2015年5月2日(土)

『七英雄物語』で制作者kuro氏と対戦! フランス年間ゲーム大賞ノミネート作品をプレイ【アナログゲーム連載】

文:梅津爆発

 アナログゲームの制作者と、その人が作ったゲームを一緒に遊んで戦略やテクニックを勉強させていただく企画“アナログゲームでガチバトル”

 5月5日開催のゲームマーケット2015春が目前に迫った今回は、フランス年間ゲーム大賞2015において、フランス語版『Heros a Louer』がノミネート12作品の1つに選出された『七英雄物語』を取り上げます。

 このゲームを制作したサークル“ManifestDestiny”メンバーのkuroさんと安達さん、さらに皆さんと親交のあるカナイセイジさんにもゲームに参加していただきました!(※リプレイ中は敬称略)

『七英雄物語』
▲『七英雄物語』のパッケージ。5月5日開催のゲームマーケット2015春に少量ながら持ち込まれるそうです。欲しい方は当日早めに手に入れましょう!

【リプレイ参加者(敬称略)】

『七英雄物語』

kuro:オリジナルゲーム制作サークル“Manifest Destiny”の主宰。本職はデザイナーで、ゲームデザインはもちろん、ロゴデザインやパッケージデザインなどを手がけることも。代表作は『Ars Alchimia -アルス・アルキミア-』、『星刻のレムリア』、『三千世界の鴉』など多数。

安達和明:“Manifest Destiny”の主要メンバーで、テストプレイや雑務を担当。イベント会場では売り子やゲーム説明なども行う。

カナイセイジ:アナログゲーム製作サークル“カナイ製作所”の代表で、新進気鋭のゲームデザイナー。代表作は『Love Letter』、『マギアレーナ』など。ゲームマーケット2015春では新作の『Eight Epics』を頒布予定。

梅津爆発:アナログゲームをこよなく愛するフリーランスの編集者。今さらながら『アグリコラ』にハマり、『アグリコラ』で遊ぶ会へ定期的に参加中。このリプレイは梅津爆発の視点で書かれています。


■ゲーム概要

 『七英雄物語』は、隣のプレイヤーから裏向きで渡されるカードの内容を予想し、自分がまだ雇用していない勇者を集めていくカードゲーム。調査によって得られた情報や、相手が雇用済みの勇者を参考にしてカードを予想するのが本作の醍醐味。7人中、6人の勇者を最初に集めたプレイヤーが勝利となります。

■ルール説明

安達:いつもルール説明をしている私のほうから、ルール説明をさせていただきます。まず『七英雄物語』では1から7の数字が書かれた7種類のカードしか使いません。このうち6種類の勇者を集めた人が勝者です。

『七英雄物語』
▲左上の数字は、“ロール”と呼ばれる、各勇者に与えられた1~7までの固有の番号。一番下に書いてあるのが“異変”と、解決するために必要な勇者の条件。その上に書いてあるのは、勇者が持つスキルの効果。

安達:最初に全員に手札を5枚ずつと、初期勇者を2人ずつ配ります。そして親は山札のカードを1枚引いて手札に加え、さらにもう1枚をめくります。その後、そこに書かれている異変を解決するために、親は条件にあったカードを手札から1枚選んで、裏向きで左隣のプレイヤーに渡します。

 手札にない場合は雇用済み勇者から条件にあった勇者を表向きで渡します。異変を解決した勇者らしき人が旅をするイメージですね。

カナイ:そういう設定だったんですね。

安達:はい。カードを渡されたプレイヤーは、カードの表を見ずに雇うか雇わないかを決めてください。

 雇わない場合は裏向きのまま、さらに左隣のプレイヤーにカードが渡されます。雇う場合はカードをオープンし、自分が既に雇っている勇者と同じ番号でなければ雇えます。

 もし同じ番号の勇者を既に雇っていた場合は、どちらかが偽者だろうということで、両方とも追放されて捨て札になってしまいます。

kuro:英語版だと偽者は魔王の配下で、本物の勇者は偽者を相打ちで倒したからどちらも捨て札になる、という設定になっています。

安達:他のプレイヤーに雇われず、親のところにカードが戻ってきた場合、親はそのカードを必ず雇わなければいけません。もちろん既に雇っている勇者と同じ番号だった場合は捨て札になってしまいます。誰かが勇者を雇用したら、左隣のプレイヤーに親が移って、また今のことを繰り返していきます。

 基本的なゲームの流れは以上ですが、あと2つ重要な要素があります。1つ目は“調査”。裏向きの勇者が渡されたら、手札から1枚を選んで親にだけ見せることができます。親はカードの異変に書かれた条件を、裏向きの勇者が満たすか否かをYESかNOで答えなければなりません。

爆発:ウソをついたらダメなんですね?

