2016年7月16日(土)
バンダイナムコエンターテインメントが配信中のiOS/Android用アプリ『スーパーロボット大戦X-Ω(クロスオメガ)』。本記事では、本作のプロデューサーを務めるオオチ ヒロアキ氏の、最新情報に関するインタビューをお届けします。
先日の大型アップデートに関するインタビューでは、新たに生まれ変わる『スパクロ』について、オオチPにガッツリ語っていただいた。
その反響が良かったため、オオチPに「定期的にインタビューをさせてもらえないか?」という依頼を出してみた攻略wiki班。無事OKをもらえたので、さっそく今の胸の内を探りにインタビューに行ってきました!
本作開発の指揮を執るプロデューサー。お気に入りのユニットはゼーガペイン・アルティールとダンバイン。
――最初に、この定期インタビュー企画を引き受けようと思った意図を教えてください。
大型アップデートの際に行った、うどんさん(※攻略wikiでコラム執筆中のライター)との対談形式のインタビューが好評だったんですよ。
ユーザーの皆様も「運営チームはどんなことを考えているのか?」ということに強い興味をお持ちのようでしたし、私としても今考えている内容を伝えることが大切だと思いましたので、定期的に情報を発信する機会を持ちたいとお願いしました。今回はその第1回ということになります。
――ではさっそく質問させていただきます。大型バージョンアップから約半月ほど経過しましたが、ユーザーの皆様の反響はいかがでしょうか? 攻略wikiのほうでも、大きな盛り上がりを感じております。
大型バージョンアップには賛否両論あると思うんですけど、全体としてはご好評いただいていると感じています。
ただ「たくさん新要素が入ったけど、追加されすぎてよくわからない」とか「新要素は何から遊べば良いのでしょうか?」というご意見も同時にいただいています(苦笑)。ボタンが違うし、新しい機能がいっぱいあるし、どこで何をやっていいかわからないと。
――そのうえ強敵イベントまで始まっていたので、やれることが多すぎて混乱していました(笑)。
先日、実際にスパクロをプレイされている声優さんとお話しする機会があったんですが、「レアリティ覚醒が目玉の1つと聞いたけど、何をどうすればレアリティ覚醒するのかわからない」と言われちゃいまして……。
手順を理解してやっているユーザーの皆様からは、好きなユニットをSSRにできるという点が非常に好評なんですが、そうではない方にはまだまだ新要素の遊び方の説明が足りていないので、今後もしっかりフォローして行きたいと思っています。
――レアリティ覚醒は、定期的にSSRユニットが入手できますからね。これはすごいことですよ。
ほかにも、お客様から「ここはよかったよね」「ここはもっとこうしてほしい」など、たくさんのご意見をいただいています。細かいところでは、アプリを完全終了するたびに“出撃”からクエストを選択する必要があるので、「お気に入りのクエストに直接リンクする機能が欲しい」とか。
あとは「ユニットリストの表示順をもっと充実させて欲しい」とか、「なるほど!」と感謝しつつ拝見していました。
――まわりの評判を聞いても、1プレイヤーとしての意見としても、いろいろオイシイ要素が増えたので“好評”なんじゃないかと思っています。特に“レアリティ覚醒”は素晴らしい仕組みなんですが、このメニューは“征覇モード”などと違ってマイページにはないので、ちょっとわかりにくかったかもしれませんね。これを知らないともったいないので、ぜひ図解を入れておきます!
【スパクロwiki】“レアリティ覚醒”の詳しい説明はこちら!
――ほかに大きな反響はありましたか?
ボイス追加への反響がやっぱり大きかったですね。「オメガクロスを決めたときにボイスがあると、めっちゃ気持ちいい!」という意見もいただきました。
▲兜甲児のパイロットパーツ。SSR マジンガーZ(JS)に装備可能。 |
▲シン・アスカのパイロットパーツ。SSR デスティニーガンダムに装備可能。 |
――ボイスがあると、“スパロボ感”が一気に強まりますよね。
今回のアップデートではユーザーの皆様の要望が多かった“ボイス”を追加しました。「携帯電話のゲームでは、音を切って遊んでいるお客様が多いのでは?」という考えもあって初期は実装を控えていたのですが、結果、非常に好評をいただきましたので、実装してよかったです。
――普段は音を切っていますが、甲児くんのエコーがかかった声を聞くために音を出しましたね。
ボイス付きパイロットパーツをイベント報酬にしたのもよかったと思っています。今後の仕様については断言し切れませんが、基本的にはボイス付きパイロットパーツはイベント報酬で手に入るようにしていくつもりです。
――ゲームバランスに関する新要素についてはいかがでしょうか?
