が自然と考える作りになっているところが見事。
そうした要素もあって、グイグイと物語に惹き込まれるその没入感は、シリーズ屈指の出来だと思います。セリフまわしなども含めてとにかく激熱な展開が次々と巻き起こっていくので、当時はワクワクしっぱなしだった記憶があります。
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▲英雄に疑問を持つ者、英雄に固執する者、さまざまなキャラクターを通して描かれる“英雄論”が物語のキモになっている本作。ただ単に悪者を倒して「やったー!」ではない、深い何かがそこにはあるのです!
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■ストーリーに華を添える魅力的な登場人物ッ!
『ワイルドアームズ2』に限らず、個性的なキャラクターが登場するところもシリーズの大きな魅力。本作にも、いろいろと濃ゆい登場人物がそろっているので、その中から主要キャラを中心に紹介していきましょう。
ちなみに、自分はマリアベルがお気に入りです。普段は上から目線で傍若無人な態度ですが、彼女の生い立ちのイベントを見てしまったら……。あいつ、じつはいいヤツなんですよ。
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▲ゲームは、アシュレー、ブラッド、リルカの3人の序章から開始。好きなキャラを選んで、最終的に3キャラ全員の序章をクリアすることで、本編が開始されるという流れになっています。
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▲本作はキャラクターの名前を自由に変更できます。アシュレーなど主役クラスのキャラはもちろん、道中で出会う子犬の名前も変更できたり、リルカが使う魔法の名前も変更できたりします。これが趣味プレイならガンガン変えていましたが、今回はデフォルトの名前で進めています。
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●アシュレー・ウィンチェスター
本作の主人公でメリアブール銃士隊に所属する新米隊員。正義感が強くて誰にでも優しい性格ですが、自分の立場や戦いのあり方など、すぐに悩んでしまう一面を持っています。
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▲普段は穏やかな性格ですが、そこは主人公、バッチリと熱血することもあります。公式で地雷女と称された幼なじみのマリナと同じ家に住んでいて、彼女とのラブロマンスも見どころの1つ。てか、かわいい幼なじみと1つ屋根の下とか! なんだよ、この敗北感!!
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●ブラッド・エヴァンス
かつては英雄と呼ばれた軍人でしたが、今は戦犯としてとらわれている巨漢の男性。一見がさつな性格にも見えますが、冷静沈着な性格で深い知識も持つなど、よきまとめ役としてパーティメンバーから頼られています。
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▲かつての戦線で英雄と呼ばれた人物ですが、この過去にも熱いドラマが用意されています。ネタバレなのでひかえますが、彼にはヒーローものの王道としてある意味一番熱いイベントが用意されているので、ぜひプレイしてあの盛り上がりを味わってほしい! ブラッドッ――――!!
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●リルカ・エレニアック
明るく前向きなパーティのムードメーカー。魔法学校で魔法を勉強している魔女っ子です。本来は優れた才能を持つ姉が“ARMS”隊員になる予定でしたが、ある理由で参加できなくなり、代替要員として入隊することに。
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▲「へいき、へっちゃら」という前向きな言葉が口グセなリルカ。でも序章での悲劇を考えると、それもなんだか哀しくなる言葉に。序章の3人だけで、そこそこの悲劇の連続ってところが『ワイルドアームズ』らしいっちゃらしいのですが。
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▲ちなみに、今回久しぶりにプレイし直した際に、リルカの最初のダンジョン“ミレニアムパズル”で詰まりかけたのは秘密です。あ、ブラッド編では普通のザコ戦で全滅しましたが、それも秘密です。
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●ティム・ライムレス
アシュレーと同じタウンメリアに住む少年。じつはガーディアンと深いかかわりを持つバスカーの生まれで、過酷な宿命を背負っています。
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▲友人のトニーたちと子どもARMSみたいな活動をしているティム。最初こそ無邪気な子ども的なキャラですが、秘められた力に目覚めるあたりのイベントは、これまた悲劇! ただ、そこで見られる少女とのイベントは胸に迫るものがある名シーンです。
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●カノン
魔を祓うことを生業とする女渡り鳥(冒険者)。戦闘力を高めるために全身がシルエットと呼ばれる義体になっていて、さまざまな武器が体に内蔵されている人間暗器です。
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▲登場したころは、内に魔神を秘めたアシュレーを執拗に追撃してくるやっかい者。でも、仲間になったら意外と素直な愛いヤツです。英雄であり続けるために、自分の体を改造しまくるという……本作のテーマを体現したキャラといえるかも。
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●マリアベル・アーミティッジ
伝説の不死種族、ノーブルレッドの少女。ファルガイアの支配者を自称し、太古の兵器、ロストテクノロジーの技術に精通しています。人間よりもはるかに長い年月を生きているため、傍若無人な振る舞いが目立つことも。
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▲話し口調といい上から目線な態度といい、いいツッコミ役としても魅力的なマリアベル。仲間になるまでは、たまに現れてヒントをくれるお助けウーマンですが、彼女の悲しい過去を見てしまうと、もっと優しくしないとと思うわけで。そのイベントがゲーム冒頭のセリフにつながるのも熱いわけで!