安達:ウソはダメですね。親は正直にYESかNOで答えます。親に渡すカードは他のプレイヤーには見せずに捨て札とするため、調査した人間は自分だけが得た情報を参考に、裏向きの勇者を雇うかどうか決めることができます。

kuro:例えば、最初にオープンされた異変が“ロールが3~5”で、自分が4の勇者を雇いたいなら、“ロールが偶数”と書かれたカードで“調査”します。

 すると親がYESなら勇者は4と確定するので雇えばいいですし、NOなら雇わなければいいと判明します。調査をうまく使うのが、このゲームの醍醐味ですね。

 ただし調査すると手札が減るので、やりすぎると逆に不利になる可能性があります。

安達:2つ目の要素が勇者のスキルです。雇用した勇者を横に倒すことでその勇者が持つスキルを発動できます。スキルの効果は、“勇者の正体を自分だけが知る”など強力なものですが、基本的に各勇者1度しか使えません。スキルは他の人の手番も含めていつでも使うことができます。

 そして勇者を最初に6人雇用した人が勝者となります。山札が尽きた場合は、その時点で最も雇用している勇者の多い人が勝ち。それも同じだったら、捨て札にしてしまった勇者が少ない人の勝利です。

kuro:日本語版のルールでは山札が尽きても捨て札を山札にして、誰かが6人雇用するまで続けていました。このルールだと時間がかかってしまう時もあるので、今回は海外版で採用されている終了時のルールで遊ぼうと思います。

 他にも、手札補充のルールなどは遊びやすい海外版ルールを採用しました。

爆発:手札を補充できるのは、親になった時の1枚ドローだけですか?

安達:基本的にはそれだけで、あとは勇者のスキルくらいですね。だから調査ばかりしているとカードがどんどん減っていきます。

カナイ:カードの内訳はどうなっていますか?

安達:1~7の勇者がそれぞれ11枚ずつで合計77枚です。

●『七英雄物語』のルール要約

(1):手札5枚と初期勇者2人を受け取り、ジャンケンなどで親を決めたらゲームスタート。

(2):親が場の異変の条件に合うカードを、裏向きで左隣のプレイヤーに渡す。

(3):カードを渡されたプレイヤーは、調査やスキルを使いつつ、雇うか、雇わずに左隣に渡すかを決める。

(4):誰かがカードを雇ったら(親まで戻ってきたら強制的に雇用)表にし、まだ雇用していない勇者なら雇用成功。雇用済みだった場合は2枚とも捨て札に。

(5):親が左隣のプレイヤーに移り、(2)~(4)を繰り返す。

(6):最初に勇者を6人雇用するか、山札が尽きた時点で最も多くの勇者を雇用しているプレイヤーが勝者。

■序盤の勇者争奪戦を制したのは誰だ!?

安達:では実際にゲームをプレイしましょう。まずは手札5枚と初期勇者2人を配りますね。

『七英雄物語』
▲爆発の最初の手札はこちら。まあまあのバランス。

爆発:初期勇者が同じだった場合はどうなるんですか?

安達:その場合は1枚戻して引き直しです。続いて、最初の親をジャンケンで決めましょう。一応アメリカ版だと、一番最近クエストに行った人らしいですが、現実でクエストには行きませんよね(笑)。

 (ジャンケンの結果、カナイ→爆発→kuro→安達という順に。)

安達:まずはドローで、その後に異変をめくります。

『七英雄物語』
▲全員の初期勇者はこちら。下が爆発で、時計周りにkuroさん、安達さん、カナイさん。そして最初の異変は“ロールが3~5”。

カナイ:3~5か。

安達:全員が最低1枚は3~5の勇者を雇用しているので、確実に雇用できる人はいませんね。

kuro:序盤なので失敗を気にせず積極的に雇用したいのですが、今回はアメリカ版の「雇用した勇者が同じだったら、捨て札にした勇者が少ない人の勝利」というルールを採用しているので、ちょっと躊躇しちゃいますよね。

爆発:いや、いきなり雇用します! カナイさんは唯一自分が雇用できる5の勇者を回すような、読まれやすい動きはしないハズ! つまりこれは僕が雇用している5ではない!!

『七英雄物語』
▲5の真眼のグライドでした……。

爆発:しかしここで竜殺しのシグルドのスキル“巡回中の勇者を捨て札にする”を発動、ズバー!

カナイ:グライド斬り捨てられました(笑)。

安達:早くも(笑)。

爆発:まさかカナイさんがそんな普通の手を打つなんて!

カナイ:まだ序盤ですから!

