2015年3月17日(火)
どうも、“『サガ』シリーズ25周年記念特集”の担当編集ごえモンです。
『サガ』ファンの皆さんに朗報です。3DS用ソフト『シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール』のDLC“2nd Performance”の最終回として、『Sa・Ga2 秘宝伝説』の『死闘の果てに』と『ロマンシング サ・ガ3』の『四魔貴族バトル2』が配信されることがわかりました!
配信日は3月18日(水)で、なんと3月31日(火)まで無料とのこと。皆さん、はやぶさキャンセルかラピッドストリームを形成して(早めに)ダウンロードしましょう! ちなみに、4月1日以降は現在配信されているその他の曲と同様に、150円(税込)で配信されます。
この記事では、“『サガ』シリーズ25周年記念特集”の一環として、新しく配信される2曲とこれまでに配信された13曲すべてをまとめて紹介! 私の個人的な思い出や『シアトリズムFFCC』内のポイントとあわせて語っていきます。
●『シアトリズムFFCC』新追加DLC曲試聴動画
主に『Sa・Ga2』の中ボス戦で流れた曲。ラスボス戦でもメドレー内で使われていたので、背景には最終防衛システムが2体います。
『シアトリズムFFCC』で改めて聴いてみて、25年が経過した今でもまったく色あせないカッコいいメロディにおどろきました。ゲームボーイの音楽は耳から音が抜けていくような余韻が独特で素晴らしいですね。それにしても、当時GBでプレイしていた時に聴いた曲を、同じ任天堂の携帯ハードである3DSでも聴けるって、なんか感慨深いです。
曲とは関係ないですけど、『Sa・Ga2』について思い出そうとすると、いつも“ネコのツメ”と“はにわ”というキーワードが浮かびます……なぜなのでしょう?
『ロマサガ3』の最終ダンジョン・アビス内の四魔貴族戦で流れた曲で、イントロが非常に長いことでもおなじみですね。配信前ということで開発用のデータで遊ばせていただいたのですが……ゲームデータが初期状態だったんです。
そのため究極でプレイすると、譜面が難しくなるイントロ終わりでいつもゲームオーバーになっちゃいます。この曲はイントロ終わりと終盤の2回、山場がくるようです。
ラストダンジョンのアビスと聞いて思い出すのが、当時、四魔貴族が奥で待っているとは知らず、ひたすら完全体の“破壊するもの”と戦い、負け続けていたことですね(笑)。小学生だったので、バカだったんです。
しかも、なぜか主人公のミカエルに槍を装備させていて、最強技が双龍破という……。その他のメンバーは、ブルクラッシュ、五月雨斬り、マキ割ダイナミック、ナイアガラバスターがダメージソースだったので、そりゃ勝てない。
のちに四魔貴族と戦えることがわかり、ひたすら水棲系モンスターを狩り続けてパーティを育成し、なんとかクリアした記憶があります。そんな純真だった私も、今ではシャドウサーバントと分身剣しか使わない汚い大人になってしまいました。
『ロマサガ』の通常バトル曲。当時、「え! 通常バトル曲がこんなにカッコよくていいの!?」とおどろいた記憶があります。中盤からのドラマティックなメロディラインに心をわしづかみにされました。『サガ』の曲は1つの曲の中に物語があるんですよね。
『シアトリズムFFCC』全曲レビューで担当のそみんが“グレイでスタートして、恐竜にあっさり蹴散らされた”なんて書いていますが、私もまったく同じです(笑)。
子どものころは何をするゲームなのかさっぱりわからず、1時間プレイして進まなくなったら主人公を変える、といったプレイを8人分繰り返していました。そんなわけで、初めてクリアしたのは『ロマサガ2』のクリア後だったりします。
『ロマサガ』のボス戦で使われた曲。この曲といえば四天王で、四天王といえば序盤にフレイムタイラント先生のところまで行った時に覚えた“なんかヤバイところまでのこのこ来ちゃった感”は異常。
フレイムタイラント戦でこの曲を聴いた時は「うわー、なんか大人な曲だなー」という印象で、「この曲のよさがわかる俺って、大人じゃね?」なんてバカなことを考えていました。あと、曲を聴いている時にそこはかとなく感じる“金曜の夜感”も異常。
『シアトリズムFFCC』の譜面的には、カッコいいメロディと連続した裏ノリのボタン&スライドパッド操作が相乗効果を生み出していてとても好きです。クリティカルを連続で出せるとノリノリですよ。
『ロマサガ』のラスボス戦で流れる曲で、個人的にバトル曲のなかでは1、2を争うほど好み。たぶん、サルーインとのバトル時にパーティ全員が歩いて近づくこと、戦いが進むにつれて背景が暗くなっていき、そしてまた明るくなってきて撃破するという演出もあわせて神だったからでしょう。三柱神だけに。
夕方から戦い始めて邪神を倒すころには朝日が昇るという、まるで神話のようなバトル……シチュエーションが素晴らしすぎる! いかにサルーインが強大で、いかに主人公たちが苦しい戦いを繰り広げたかが背景を見れば想像できるというRPG史に残り続ける名シーンだと思います。
