今回の企画の一環として、電撃オンラインのスタッフに『FF』3作品についての思い出を語ってもらった。特に思い入れのある作品のエピソードを語りながら、発売当時を振り返ります。
©1997 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA
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kbj
■懐かしいのに古臭くない! 絶妙なバランス
『FFIX』はすべての要素が高いレベルで完成していたと思います。特徴のあるキャラクター、マップを歩き回りたくなる油絵のようなグラフィック、耳に残るのに主張しすぎない音楽、そして原点に返ったような懐かしい雰囲気を感じるストーリー。ミニゲームもとにかく豊富で、ここ掘れチョコボ、なわとびなど……語りだしたらキリがない! そういえば、カバオとのかけっこには苦労しましたね(苦笑)。『Melodies of Life』も感動しましたが、個人的には収録されているカードゲームが印象的。これだけでどれくらい遊んだんだろう。PSPに入れたら、場所と時間を選ばずに遊べるっていうのは、ある意味大問題。だって、あのボリュームのゲームをいつでも楽しめるんだよ!?
カネキング
■カエルとクイナの素敵なカンケイ
『FFIX』と聞いて真っ先に思いつくのは“カエル”。このゲームには、特定の行動や数に応じてダメージが決まるアビリティが3つ存在します。ジタンの盗賊のあかし、フライヤの竜の紋章、そしてクイナのカエル落とし。カエル落としは、ミニゲームでカエルを捕まえるとその数に応じて威力が上がり、最終的には9999ダメージを確実に与えられるようになります。消費MPも10と破格なので、ひたすらカエルを捕まえていた記憶があります。竜の紋章は倒したドラゴン系の数に比例するので厳しいですが、盗賊のあかしは盗んだ数なので、これもかなり強かったですね。最初からジタンには“盗む”しかさせなかったので、終盤すごく楽になりました。『FFIX』は、カエルを捕り、盗み、ドラゴンを倒すゲームです。
てけおん
■新規でも再プレイでも“懐かしい”ですヨ
この作品の思い出と言われると、テーマ曲が強く思い出されますが、何よりも記憶に残っているのは、最初に遊んだ時の「あ、懐かしいな!」って感覚でしたね。『FFIX』よりチョイと前の作品で、科学と魔法が交差した(と書くととある作品を思い出しますが)世界観の物語が続いたせいか、久々に遊ぶ“剣と魔法の世界”の『FF』は、新鮮であり懐かしくもありました。とはいえ、演出面など強化されるべきところは強化されていて、特にムービーの質の高さはスゴいのひと言! 人物の表情や仕草がすごくいいんですよ。声もないのに、こんなに人物の心境が伝えられるなんて、と初見の人は驚くと思います。特にエンディングのムービーは鳥肌立つくらい感動的なので、ぜひ見てネ。
ごえモン
■『FF』の主題歌といえば『Melodies of Life』
『FFVIII』の思い出では十数周したなんて書きましたが、実は『FFIX』も8周くらいプレイしています(笑)。それはなぜか? エンディングが見たかったから! もっと言えば、エンディング+白鳥英美子さんが担当した主題歌『Melodies of Life』が聴きたいがため。この主題歌は、電撃オンラインの記事でも本当に何度も何度もしつこいくらい「名曲だ!」なんて書いてますが、本当に名曲。日本語バージョン、英語バージョンともに素晴らしく、今でも聴くだけでエンディングが脳裏に浮かび泣きそうになります。当時、どうしてもラスボスが倒せない友人の家に行き、「この曲を聴けないのは人生の半分は損している!」と言いながら、目の前でクリアした……なんて思い出もあります。