爆発:では僕が親に。次の異変は“ロールが5以上”ですか……(手札に引いたのは6。自分が雇用していない6を渡すのがセオリーだけど、5以上の勇者がいないカナイさんが確実に雇用するので、今のうちに自分が雇用済みの5をなくしておくか)。

kuro:普通に考えたら6か7だろうけど、ここは取っておきましょう(カードをめくる)。OK! ……読みと全然違ったけど(笑)。

爆発:ゲームの途中ですけど、コツはどんなことでしょうか?

kuro:いろいろあると思いますが、ブラフのかけ方がうまいかヘタかで勝ちやすさは大きく変わると思いますね。

カナイ:あと、調査するためのカードをうまく残すのも大事ですよね。1か3の勇者を雇用したい時に“ロールが奇数”と確認できるカードを残しておくとか。

kuro:それも大事ですね。僕の親番の異変は“ロールが3~5”なので、これにします。

安達:kuroは4と5を雇用済みなので、シンプルに3を渡してきたと判断します。

『七英雄物語』
▲安達さんが雇用したのは、既に雇用している5の真眼のグライドでした。

kuro:はい残念~。

安達:マジか~。まあいいや。異変は“ロールが奇数”。ではこの辺で。

カナイ:ではこのカードで調査します。

安達:イエス。

カナイ:なら確実に安全なので雇用します!

『七英雄物語』
▲カナイさんが雇用したのは7の不死なるガラティンでした。

カナイ:“ロールがプレイヤー数(4)以上”で調査したので、イエスの時点で私が雇用していない5か7が確定していました。

安達:さっき語ったコツの通りですね!

カナイ:では一周回ってまた私の親になりました。異変は“ロールが3~5”。

kuro:今日はこの異変がやたらと出ますね。

安達:うちは3~5が1人もいなくなったのでなんでもウェルカム!

カナイ:爆発さん、これをどうぞ。

爆発:さっきの苦い思い出があるので、ここは慎重に調査します。

カナイ:(ロールがプレイヤー数以下のカードを確認して)ノー。

爆発:うーん、いりません。

kuro:僕もいらないです。

安達:もちろん雇用します!

カナイ:ちょっとまった~! ここで4の暁の魔女アウラのスキル“他のプレイヤー1人は、巡回中の勇者を雇用できない”を発動して安達さんに使用します。

安達:そのスキルを受けたら私にはどうすることもできません!

カナイ:では皆さんに雇用されなかった5の真眼のグライドはうちで雇用しますね。これで4人目ですね。あと2人で勝利。ところでさっき雇用した7のガラティンのスキル“山から2枚引いて手札に加える”って、雇ったらすぐに使ったほうがいいですよね。

安達:やらない理由はないですからね。

kuro:フランス版ルールだと、同点時の最終判定がスキル未使用勇者の数になるので、使わない選択肢も一応あるかな。

爆発:僕の親番の異変は“ロールが5以上”。

『七英雄物語』
▲3を引いて、手札は小さい数字に偏り気味に……。

爆発:……ロールが5以上の勇者が手札にないので泣く泣く雇用済みのグライドを手放します。

kuro:それは……いらないです。

安達:いるいる~。

『七英雄物語』
▲kuroさんが親になった直後の状況。

kuro:異変は“ロールが奇数”。ではこれで。

安達:うーん、調査かな。

kuro:奇数4枚のうち、3枚はセーフなんだから調査せずに雇用してもいいと思うけどな~。(調査カードを見て)イエス。

安達:ほらみろコノヤロー! 雇用しません(笑)。

カナイ:奇数は5しかない安達さんが即答で雇用しないってことは、5確定じゃないですか! いりません!

爆発:kuroさんは5を雇用済みなので、このままkuroさんに戻したらダメージを与えられるってことですよね。……いや最下位だし自分で雇用しよう。

『七英雄物語』
▲めくったら5じゃなくて7のガラティンでした。

安達:あっ、7の可能性もあったか。すみません勘違いしました(笑)。

爆発:kuroさんに戻さなくてよかった~。

kuro:戻ってこなかったか~、残念。

爆発:今雇用したガラティンをすぐに使ってもいいんですか?

kuro:もちろんです。

爆発:ではスキルを使って山からカードを2枚引きます。

『七英雄物語』
▲2と3を引いてますます手札が偏ってます! いいのか悪いのか!?

安達:気を取り直して、異変は“ロールがプレイヤー数(4)以下”。4以下の勇者は1人も雇ってないから、一周回って戻ってこないかな~。カナイさんどうぞ。

カナイ:う~ん、怪しい気がするのでグライドのスキル“自分だけ、巡回中の勇者のロールを確認できる”を使います。

 ……なるほど。雇用するって言ったら、アウラのスキルで妨害されそうなので今回は我慢します!

爆発:普通に考えたらカナイさんの発言はブラフで、3か4の勇者を雇わなかっただけだと思うんですが、念には念を入れて調査しておきます(ロールが3~5のカードで調査)。

安達:イエス。

爆発:雇用します! ……3でした!!

カナイ:次の異変は“ロールが3以下”。

kuro:なんでもこいやー!