新タイプであるブラスターとファイターは、現状だと手に入るところが少なくて、そもそも持っている人が少ないために具体的なご意見やご要望はまだ少ないです。一部のユニットは “レアリティ覚醒”でも入手できるので、ぜひ使ってみてください。
▲レアリティ覚醒で入手できるファイターのSSR スサノオ。 |
▲レアリティ覚醒で入手できるブラスターのSSR ビューナスA。 |
アタッカー、シューター、ディフェンダーの3すくみの調整の結果、ユーザーの皆様の編成が変わりつつあります。でも“フルオート”でプレイされている方は、まだ実感がないかもしれません。
ちなみにフルオートは便利なんですけど、さすがに万能ではないので、効率的に戦いたい場合はあまりオススメしていません。強敵イベントではボスに特効ユニットの必殺スキルを使いたいのに、ボスが出る前にオメガクロスを始めちゃったりして(笑)。
――がんばってつなごうとしますよね(笑)。3すくみの調整に関してですが、強敵イベントをしっかりやり込んでいたユーザーのなかでは話題になっていました。これまではアタッカー単色編成が全般的に強かったのですが、今回のボス(アタッカー)には、弱点を突けるシューター単色編成のほうが有効ということで。限界突破を最大の4回行った(以降、「4凸」と表記)、∞(インフィニット)ジャスティスガンダム(大器のアタッカー)がいると、ちょっと話が変わりますけど(笑)。
∞ジャスティスは強かったですね。シューターの特効の複数編成も強かったと思います。
――そういえば今回の強敵イベントは一気に難易度が下がりましたよね。ユーザー全体の評判を見ても、すごい好評だったと思います。
最近はビルバイン報酬イベント→グランティード報酬イベント→今回のデスティニーガンダム報酬イベントと、これまでの同様の形式のイベントよりも、難易度が低めに設定されています。
4凸だけを狙うなら、朝昼晩にBPを使い切るぐらいやれば、達成できたんじゃないでしょうか。フレンドのアクティブ度合いにもよりますが、BP1消費で序盤のデストロイガンダムは撃破できますからね。
兜甲児のボイス付きパイロットパーツをとるところまでは、比較的簡単な撃破目標になっていたと思います。ランキングを狙うのは、さすがに大変かもしれませんけど。
――昔にくらべると大幅に簡単になったと思います。報酬のバランスもよくて、「兜甲児のパイロットパーツ→シン・アスカのパイロットパーツ→SSRデスティニーガンダム4凸→その他報酬素材」という流れで、ハードルがほどよく設定されている印象でした。
自分自身もデストロイガンダムを200体倒して、なんとか必殺素材Vを取りたかったんですけど、そこまではムリでしたね。170体で打ち止めでした。
――けっこうやり込んでますね! 私は160体でプレチケをもらったところで満足しました(笑)。
――いよいよ征覇モードが実装されましたが、手ごたえはいかがでしょうか?
征覇モードは高難易度クエストを50ステージ遊ぶモードです。単純な力押しだけでは、どうしてもクリアできないクエストが複数存在します。これまであまり使われなかったユニットが攻略上の鍵になっていることもありますので、ユーザーの皆様にはトライアンドエラーを楽しんでいただいています。
▲ステージ46以降は、ブラスタースーパーチケットがクリア報酬。ただし、ステージ47以降は簡単にはクリアできない難易度となっている。 |
運営チームでは想定していなかった編成でのクリア報告もあって、「こんな使い方があったのか……」と驚くことも多々ある状態です。
各クエストではクリアしたユーザーの皆様の編成を確認できるので、自分の所持しているユニットと照らし合わせて、未クリアの征覇モードに挑戦してみて欲しいです。
ただ、残念ながら本来クリアができない組み合わせでクエストクリアをする“チート行為”が確認されております。
これはゲームの本来の面白さを損ねる行為であるため、厳正に対処しており、イベントや他のモードでも随時厳格に対処していきます。
――アリーナの実装も近づいてきていますが、仕上がり具合はいかがでしょうか?
近々β版という形で公開します。が、あくまでもβ版ですので、ユニット間の相性のバランスの調整はβ版終了後に調整を行い最終的に固める予定です。
実際のバランスとはちょっと違うかもしれませんけど、うまく組み合わせることでユニット間のコンボの要素などを楽しんでほしいですね。
例えば“状態異常中の敵に対してダメージアップ”といったアビリティは、特定のシチュエーションでしか役立たなかった印象ですけど、これからは状態異常を与えるユニットとの組み合わせで常にコンボを狙っていけますからね。
――意外なユニットが輝くかもしれませんね。
新要素のアリーナはぜひ遊んでもらいたいです。自分が想像していなかったユニットの使い方が、ほかの人たちによって発明されていくこともあるでしょうし。そのあたりは、うどんさんも検証してくれると思いますけど。
――アリーナは注目の新要素なので、うどんさんもガッツリやり込んでくれるんじゃないでしょうか(間接的なプレッシャー)。
ぜひ期待しています(笑)。
――今後のイベントなど、最新情報を教えてください!