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●アナスタシア・ルン・ヴァレリア
はるか昔、ファルガイアを救ったとされる英雄“剣の聖女”。一介の下級貴族でしかなかった彼女ですが、ガーディアンブレード“アガートラーム”に認められたことで、焔の魔神“ロードブレイザー”を封印することに。
●ルシエド
狼のような姿を持った、欲望を司るガーディアン。精神だけの存在となっている他のガーディアンとは違い、実体化するほどの強力な力を持っています。つねにアナスタシアのそばにいて、彼女を護っています。
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▲『ワイルドアームズ2』の世界で英雄として知られる聖女アナスタシア。魔神にとりこまれそうになったアシュレーに“アガートラーム”を託すなど、彼女の存在が物語を大きく動かしていきます。
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▲伝説の英雄ということで、多くのプレイヤーが彼女を高貴な存在と思い込んでいたはず。でも、そんな彼女も1人の少女だったわけで……。その本心を語るイベントは涙なしには見られません。
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パーティメンバーだけでなく、敵にもプレイヤーを引き込むドラマが用意されている本作。特に、当面の敵となるテロ組織“オデッサ”の幹部たちが魅せるドラマは、いい感じにドロドロしていて見逃せません。
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▲ただの悪役ではなく、敵側は敵側の“正義”にもとづいて動いているため、“主人公サイドのやっていることが本当に正しいのか?”という疑念をプレイヤーに持たせるいいアクセントになっています。
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●ヴィンスフェルト・ラダマンテュス
革新的原理集団“オデッサ”の首魁。平和に甘んじて真の危機に気付かない、旧態依然の国家を破壊して、オデッサの名のもとに国家を統合するという野望を持っています。
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▲この一連のセリフの流れは、いやおうなしに熱くなるッ!!
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●カイーナ
オデッサの精鋭部隊“コキュートス”の一員です。ヴィンスフェルトを盲信していて、彼の理想実現のために暗躍する召喚士。アシュレーも参加していたARMS団結式当日に、“降魔儀式”を行って隊を壊滅させた張本人でもあります。
●ジュデッカ
“コキュートス”の一員で、銃の扱いに長けた元渡り鳥。戦闘にスリルを求めるさまは、狂気すら感じさせるほどで、オデッサの理想などではなく、自分の欲望を満たすために戦いに身を投じています。
●アンテノーラ
“コキュートス”の紅一点。諜報活動や暗殺を主な任務としていて、暴走しがちな他のメンバーをたしなめる存在でもあります。ヴィンスフェルトとは男女の関係ではありますが、そこには複雑な感情が渦巻いているようで……。
●トロメア
“コキュートス”の一員。自分や部下たちのようなはみ出し者が、大手を振って生きていける世界を作るためにオデッサに協力しています。豪胆な性格ですが暴れ者というわけではなく、部下を大切にする好漢です。
この他にも、ARMSの発足人であるアーヴィングとか、通信担当のケイトやオペレーターのエイミーなどなど、魅力的なキャラクターが多数登場します。彼ら1人1人にちゃんとドラマが用意されているところも、本作が永らく愛されている理由だと思います。
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▲敵(?)として登場するトカ&ゲーのコンビも、本作を語るうえで外せないキャラクター。シリアスになりがちな物語に、コミカルな空気を呼び込んでくれる憎めない人物(?)です。特に、トカのセリフまわしは秀逸な出来! ちなみにこのセリフまわし、あるラノベが元ネタだったと思うんですが、懐かしいです。
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本作は、数々のパロディネタが散りばめられていることでも有名だったりします。特に、ゲームデザインの金子彰史氏が好む特撮ヒーローもののオマージュは多く、それらに詳しい人ならニヤリとできるシーンがふんだんに盛り込まれているところも楽しみの1つだったり。
ちなみのちなみに、その金子彰史氏は近年とあるアニメーションのシリーズ構成にも参加されていて、その作中で『ワイルドアームズ』のパロディネタを見られた時は謎の感動を覚えました。
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▲一番わかりやすいのは、ボス戦前のこの演出でしょうか。世代じゃない人が見ても一発で『ウルト○マン』だとわかるパロっぷり!