安達:kuroは3以下の勇者が1人もいないのか。ならウチまでは回ってこないな~。

カナイ:ではこのカードをどうぞ。

爆発:ノータイムでスルー。

kuro:ではいただきます。……やった、2のシグルドだ。

カナイ:誰か妨害を……しても安達さんが雇うだけか。

『七英雄物語』
▲爆発に親が移り、異変はカナイさんと同じ“ロールが3以下”。

爆発:(自分が雇用していない1を回しても、3以下の勇者がいない安達さんが必ず雇ってしまう。ならここはトップ目のkuroさんが雇用できない2を回しておくか)……これをどうぞ。

kuro:ではこれで調査します。

爆発:(ロールが奇数の調査カードを見て)ノー。

kuro:ノーなら、いりません!

安達:私は何が来てもOKなのでもちろん雇用します。……2でした~。

kuro:次の異変は“ロールが5以上”。ではこの辺でどうですかね。

安達:7なら私が雇用しておかないと、2人がスルーしてkuroに戻っちゃうんだよな~。質問したいけどいいカードがないし、雇われてもまだ終わらないからスルーで。

『七英雄物語』
▲kuroさんが回したカードは安達さんを通過してカナイさんの手に。

カナイ:調査しちゃうぞ~(カードを渡す)。

kuro:イエス。

カナイ:イエス?

kuro:イエ~ス!

カナイ:イエス、イエス!(カードを爆発に渡す)

爆発:謎のイエス会話(笑)。カナイさんがいらないなら僕もいりません!

kuro:では一周回ってきたのでいただきます。7を雇用してリーチ!

安達:やっぱり7だったのか~、残念。まあしばらくはスキルの応酬になるだろうけど。

【kuroさんがリーチ時点での途中経過】

kuro:5人雇用(2、4、5、6、7)

安達:3人雇用(2、5、6)

カナイ:4人雇用(3、4、5、7)

爆発:3人雇用(2、3、7)

■ゲームは一気に最終局面に!

安達:気を取り直して次の異変は“ロールがプレイヤー数(4)以下”。

kuro:1か3を雇用すれば終わりだから、4以下はいいっすね!

安達:kuroは相手のスキルを無効化できる1の“森の娘エルメス”を雇用していないから、ここからが大変だろうな~。

kuro:そうなんだよね~。

安達:ではこのカードを回します。

カナイ:kuroさんの勇者たちがまだスキルをたっぷり使えるので、消耗させるためにもここはスルーで。

爆発:その考えに乗ってこちらもスルー!

kuro:では調査します。4以下だからこの質問で確定。

安達:(調査カードを見て)ノー。

kuro:なら奇数ってことだから雇います。

安達:もちろんシグルドのスキルでズビシャーと斬り捨てます。

kuro:カウンターできるスキルがないので3はそのまま捨て札になりました。

カナイ:次の異変は“ロールがプレイヤー数(4)以下”。

kuro:おお、いい流れだ。

カナイ:このカードをどうぞ。

爆発:(カナイさん以外の3人は2のシグルドを雇用済みだから、普通に考えたらこれはシグルドだよなぁ)雇いません。

kuro:4以下なら勝負しますよ!

『七英雄物語』
▲カナイさんが回したのは、やっぱり2のシグルドでした。

kuro:偽者は本物のシグルドのスキルで斬り捨てます。ズバー!

カナイ:ウチが雇う予定だったシグルドになんてことを(笑)。

爆発:次の異変は“ロールが偶数”。(4しか手札にないから、なんか考えてるフリしてから4出そう)……う~ん、これで。

kuro:偶数の勇者は全部揃っているから100%いりません!

安達:これで調査します。

爆発:(ロールが3~5の調査カードを見て)イエス!

安達:なら雇います! これで4人目の勇者。

kuro:次の異変は“ロールが3~5”。いいですね~。こいつでいきましょう。

安達:難しいなぁ、山札もだいぶ減ってきたし。ひとまず追いつくためにグライドのスキルでカードを確認します。

kuro:見ちゃったか(笑)。

安達:うん、いりません(笑)。

カナイ:もちろんいりません(笑)。

爆発:雇ってもいいけど、ここはkuroさんのリーチを外すために雇いません!

kuro:出せるカードがなかったんですよねぇ……。

『七英雄物語』
▲kuroさんが回したカードは5のグライドでした。

カナイ:既に雇っているグライドがかぶったので、グライド死亡でリーチ解除ですね。

kuro:さよなら、さよなら、さよなら~、あぁ。

爆発:そのフレーズ、名曲っぽい(笑)。

安達:次の異変は“ロールがプレイヤー数(4)以上”。ほう。これでいきましょう。

カナイ:(全員の雇用済み勇者を見まわして)これはさすがに7のガラティンじゃないかなぁ。

安達:どうですかね(笑)。

爆発:(たぶんカナイさんの言うとおり7だろうけど、1人だけ遅れているし、一応“ロールが奇数”で調査しておこうかな)……調査します。

安達:(調査カードを見て)イエス。

爆発:だったらいりません。

kuro:う~ん、いらないです。

安達:では一周回ったので雇います。皆さんの予想通り7のガラティンでした。

kuro:そうだと思った。リーチか。

カナイ:次の異変は“ロールが3以下”です。……普通に考えたらこれかな。

爆発:(調査で1と確定させたいけどカードがない。少しでも確率を上げるために“ロールが3~5”で調査かな)これで調査します。

カナイ:ノー。

爆発:ノーなら雇っちゃおうかな。現状最下位だし、もし1で雇わなかったら最悪だし、ここは勝負!!

