互いに交わる事のないはずだった数多の並行世界。
しかし、大時空震動によって、それらを隔てる壁はもろくも破壊された。
そして、多くの世界は分裂・融合し、複数の「多元世界」が誕生した。
舞台は、その中の一つに存在する地球。
大時空震動発生から20年が経ち、秩序の下に社会を形成していたが、未だ平穏は遠い彼方にあった。
覇権を巡っての大国同士の睨み合い、小国間の争い、政府軍とレジスタンスの衝突、
地球国家とスペースコロニーの対立、テロの横行……。
それらに加え、人類には共通の敵が存在していた。
別の次元から散発的に現れる謎の生命体・次元獣である。
災害として扱われる次元獣の被害は、年を経るごとに増加する傾向にあった。
不安と怒りの火種を多くの人間が抱えたまま、今日も世界は回る。
そして、その先には変革という名の戦いの嵐が待ち受けていた……。