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▲序章のアシュレー編で登場する誘拐犯、ガンガル。部下の2人は、ズグとゲルグ。ええ、あの超大ヒットロボットアニメです。間違いないです。
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▲ティムの友人トニーとスコットのフルネームは、トニー・スタークとスコット・サマーズ。某アメコミで聞いたことがあります。
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▲この敵単体だと、アレに似ているなーという程度ですが、同じエリアにこの敵の白いバージョンが出てくるってことは……太陽の子!?
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■パズル的なおもしろさを盛り込んだダンジョン探索ッ!
もちろん『ワイルドアームズ』の魅力はストーリーだけではありません。特徴的なゲームシステムの数々も、その楽しさに輪をかけています。なかでも『ワイルドアームズ』らしいといえるのがダンジョン探索です。
RPGのダンジョンというと、その多くが迷路的な複雑な構造に向かいがちですが、『ワイルドアームズ』シリーズは道筋事態はシンプルながら、道中の仕掛けで思考させるという作りになっています。
その仕掛けも、道がつながっていない場所のスイッチを投げナイフで作動させたり、爆弾で進路をふさぐ岩を破壊したりといったパズル的な頭を使う内容になっています。シンプルな仕掛けでも、一旦思考の迷路にハマってしまうと、数十分同じ場所で悩んでしまったりして、頭の体操としては最適でした。
ちなみに今回久々にプレイした時も、「ここってどうやって進むの?」ってな感じで、自分の記憶力のなさと脳の老化に涙する場面も少なくなく……。
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▲ダンジョンの仕掛けは、味方が持つ“グッズ”を駆使して解いていきます。序盤は味方の数も“グッズ”の種類も少ないのですが、ゲームが進むごとに味方や“グッズ”の数が増えるため、仕掛けの難度もアップするという絶妙なバランスに。
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▲頭の固い自分なんかは、後半のダンジョンでかなり苦労しましたが、謎を解いた時の達成感はボス敵を倒した時以上かも!?
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▲中盤以降は、仲間が別々のルートを進むなんてダンジョンも。キャラを切り替えながら解く複雑な仕掛けに悩まされたもんです。
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▲ダンジョンではありませんが、フィールドもちょっと個性的。本作では、初めて向かう場所では街やダンジョンがフィールド上には表示されておらず、“サーチシステム”でサーチすることで初めて表示されます。
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▲目的の街やダンジョンがどこにあるのか? 情報を収集する一工程が、手探りで進めているという冒険感をより強く味わえるエッセンスになっていたりします。
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■キャラの個性が光るバトルシステムッ!