『七英雄物語』
▲カナイさんが回したカードは1のエルメス! 雇ってよかった!!

カナイ:本当は他の全員が雇用済みの2を回せれば最高だったんですが、そんな都合のいい手札は残ってませんでした!

kuro:爆発さんも盛り返してきましたね。やばいなぁ。

『七英雄物語』
▲爆発の親番。ドローは6の“常若のメグメル”で、気になる異変は……。

爆発:“ロールが3以下”は全部雇用済みだからどうしようかなぁ。(出せるのは1か3。どっちでもいいから手札に2枚ある1のエルメスにするか)……ではこれで。

kuro:確率的には3のミラヴェルの可能性が高いと思うので、調査せずに雇用します。……おおぅ、また読みと違ったけどセーフ! そして再びリーチ!!

『七英雄物語』
▲kuroさんが再びリーチしてこの状況。異変は“ロールが奇数”。

kuro:奇数ですか。これでどうですかね?

安達:とりあえずガラティンのスキルで山から2枚引きます。

カナイ:もう山札がなくなって終わっちゃう~。

安達:引き悪いなぁ。……これで調査かな。

kuro:イエス。

安達:なら雇用しません。

カナイ:5と7を雇用している安達さんがスルーしたってことは、5と7の可能性が高いハズ。……まあ、もしもの時は誰かがスキルでkuroさんの上がりを妨害するでしょうからスルー。

爆発:5か7の可能性が高いなら、kuroさんがまだ雇用していない5が本命でしょう。渡すわけにはいかないから勝負!

『七英雄物語』
▲予想通りに5のグライドでした!

kuro:おおっと! なら暁の魔女アウラのスキル“他のプレイヤー1人は、巡回中の勇者を雇用できない”を使います。

爆発:その効果を森の娘エルメスのスキル“使用されたスキル1つを無効化する”で無効に!

kuro:その無効化をウチのエルメスが無効化!

爆発:ならば福音のミラヴェルのスキル“自分が雇用している勇者1人を、再びスキルが使用できる状態にする”をウチのエルメスに使い、もう一度無効化!!

kuro:じゃあどうぞどうぞ。

安達:全力出しましたね(笑)。

爆発:これでウチもリーチ! 盛り上がってきましたよ!!

『七英雄物語』
▲勇者を5人雇用して4と6待ちリーチ! 手札が少なくてキツイです!!

kuro:スキルを使える勇者が減ってきたので、いよいよ最終局面です!

カナイ:山札も少ないですからね。

安達:次の異変は“ロールがプレイヤー数(4)以下”。ですが、最後のチャンスだと思って6のメグメルのスキル“親は異変の条件を満たさない手札をプレイできる”を使います。

kuro:なんでも出せる状況になった!

安達:そしてコレを出しましょう!!

カナイ:う~ん。スキルでなんでも出せる状況にしているけどそれはブラフで、安達さんが欲しいのは1か3だから、そのどちらかじゃないかなぁ。……どっちにしろゲームが終わっちゃうからここは勝負!

『七英雄物語』
▲安達さんが回した勇者は、カナイさんが雇用していない2のシグルド!

カナイ:ゲットだぜ!!

安達:都合のいい手札がなかったんですよねぇ……。アウラのスキルでカナイさんの雇用を妨害しても、爆発さんもkuroも雇わなくて自爆になっちゃうから何もしません。

カナイ:これでウチもリーチ! ウチだけシグルドのスキルが使えるのは大きいなぁ。そして私が親番になって異変は“ロールが奇数”。

kuro:そして山札が残り1枚なので、カナイさんの親で最後ですね。

爆発:奇数いらねー!

kuro:3か5!

安達:1か3!

カナイ:勝者の決め方を確認させてください。

安達:雇用した勇者の数が多い人の勝利。同じ場合は同じ勇者を雇って捨て札になった数が少ない人の勝利。それも同じなら、フランス語版ルールではスキル未使用の勇者が多い人の勝ちになります。それも同数なら対象者全員勝利です。

カナイ:ではこのカードで。

爆発:いらなーい!

kuro:まだ使っていなかった7のガラティンのスキルで最後のカードをドローして……ゴミだったかぁ。ではこれで調査します。

カナイ:ノー。

kuro:……雇いましょう!