夏休みにピッタリの水着イベントが始まりましたので、楽しんでもらえればと思います。
――クリスマスやバレンタインでもいろいろな女性キャラが登場しましたが、水着姿は特に要チェックですよね。すべて描き下ろしイラストなので、個人的にも楽しませていただきます(笑)。
▲弓さやか(マジンガーZ)。 |
▲テレサ・テスタロッサ(フルメタル・パニック!)。 |
▲カミナギ・リョーコ(ゼーガペイン)。 |
▲紅月カレン(コードギアス 反逆のルルーシュ)。 |
▲C.C.(コードギアス 反逆のルルーシュ)。 |
▲シャッテ・ジュードヴェステン(オリジナル)。 |
そして今後のイベントとしてですが、近日中にオリーヴが参戦します! というわけで、オリーヴのパイロットスーツ姿と、オリーヴ専用機となるハインヘルムの画像をお見せしたいと思います。
▲大胆な衣装となっているオリーヴ・オペール(パイロットスーツ)。 |
▲前方から見たオリーヴ専用機“ハインヘルム”。 |
▲後方から見たオリーヴ専用機“ハインヘルム”。 |
どちらも初公開なんですけど、特にパイロットスーツに注目してもらいたいですね。ハインヘルムは正統派デザインのリアルロボットなので、好きな人には評価していただけると思います。
――特にオリーヴの下半身に注目してしまいました! この露出にはどういった意味があるのでしょうか?
オリーヴは……、これが一番動きやすい格好なんです!(笑)
――ハインヘルムは、いかにもロボットらしい渋さが詰まっていますね。なんというか量産機っぽい印象です。
実は、印象どおりの量産機なんですよ。この機体はオリーヴ色なんですけど、実は色に秘密がありまして……。
――もしかして、別の色味のハインヘルムも出てくるってことですか?
それはイベントをプレイしてからのお楽しみとさせていただきたいです(笑)。今後のオリーヴのイベントは“今回限りではない”ということだけお伝えしておきます。
――それは楽しみですね! しかも、オリーヴはボイスも予定されていますよね。
そうなんです。そちらはイベントよりもあとになりますが、近日中の予定です。オリジナルキャラクターでは初のボイス実装になりますので、ぜひご期待ください。
――先日の開発者インタビューでは「これからもさまざまな部分を改修していきます」とおっしゃっていましたが、どのような内容を予定しているのでしょうか?
現在はアプリが落ちやすくなったことへの対応を最優先で進めています。イベントのボスと戦っているときなどに落ちると「おい!」ってなりますから。これはユーザーの皆様が納得できない部分だと思いますので、なるべく早く修正させていただきます。本当に申し訳ないと思っています。
また先述した通り、“チート行為”に対する対処を行っていきます。ほかの部分の改修につきましても、いただいたご意見を参考に検討を進めていますので、具体的な内容の発表まで少しお待ち下さい。
今後の展望としては、アリーナをβオープンし、改善してから正式スタートさせます。その時点で報酬等もさらに豪華になる予定です。これが好評ならば、この遊びを生かしたコンテンツをもっと作りたいですね。
最後に細かいところですが、“編成のリーダー”と“フレンドに使ってもらう機体”を別で設定できるようにすることを検討しております。
――ゲーム内容以外では、いよいよ「熱血ゲージキャンペーン」も終盤といったところですが、目標は達成できそうでしょうか?
最初に発表された第1段階は達成できたのですが、今は“限界突破”された2段階目の後半戦に突入しているところです。2段階目の最後には、選定されたSSRの中から好きなSSRを1個もらえるSSチップという報酬があるんですよ。
――これはうれしいですよね! また凸がはかどりますよ(笑)。
ユーザーの皆様は、好きなSSRユニットのために、ぜひリツイートなどにご協力下さい!
“オオチP情報局”では、『スパクロ』ユーザーの生の声を募集しております。いただいたアンケート内容は開発プロデューサーのオオチPにお届けします!
【『スパクロ』ライターうどんの連載コラム】
(C)賀東招二・四季童子/ミスリル
(C)カラー
(C)サンライズ
(C)SUNRISE・BV・WOWOW
(C)SUNRISE/PROJECT GEASS Character Design (C)2006 CLAMP・ST
(C)SUNRISE/PROJECT GEASS Character Design (C) 2006-2008 CLAMP・ST
(C)サンライズ・プロジェクトゼーガ
(C)創通・サンライズ
(C)ダイナミック企画
(C)東映
(C)BANDAIVISUAL・FlyingDog・GAINAX
(C)PRODUCTION REED 1981
(C)PRODUCTION REED 1983
(C)PRODUCTION REED 1985
(C)PRODUCTION REED 1986
(C)BONES/STAR DRIVER製作委員会・MBS
(C)1998 賀東招二・四季童子/KADOKAWA 富士見書房・刊
(C)2001永井豪/ダイナミック企画・光子力研究所
(C)2004 河森正治・サテライト/Project AQUARION
(C)2005 BONES/Project EUREKA
(C)サンライズ・バンダイビジュアル
(C)SUNRISE/PROJECT G-AKITO Character Design (C)2006-2011 CLAMP・ST
(C) 臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK
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