世界一カッコいい下水道の曲でおなじみ、『ロマサガ』の下水道やゴールドマインなどで流れる曲。下水道の思い出といえば、とにかく迷った記憶ばかり浮かびます(笑)。
『バトル1』で書いたように、1時間プレイして進まなくなったら主人公を変えていたわけですが、ジャミルは下水道を攻略できずにいつも断念。全容をなんとなく理解できたのは、『ミンサガ』のころになってやっとでした。
『ロマサガ2』の七英雄と個別に戦う時に流れた曲。同じメロディを繰り返しながら次第に盛り上がっていくのですが、『シアトリズムFFCC』の譜面でもそれは同じで、だんだんと盛り上がっていくように譜面が変わっていくためプレイしていてとても楽しめます。
七英雄といえば、皆さんはいつも誰を最後に残しました? 私はなぜか、いつもノエルが最後になっちゃうんですよね。たぶん、ストーリー的にそのほうが自然だし、第二形態のほうが楽に倒せるからだと思いますが……。
ちなみに七英雄で一番最初に思い出すのがダンターグ。私の中では最強のボスで、もっとも負けた回数が多い相手かもしれません。スパイラルパリイことかざぐるまを戦闘中に閃いて、なんとか勝てた思い出があります。
戦闘中に新たな技を閃いて、負けるはずだった戦いに勝てることがあるというのは、『ロマサガ2』の戦闘の1つの醍醐味ではないでしょうか。バトルに偶発的なドラマが生まれる余地を持たせた閃きは、RPGの戦闘に革命を起こしたシステムだと思っています。
『ロマサガ2』のラスボス戦で流れる曲。開始5秒で今までの冒険の記憶が奔流のようによみがえって高揚すると同時に、ラスボスへの恐れも抱かせてくれる重厚で勇ましい超名曲です。……が、すみません、いつもクイックタイム+千手観音、無明剣を連発して倒していた記憶しかありません(笑)。
今から再プレイするのであれば、初期パーティのクラスを集めてインペリアルクロスを形成して、一番安全な位置に嫁を置きます。そして最終皇帝に二段斬り→流し斬り→清流剣→乱れ雪月花と段階を踏んで技を繰り出してもらい、「レオンやヴィクトールたちの力を思い知れ!」なんて自分でドラマを作りながら戦うでしょうね。ベアよ、君はパリイ担当な。
『ロマサガ』シリーズのオープニング曲で、これは『ロマサガ2』バージョン。曲名は『オープニングタイトル』ですが、個人的には始まりであり終わりでもある曲という印象です。この曲を聴くだけで数々の体験がよみがえり、泣けてくるから不思議です。
『シアトリズムFFCC』のゲーム中では、冒頭の背景でヴィクトールが倒れていたり(笑)、墓地にアリがいたり、途中で術法研究所がチラっと見えるところが好き。
アリといえば、アバロンのアリ襲撃イベントは今でもトラウマ。『サガ』の25周年記念ニコ生に出演した時と同じくらいのトラウマですよ(笑)。『サガ』ファンの皆さん、あの時は失礼しました。話がそれましたが、当時はなぜかいろんな人に話しかけて、無駄に犠牲を増やしていましたよ。たぶん、誰か無事な人はいないのか、と安心感を求めていたのでしょう。
『ロマサガ3』の四魔貴族(幻影)戦で流れる曲で、おそらく『サガ』シリーズで一番有名な曲ではないでしょうか? このあたりぐらいになると、私のまわりで「四魔貴族戦の曲がカッコよすぎてヤベェぞ」っていう声が漏れ聞こえるようになりました。
電撃オンラインで実施した25周年記念アンケートの人気楽曲ランキングでは、見事1位を獲得しています。……このランキング、まだ発表できておらずすみません。必ずどこかで発表しますので、もう少々お時間ください。
『ロマサガ3』が発売された1995年からちょっと経って、音楽ゲームブームが到来しました。私もゲーセンに通ってよくプレイしていたのですが、その時に「あー、『四魔貴族バトル1』を音ゲーでプレイできたら最高なのになー。できれば公式で」なんてことを考えていたのですが、その夢が叶いました。
『ロマサガ3』のラスボス“破壊するもの”戦で流れる曲。イントロでゲームのプロローグや魔王殿で流れた曲がアレンジされています。
「これから魔王が降臨するんだな」という期待の中、唐突に曲調が変わって激しくなるのでテンションが爆上げ、その気持ちを維持したまま怒涛のラストバトルに突入するわけです。高まらないわけがない。
前述のとおり、当時の私のパーティは非常に弱かったのですが、なぜか勝てました。どう勝ったのかはほぼ覚えていません。なんとなく、シャッタースタッフを使いまくっていたような気がします。SFCまでの『サガ』シリーズのラスボスは、非常に強いイメージ。でも、当時の自分はことごとく倒してきたんですよね。
仮に、今から記憶を消して、インターネットの力も借りないでプレイしたとすると、勝てるかどうか怪しいです。過去の自分すごいな。