『七英雄物語』
▲カナイさんが回した勇者は7のガラティンでした!

kuro:やっぱりダメだった! ガラティン死亡(笑)。

カナイ:現状維持で勝てたので全員が持っている7を回しました(笑)。

安達:一応まとめますと、雇用した人数はkuroが4人で他の人は5人。ですが私は1人捨て札にしちゃっているので脱落。最後に2人のスキル未使用勇者の数を比べると、爆発さんが1人でカナイさんが2人なので、カナイさんが勝者です。

爆発:最後の勇者が仮にカナイさんに戻っても、シグルドで斬り捨てれば僕と同着1位だったんですね。完璧だ。

kuro:勝つためには行くしかなかったんで、仕方ないですね。

安達:最後はどうしようもなかったね。カナイさんお見事でした、完敗です!

カナイ:ありがとうございました! 以前遊んだことがありますが、やっぱりこのゲームおもしろいですね。

『七英雄物語』
▲最終結果はこちら。写真右側のカナイさんの勝利です(写真左側のkuroさんのガラティンを取り除く前に写真を撮影してしまいました。てへっ!)。

■『七英雄物語』がフランス年間ゲーム大賞にノミネートされるまでの経緯をインタビュー!

爆発:ではここからはいろいろとお話を伺おうと思います。まず今回遊んだ『七英雄物語』は、どんなきっかけで生まれたゲームなのでしょうか?

kuro:前に参加したゲーム会で質問する形式のブラフゲームを遊んだのですが、「YESとNOだけで答えるシンプルなゲームの方がおもしろいんじゃないかな?」と思って作ったゲームですね。

爆発:テーマが英雄になった理由はあるんですか?

kuro:『七人の侍』とか、そういうものが好きだったので。徐々に英雄を集めていくのが楽しそうだなと。

爆発:それで実際に『七英雄物語』を発表された当初は、あまり売れなかったとのことですが……。

kuro:2012年秋のゲームマーケットで頒布したのですが、全然ダメでしたね。30部くらいしか売れなかったと思います(笑)。

カナイ:当時のManifestDestinyさんは、マニアックなファンが多いサークルというイメージでした。

爆発:カナイさんはその時に『七英雄物語』で遊んでいたんですか?

カナイ:そうだったと思います。ヤポンブランド(日本人デザイナーのゲームを海外へ紹介しているプロジェクト)で翻訳を担当しているシモンが、ManifestDestinyさんの大ファンなんですよ。

 彼が「このゲームはイケてるぜ!」って持ってきた時に遊んで、これはおもしろいなと。それまでのManifestDestinyさんのゲームは正直、ルールがわかりにくいものが多かったので。例えばインキュボとサキュボとか(笑)。

安達:シモンさんが大好きな『BABEL』の用語ですね(笑)。バベルの塔を建てるゲームなんですが、最上階の上に増築することをインキュボと言って、最上階とその下に増築することをサキュボと言うんですよ。

kuro:元ネタはラテン語の“上に乗る”と“下で寝る”ですね。インキュバスやサキュバスの由来と同じです。

安達:さらに数字をチェックすることをゲマトリアと呼ぶんです。一応、理由があって独特の用語にしたんですが、シモンさんは大ウケでしたね(笑)。

カナイ:「上と下に置くだけなのに、インキュボとサキュボって!」と私も思いました(笑)。

kuro:そのシモンさんが2013年夏の“Gen Con(アメリカで行われるTRPGやアナログゲームのイベント)”に『七英雄物語』を持っていって、“AEG(アメリカの大手アナログゲームメーカー)”のジョン社長に見せたら「イイねこれ! ウチで出そうか?」とその場で決まったらしいです(笑)。

爆発:そんなアッサリ決まったんですか! シモンさんのおかげですね。

kuro:本当にそうですね。それで英語版が出て、そのあとにAEGさんがフランスのIELLOさんに卸してフランス語版が出て、それが今回フランス年間ゲーム大賞にノミネートされたというわけです。

爆発:AEGさんと版権許諾の契約をした後は、自由にやってもらった感じでしょうか?

kuro:そうですね。あまりこだわりがないので、基本的にお任せしています。

安達:ちなみに、AEG版が出ると少し話題になった2013年の秋に、余っていた在庫をゲームマーケットに持ち込んだのですが、その時に売れたのは1部だけでした(笑)。

カナイ:さすがに今ならもっと売れるんじゃないかなぁ。ちゃんと宣伝しましょうよ(笑)。

爆発:『七英雄物語』がフランス年間ゲーム大賞にノミネートされた理由を、ご自身ではどのように分析していますか。

kuro:正直、全然わかりません(笑)。あえて言うならルールがシンプルだったからですかね。あとは運がよかったとしか。

■さまざまなテーマで多くのゲームを作成

爆発:ManifestDestinyさんと言えば、非常に多くのゲームを作られていることも特徴ですね。

kuro:ゲーム作りは趣味なので、作りたいから作っているだけですね。時間さえあれば、ゲームはいくらでも作れるので。

カナイ:いくらでも作れるなんて、恐ろしいことをさらりと言いましたね(笑)。テーマを先に決めることが多いですか?