バトルシステムにもひとひねりあるところが本作のおもしろさだったりします。基本的にはコマンドバトルなのですが、攻撃したりダメージを受けたりすることでたまるフォースポイント(FP)が、バトルにおける重要な要素となっています。
魔法などのキャラ固有の能力を使うためにはFPが必要不可欠で、戦闘開始時はとれる行動も少ないけれど、ターンが進むほど多彩な攻撃を繰り出せるというのが基本的な流れになっています。初期FPはレベルが上がると上昇するので、物語が中盤にもさしかかれば戦闘開始直後から強力な攻撃を行えます。
また、FPは消費性ではないので、一度ためてしまえば魔法などは何度でも使い放題(MP的なパラメータはなし)なんです。つまり、ボス戦まで温存なんて考えずに、いつでも全力で戦えるところが爽快でした。
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▲ちなみに、ボスの多くは本体以外に腕や胸といったパーツが設定されていて、これらを破壊すると経験値が増えたりアイテムがもらえたりといったメリットがあります。素早く倒してしまうか、多少苦労しても報酬をとるかで戦い方に変化が生まれるところもおもしろい要素でした。
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そんなFPはたまる一方なのかというと、使用するシステムもちゃんと用意されています。それが“フォースアビリティ”で、これもキャラ固有の特殊能力ですが、FPを消費するだけあってどれもかなり強力な能力です。
特にボス戦では、通常の銃や魔法で戦うか、フォースアビリティを使うか、どうやってFPをためるのが効率的なのか、といったことを考えながら戦う戦術的な遊びも味わえるわけです。このへんのバランスは絶妙で、ボス戦ではしびれるバトルを楽しめました。
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▲フォースアビリティは攻撃だけでなく、最速で行動できるとか、命中率を100%にするとかいろいろな効果があるところも、思考する楽しみに。
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▲ティムのフォースアビリティ“コンバイン”は、守護獣(ガーディアン)を呼び出すいわゆる召喚魔法。ド派手なグラフィックも見どころでした。コンバインは誰でも使えるのですが、戦闘メンバーにティムがいないと発動させられないというスペシャル感もワクワクした要素です。
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●登場ガーディアン
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▲グルジエフ。大地を司る蒼龍のガーディアン。磁力の操作を特に得意とし、敵を乱磁流に飲み込みます。
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▲シトゥルダーク。巨大な亀の姿をした水を司るガーディアン。温和な性格で、その深い知識を人類に授けてきたそうです。
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▲ムア・ガルト。炎をまとった巨大な神鳥。金属の体を持つなど、古来より製鉄や鍛冶を象徴する存在として崇められてきたとのこと。
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▲フェンガロン。刹那と暗殺の異名を持つ、風のガーディアン。フェンガロン装備時に使える“ピックポケット(盗み効果)”にはお世話になりました。
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▲ヌア・シャックス。王者たる風格を持つ獅子の姿のガーディアン。雷を司り、四肢の鎖から束縛と解放の象徴とされています。
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▲アルスレート。氷河に住まう雪の巨人。氷の棺を呼び出して、対象を凍りつかせる能力を持っています。
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▲ステア・ロウ。太陽の運び手とされたスカラベの姿を持つガーディアン。あらゆる光を司り、体内から聖なる光を放ちます。
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▲レイテア・ソーク。暗黒の理より来る闇の公子。ステア・ロウの光にできた影から生まれたともされ、ステア・ロウの双子とも伝えられています。
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▲オードリューク。一角獣の姿を持つ生命のガーディアン。万病を癒すユニコーン伝説の源となった存在といわれています。
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▲ギィ・ラムトス。黄泉の世界に君臨する死のガーディアン。赤い色の死の雨を降らせて攻撃します。
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▲リグドブライト。はるか星の海の彼方からやってきた隕石のガーディアン。外殻は非常に硬いのですが、中は柔らかくエビに似た味だとか?
