今回の企画の一環として、電撃オンラインのスタッフに『FF』3作品についての思い出を語ってもらった。特に思い入れのある作品のエピソードを語りながら、発売当時を振り返ります。
©1997 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA
©1999 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA
©2000 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. Illustration/©YOSHITAKA AMANO
kbj
■他の『FF』作品にないシステムを導入した意欲作
魔法を敵から奪ったり、魔法を装備してキャラを強化したり、給料が振り込まれたり、召喚獣の名称が変わっていたり……システム的に新たなものを多数導入したという印象の強いナンバリングタイトル8作目。敵のレベルがキャラに依存するため、最初の島で特定のメンバーを鍛えて、強力な魔法をドローしたのはいい思い出です。リリース時は、等身の高いキャラのゲームは少なかったため、ビジュアル的なインパクトはかなり大きかったと思います。あと、ゲーム内で流行っているというカードゲームも印象的。カードをコンプリートするために、各地を飛び回ったり、わざと相手に負けたりしたのが懐かしいです。おまけと思えないほどのボリュームにも感動しました。
りえぽん
■『Eyes On Me』を聞くと今でも涙が
まみむめも! から始めるのはデフォ。『FFVIII』は思い出がたくさんありすぎて、こんな少ないスペースでは語れませんよ! ドローシステムもおもしろかったし、カードも全部そろえるまで遊んだし……。でも、あえて語るのならば、主題歌『Eyes On Me』ですね! 『FFVIII』はどの音楽もとても印象的ですが、『Eyes On Me』は何度聞いても涙が……。日本語訳をご存知の方はわかると思いますが、ジュリアの立場でこの歌詞を考えると……うわーん! 音楽でもう1つ、『FF』シリーズにはかかせないチョコボのテーマ。『FFII』以降、シリーズにさまざまなアレンジで登場するチョコボのテーマですが、『FFVII』のモッズスタイルアレンジは、ノリがよくてアレンジの中でも一番好きです。
あひる
■『FF』で学園モノをやると……こんな感じ?
世紀末も世紀末、1999年に発売された『FFVIII』。プレイした思い出としては、まず“学園モノか!?”だったなー。バラムガーデンって兵士養成学校が物語冒頭の舞台で、そこには学生寮や教室、掲示板があって、先生やクラスメイトたちがいて。具体的には、キスティスがいてセルフィがいて、キスティス先生がいてセルフィたんがいて……しつこいですね、すみません。ま、キスティス先生とセルフィたんの魅力は別の機会に語るとして、物語を進めるとしっかりと『FF』らしさを感じられるストーリーだったなぁという印象です。敵から魔法を吸い取ってストックするシステムや敵とのレベル連動性は賛否両論だったけど、十分楽しめた作品でした。まみむめも。
ごえモン
■スコールのカッコよさは異常!
他の人は“まみむめも”とか学園モノで……なんてことを書いていると思うので、僕は違うことを書きたいと思います。まず、この『FFVIII』という作品、実は一番好きな『FF』で十数周はプレイしています。何が僕にフックしたのかというと、それはスコールというキャラとストーリーにあります。スコールは、一見するとクールでイケメン、そしてみんなから一目置かれている存在。でも、内面はとてももろくて、他人と会話する時にはいつも何を話せばいいのか悩んでいるような青年です。そんな彼が、リノアと出会うことで次第に成長していくさまは本当にアツくカッコいい! RPGの主人公らしいヒーローではなく、現代っ子的な内面を抱える1人の青年の成長物語が『FFVIII』の魅力の1つです!