kuro:作る時に興味があることをテーマにして、そこからシステムを考えていくことが多いですね。例えば社交ダンスをテーマにした『プロムナード』というゲームは、某妹アニメで社交ダンスのシーンを見て「これをゲームにしたらおもしろいんじゃないか?」と思ったのが作るきっかけでした。

爆発:そんなところからゲーム作りが始まるんですね! 今注目しているアニメやゲームはありますか?

kuro:今期放送されているアニメはほとんど見ています。アニメじゃありませんが、あえてタイトルを出すなら『ファイナルファンタジーXIV』ですね。とても熱いゲームです。

爆発:それっぽいゲームをいずれ作る可能性も?

kuro:いや、たぶん作らないですね。RPGってキャラのカスタマイズが楽しいじゃないですか。それをボードゲームやカードゲームでやると面倒な点が多く、「コンピューターゲームでやったほうがいいよね?」という気分になると思うので。

爆発:その辺のことは常に意識されているんですか?

kuro:そうですね。一番意識しているのは気持ちよくロールプレイができるかどうかです。プレイヤーの立場を明確にして、ゲーム中の行動にどんな意味があるのかが直感的にわかるゲームをなるべく作りたいですね。

爆発:なるほど。そういえば、あまりアナログゲームでは遊ばれないと伺いました。

kuro:全然しないですね。大学生の時に『マジック:ザ・ギャザリング』を遊んだのと、『ディプロマシー』(第一次世界大戦を題材にした外交ボードゲーム。非常に時間がかかることで有名)を1週間遊んだくらいで。あとはゲーム会に参加した時に少し遊ぶ程度ですね。

爆発:遊ばない理由はあるんですか?

kuro:大学生の頃は、人数が集まったらテーブルトークRPGで遊ぶことが多かったので、単純に遊ぶ機会がなかったんですよ。

爆発:安達さんもアナログゲームではあまり遊ばれないんですか?

安達:私はいろいろ遊んでいますね。その経験をテストプレイにも生かしています。

爆発:kuroさんはいつ頃からアナログゲームを作られているんですか?

kuro:小学生の頃にゲームブックを作ったのが最初ですね。その後は自作のTRPGをずっと作っていました。大学に入ってからはTRPGで遊ぶようになったので、TRPGを作るのはやめてボードゲームやカードゲームを作るようになりました。

爆発:カナイさんはManifestDestinyさんについてどんな印象を持っていますか?

カナイ:日本人でこれほど多くのゲームを作っている人はほとんどいないので素直に感心します。『パーティージョイ』(1980年代にバンダイから発売されていたボードゲームのシリーズ)を作っていた頃の野村紹夫さんくらいだと思いますね。しかもkuroさんは本業が別にありますから。

爆発:サイトに掲載されているだけでも100タイトル近くありますね。

カナイ:そんなに作っている人って、海外のゲームデザイナーを含めてもライナー・クニツィア(『ラー』や『モダンアート』を作った有名ゲームデザイナー)くらいじゃないかな。

kuro:目標は365個作って、1年間毎日違うゲームで遊べるようにすることですから、まだまだです(笑)。

爆発:ソリティア(1人用)ゲームも作られていますが、どんなきっかけで作られたのでしょうか?

kuro:『名探偵の勘』というソリティアゲームの評判がよかったので、自分でもいくつか作ってみたら結構売れたんです。需要があることがわかったので、そこからは定期的に作っていますね。

 作る最大の理由は、テストプレイが1人でもできるからです(笑)。多人数のゲームを作ってもテストプレイできる環境がないと詰められないんですよ。

安達:ウチはサークルメンバーが3人しかいなくて。しかも私とkuroは北海道在住ですが、1人は東京在住なのでテストプレイは苦労してます。

kuro:夜にSkypeを使って3人でテストプレイすることが多いですね。

カナイ:Skypeでテストプレイって大変そうですね。

kuro:大変なんですけど、Skypeでも遊べるくらいの情報量や作業量じゃないと、実際に遊ぶ時も遊びにくいということに気付きました。

カナイ:Skypeで遊べるなら、初プレイの人たちだけでも遊べるだろうと。なるほど。

kuro:それでも4人集めることができないので、テストプレイは本当に苦労しています。

カナイ:東京にいらっしゃった時なら、喜んで協力しますよ!