私の大好きな『サガフロ』のボス戦で流れる曲。『シアトリズムFFCC』内の『サガ』のバトル曲の中では一番簡単かもしれません。練習がてら、最初にこの曲を究極でプレイするのがオススメですね。
『Battle #4』といえば、電撃オンラインの座談会や25周年記念ニコ生で、当時のTV-CMで流れたこの曲と唐沢寿明さんの「ぶっ潰してやる!」がとても記憶に残っている、なんて話しましたけど、本当は済王のイメージが一番強いです(笑)。
『サガフロ』に関してはタイムアタックにハマっていたので、毎回、済王さんに会いに行っていました。草薙の剣が本当に優秀なんですよ。小説内のキャラクター性も大好きです。ちなみに、当時中学生だった私は済王を“すみおう”と呼んでいました。お恥ずかしい。
『サガフロ』T260G編のラストバトルで流れる曲です。難度はそこまで高くないのですが、変則的なリズムが多くて意外とリズムが取りづらい箇所があるところは要注意。譜面を目で見すぎてしまうと、ミスりがちになってしまう印象です。
T260G編のラストバトルといえば、思い出すのがその美しさ。景色がどんどん移り変わり、ダメージを与えると背景のモニターが砂嵐に変わっていく、そして乱反射するレーザー系の全体技“カーネイジ”。ここにT260Gの技“コズミックレイヴ”や“スターライトシャワー”、連携の光も加わって、もっとも光り輝くラストバトルになっています。
『サガフロ2』のラスボスであるエッグ戦前半で流れる曲ですね。これまでのシリーズと全然違って、『サガフロ2』の楽曲の特徴は透明感や美しさだと思います。『Missgestalt』はそんな透明感や美しさを残したまま勇ましさをプラスしたような珍しいラスボス曲でした。
ギュスターヴ編とウィル・ナイツ編でたどってきた歴史が1つにまとまり、最後のエッグ戦へと収束していくストーリーですが、曲も同じなんですよね。『サガフロ2』の曲は個にして全というか、大体がつながっていて、その集大成が『Missgestalt』なんだと当時プレイして感じました。
エッグには最初から最後まで“正体不明の何か”というぐらいの印象しか持てなかったのですが、ラスト直前の宇宙空間のようなところでパーティメンバーが1人1人最後の言葉を言っていく場面で、本当に恐怖したんですよ。
「え……ちょ……マジで戦うの? 本当に勝てるの?」ってな感じで焦るような気持ち。そこにこの『Missgestalt』が流れてくると、なぜか全能感があふれてきて「負ける気がしねぇぜ!」なんて戦いを挑むわけです。で、見事にボコボコにされる(笑)。
よくエッグはシリーズ最強のラスボスなんて表現されます。私も初プレイ時はそう感じました。でも、LPへの考え方を変えてみると、割とすぐに勝てるようになります。
これまでの『サガ』はLPが超重要で、なくしてはいけないものでした。でも『サガフロ2』のLPは、積極的に捨てるものだったんです。エッグ戦の最中にそれに気づいたことで、全能感に身を任せたまま勝って最高のエンディングへとたどり着き、私の中で『サガフロ2』は1、2を争うほど好きな『サガ』になりました。
『ミンサガ』のミニオン戦で流れた曲。このころになるとどうも記憶が曖昧で、恥ずかしながらあんまり覚えていません(笑)。
何周もプレイしたはずなのに、突然ボーカル曲が流れ出して驚いたくらいの記憶しかないんです。たぶん、連携とかを使って瞬殺しちゃったんだと思います。そんなわけで、この曲がファンの間でものすごく評価されていることを知ったのが、じつは数年くらい前と最近だったりします。
譜面的には、ところどころラテン調のリズムにあわせた操作が必要になるので、ラテンの魂を持っていないと難度が上がるかもしれません(笑)。まさに私がそうでした。
『サガ』シリーズといえば、佐賀県とのコラボレーションプロジェクト第2弾“ロマンシング佐賀2”が3月21日~6月28日に開催されます。ラッピング列車が運行されたり、唐津線区間の4駅がロマ佐賀2仕様に装飾されたり、春秋航空日本・国内線の一部のデザインが変化したりします。
もし、期間中に佐賀県を訪れる人がいたら、旅のおともに『シアトリズムFFCC』+無料DLC曲を持っていくなんていかがでしょう? 私も3月21日に佐賀県に行く予定なので、現地でお会いしたら優しくしてください(笑)。
【25周年連載 バックナンバー】
→第10回:新作『SAGA2015(仮称)』発表記念。河津秋敏氏が振り返る『サガ』シリーズ25年の思い出
→第9回:今から始める『エンペラーズ サガ』。シリーズファンに遊んでほしいオールスター作品
→第8回:GB『時空の覇者 Sa・Ga3』座談会。DS版を踏襲した新作を熱望!
→第7回:アポロン、はにわ、七支刀。GBの神ゲー『Sa・Ga2 秘宝伝説』
→第6回:PSというフロンティアを開拓した名作『サガフロ』の思い出
→第5回:『ロマサガ』の魅力はクセの強さ? 伝説のRPGを振り返る
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