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▲ダン・ダイラム。“柱”の素質を持つ者にしか召喚できない高位のガーディアン。圧倒的な魔力で時さえ止めることができます。
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▲チャパパンガ。ダン・ダイラムと並ぶ高位のガーディアンで、幸運を司る守護獣。基本的に攻撃能力は低いのですが、まれにとてつもないダメージをたたき出すことも。
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▲ジャスティーン。勇気を司る無敵のガーディアンロード(心に関係する特別な守護獣)。機械のようなその姿は、ノーブルレット族のゴーレム作成に影響を与えたとか。
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▲ラフティーナ。愛を司るガーディアンロード。ガーディアンロードたちが居住していた神秘の城を具現化させたといわれています。
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▲ゼファー。神竜の姿を持つガーディアンロード。原初の海から最初に生まれた守護獣で、絶望を知らない人々の希望を司っています。
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ガーディアンは序盤で入手できるいくつかをのぞき、世界各地にある隠しダンジョンをクリアしないと入手できません。インターネットによる情報交換がそれほど盛んではなかった当時、このガーディアン探しも楽しみの1つに。偶然ダンジョンを発見した時なんかは、大喜びしました。
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▲マリアベルのフォースアビリティは太古の兵器ゴーレムの召喚。マリアベル自体が隠しキャラ的な存在だったこともあって、かなり強力な攻撃手段でした。
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▲キュベレイ。自立型の巨大ドリル。地中を進み、相手にさとられることなく近づき自爆します。自爆後は、ナノマシンによる自己修復が可能です。
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▲アースガルズ。焔の災厄時にもっとも生産されたゴーレム。拠点防衛用に作られたもので、両腕にバリアを持っています。
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▲ルシファア。自身を巨大な砲身へと変形させる可変型ゴーレム。その性能には未知数な部分も多くありつつも、圧倒的な破壊力で敵に迫ります。
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そして、最後に紹介する主人公アシュレーのフォースアビリティの1つ“アクセス”は、ヒーロー好きなら盛り上がること間違いなしな、変身ッ! ナイトブレイザーと呼ばれる内なる魔神を解放する能力なのですが、これが今見てもカッチョイイ!! 強さもとんでもないもんで、ムダにFPをためて変身していました。
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▲アクセスッ!! 発売後、しばらくしてからフィギュア化さるほどの人気でした。
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▲ドラマ的にも、かなり盛り上がるナイトブレイザーがらみのエピソード。これもまた、英雄とはなんぞや? というテーマに深くかかわってくる要素で、今見てもしびれますわぁ。
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■耳に、心に刻まれるサウンドも熱いッ!
『ワイルドアームズ』シリーズといえば、サウンド面でも高い評価を得ている作品です。なるけみちこ氏が手掛ける数々のBGMは、名シーンをさらに盛り上げるものですし、何よりオープニング&エンディングは『ワイルドアームズ2』に限らず名曲ぞろい! サウンド面でも名作に名を連ねるだけの魅力はあると思います。プレイする際は、そのへんも注意してみると、より楽しめますよ。
曲名を忘れてしまったのですが、ダンジョンなんかで流れる、デレレ、デレレ、デデ~って曲が好きです。
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▲オープニング曲『WILD ARMS 2nd IGNITION ~どんなときでも、ひとりじゃない~』はゲーム史に残る名曲。また、オープニングアニメもなかなかのハイクオリティなんです。
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▲ディスク2枚組みの本作ですが、ディスク2はディスク1と異なる曲が用意されているというこだわりよう! 『Resistance Line』も名曲ですよね~。
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▲中断アニメも、ディスク2では異なるものに!
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■ディスク2以降も熱い展開がッ!
あんまりネタバレしても、これからプレイしようって人に申し訳ないので、ディスク2以降はぜひ実際にプレイしてその熱さを体験してほしいところです。ディスク1とはひと味異なる展開が待っていて、ディスクの切り替えでその変化をうまく表現しているのはさすがという感じです。
特に最終バトルは、ゲーム史に残る激熱な展開! それまでの物語の締めとして、あれほど盛り上がる展開は、ゲームは数あれどそうそう見られるものではないので、ぜひラストまで進めてほしいところ!
『ワイルドアームズ』シリーズといえば、隠しボスなんかもお楽しみ要素ですが、それらもディスク2のお楽しみになっています。今ならゲームアーカイブスでもプレイできるので、この年末にでもプレイしてみてはいかがでしょう。 ちなみに、シリーズの新作って出ないんですかね? 『ワイルドアームズ2』のリメイクも待っています!
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