■ゲームマーケット2015春の新作は娘育成ゲーム

爆発:次回作『My Fair Princess』はどのようなきっかけで作ることになったのでしょうか?

kuro:ゲームマーケット2014秋で出した『星刻のレムリア』の評判がイマイチだったんです。その前の2014春に出した『Ars Alchimia -アルス・アルキミア-』は錬金術を題材にして評判がよかったので、今回はその方向性でもう一度作ろうと。

 ゲーム好きならおなじみのテーマで、初心者でも楽しめて、ロールプレイがおもしろそうなものと考えた時、使っていない題材がいくつかあったのでその中から娘育成ゲームをチョイスしました。

 最初にテーマを考えてから“娘育成といえば”の要素を集めてシステムを作り上げた感じです。コマンドを選んで体力を消費してパラメータを上げるみたいな。

『七英雄物語』
▲制作途中の娘ボードを見せてもらいました。

爆発:現在(2月中旬)の完成度はどれくらいですか?

kuro:もう9割方完成していますね。印刷所の早割締め切りに間に合わせるならもう完成させないとマズイですから。

カナイ:ウチは早割には間に合わないので、まだまだ制作途中です(笑)。

kuro:ウチはたくさんゲームを出しますけど、間に合わなくて落としたことはほぼないんです。だから今回も、意地でも計画通りに出します。

カナイ:本当にすごいですね。

爆発:ゲームマーケットでは『七英雄物語』も買えますか?

kuro:少しですが持って行くつもりなので、興味を持たれた方はよろしくお願いします。

爆発:先ほど宣伝は苦手と伺いましたが、最後に『七英雄物語』と『My Fair Princess』についてひと言お願いします。

kuro:『七英雄物語』は、人数も気にせず手軽に遊べるのがいいところだと思うので、機会があれば遊んでもらえるとうれしいです。公式に出しているルールは遊び方の1つなので、気に入らない部分があったら独自のルールで好きなように遊んでもらえたらなと。

 『My Fair Princess』はめっちゃがんばりました。ビジュアル面は毎回がんばっているんですが、今回もかなりがんばっています。

爆発:現段階で手応えはありますか?

kuro:ビジュアルはとてもいいんじゃないかなと。娘の個性イラストもイイ感じに力が抜けていて。遊びやすいインターフェースにも気を使いましたので、よろしくお願いします。残念ながら僕は仕事で、当日は参加できないのですが……。

『七英雄物語』
▲娘は成長するとさまざまな個性を身につけていきます。

爆発:仕事なら仕方ないですね……。安達さんからもひと言お願いします。

安達:昔『七英雄物語』を遊んだ方は、今回採用した英語版ルールでプレイすると、また違った印象になると思います。早く終わるのでオススメです(笑)。『My Fair Princess』は、テストプレイした感じでは評判がいいので、きっとおもしろいと思います。


[CHECK]ManifestDestinyとカナイ製作所の新作に注目!

 今回の“アナログゲームでガチバトル”は、ManifestDestinyの『七英雄物語』を取り上げました。遊んでみたくなった方はゲームマーケット2015春のManifestDestinyブースへGO!

 では最後に同イベントで頒布されるManifestDestinyとカナイ製作所の新作を簡単に御紹介しましょう。なお次回の“アナログゲームでガチバトル”では新作の1つ、『My Fair Princess』を取り上げますのでこちらもお楽しみに。

●My Fair Princess(ManifestDestiny)

『七英雄物語』

 娘を働かせたり、学ばせたりしてパラメータを強化し、プリンセスを目指す育成ゲーム。ボード上のメニューを選択し、他のプレイヤーの娘と切磋琢磨しながら理想の娘を育てましょう。娘の個性を理解してうまくコントロールすることが親の仕事です!

●SUPER ABDUCTION(ManifestDestiny)

『七英雄物語』

 UFOを操り、牛をアブダクションして得点に変える、バースト系ソリティア。人類が生み出した究極兵器“デコイ牛”をうまく処理しつつ、効率よく牛をアブダクションしてハイスコアを目指せ!

●達人 -TATSUJIN-(ManifestDestiny)

『七英雄物語』

 相手がプレイしたカードの位置や色情報から、相手の手札を予測して戦うシンプルな対戦ゲーム。奥義やカウンターを駆使して達人らしく相手を倒そう!

●ダイヤキング(ManifestDestiny)

『七英雄物語』

 2種類のカードしか使わない、ダイヤモンド鉱山経営ゲーム。カードを配置してダイヤ状の図形を作り、需要に適した鉱山を作るのが勝利のカギ。カードの4分の1を重ねる拡張配置により、2種類とは思えないパズル性を生み出します。

●Eight Epics(カナイ製作所)

『七英雄物語』

 英雄の力でサイコロの目を操作して世界を救う協力型ダイスゲーム。多数のダイスを豪快に振って、天変地異や邪教の暗躍を食い止めましょう。1人プレイも可能です。


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