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2017年2月24日(金)

『オルサガ』レビュー。女の三つ巴、いぶし銀パラダイス、イケメンつかみ取りが魅力!?【電撃オルサガ】

文:ライターM

 セガゲームスが配信するiOS/Android用アプリ『オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-(オルサガ)』第三部“未来への翼”の応援企画の第5回をお届けします。

『オルサガ』

 『オルサガ』の第三部が配信開始となってから2週間。800万ダウロードも突破して絶好調の本作ですが、皆さん新シナリオを堪能されているでしょうか? 第三部応援企画“電撃オルサガ”のラストを飾る今回は、キャラクターにスポットを当てたレビューをお届けします。

 本来なら、「いかに魅力的な王道ファンタジーであるか」とか、「仲間とともに戦い抜いたアツイ騎士団戦の思い出」といった内容で、ユーザーの皆さんの共感を呼びたいところ。しかし今回はあえて筆者の独断と偏見を交えながら、本作に登場するキャラクターたちの魅力を無軌道に綴っていきたいと思います。

『オルサガ』第三部応援企画“電撃オルサガ”

主人公をめぐる三つ巴の女の戦い!

 まず押さえておきたいのが、本作の主人公は恋愛方面においてとんでもなく鈍感であるということ。男装をしていたマリユスは仕方ないとして、メイドとしてかいがいしくお世話をしてくれるノンノリアの好意に気づかないなんて、鈍いにもほどがあります。

『オルサガ』
▲俗に美女&美少女の戦装束は、兵士の士気を高めるといわれています。メイド服をベースにすると、ここまで破壊力が増すものかと……。

 領主とメイドということで、主従関係が邪魔するのは仕方のないことかもしれません。しかしそこへマリユスが“王女マリエル”として接してきたことで、仁義なき三角関係へと突入します。

 夕日の丘で、主人公がマリエル王女に跪いて誓いを立てるシーンを見たときは、「やべぇ、こんな美男子&美少女カップルに付け入るスキなんてないやん!」などと、ノンノリアに同情を禁じえませんでした。

『オルサガ』
▲第一部の中でも屈指の名シーンですよね。

 マリユスも、マリエル王女として振舞うようになってからは自重するかと思いきや、都合のいい時だけマリユスに戻るという荒業を発動。立場上、強く出られないノンノリアにはもはや勝ち目はない……!?

 これで三角関係も終わったのかと油断していたら、主人公の妹ちゃんがまさかの登場。彼女についてはあまり詳しく語れないものの、オーベルに戻ってからの様子があまりにもブラコン気味で驚かされます。

『オルサガ』
▲ブラコンといえば、シャロ王子のシスコンっぷりもなかなか。第三部では、マリエルにベッタリだった彼の意外な成長も描かれますよ。
『オルサガ』
『オルサガ』
『オルサガ』
『オルサガ』
『オルサガ』
▲もはや一触即発!? ちょっと意地悪そうな妹ちゃんと、さらに斜め上を行くマリユスのドヤ顔は必見! ……必見?

 兄妹水入らずの時間を邪魔されたくない妹ちゃんが、マリユスに「居るべき場所に帰れ」と突き付ければ、マリユスも負けじと「今の僕は主人公の従者だから問題ない」と身もふたもなく切り返す始末。

 第三部に入ってダーイラ帝国との戦いが激化するなか、主人公をめぐる女の戦いもますます泥沼化していきます。身分の壁を乗り越えてマリエル王女が勝ち取るのか、実の妹が行きすぎた兄への愛をさらに拗らせるのか、漁夫の利でノンノリアが掻っ攫うのか、主人公の恋の行方からも目が離せません!

いぶし銀パラダイス!

 『オルサガ』の魅力を語るうえで避けて通れないのが、錚々(そうそう)たるオヤジ――もとい、歴戦の兵(つわもの)たちです。もっとも、本作の魅力的なオヤジたちは往々にして天に召されてしまうため、ともすると故人を偲ぶコラムになってしまうのが難点なんですが……。

『オルサガ』

 そんな中、「コイツは何があっても死なない」と安心して見ていられるのが“怒れる武神”ベルトランです。見た目どおり直情型で、「力 is Power」を地で行くナイスガイ。

 夜道で会ったら思わず悲鳴を上げて逃げ出したくなる野獣のような騎士ながら、ここぞという場面では副団長としての決断を下すという頼れる面も。オルタンシア国内で「見た目で損しているランキング」でも作ったら、間違いなくNo.1ですね!

『オルサガ』
▲彼ほどタキシードが似合わない騎士も珍しいです。
『オルサガ』
▲ちなみに、騎士メダルで交換できるキャラスタンプではこんな愛らしい姿に(笑)。

 次いで語っておきたいのが、人狼公ルギスです。本編でのルギスに言及すると壮大なネタバレになってしまうため、深く突っ込めないのが悩ましいところ。そこはぜひとも、皆さんの目で確かめていただきたく!

 ルギスの騎士伝で描かれるフェルナンドやレオンと語らう場面は、その後の歴史を思うと涙なくしては見られませんので……。

『オルサガ』
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『オルサガ』
▲ルギスの騎士伝で描かれたフェルナンドの結婚の顛末。これぞ親友といった、屈託のないやり取りが漢同士の友情を感じさせます。

 そしてもう1人、第一部のクライマックスでしびれるような活躍を見せつけた“生ける伝説”バルトハウザー。歴戦の騎士たちと違って筋肉の付き方もスマートで、若いころには幾人もの女性を泣かせてきたのではと思わせるほどにイケメンの面影が感じられます。

 モーリスやアーデルハイドの過去の姿が騎士ユニットとして登場する本作だからこそ、「若かりし頃のバルトハウザー」というキャラがあってもいいかも? と思わずにはいられません。

『オルサガ』
▲「待たせたな!」とでも言わんばかりのタイミングで颯爽と登場。

 他にも、孫娘のラムの前では“デレ爺”になってしまう白鯨提督ヴァルムや、教皇の凶行を知ってなお、国を支えようとしたゲオルグ総長、光を失っても揺るがないモーリスなど、ロマンスグレーの人材に事欠かないのも『オルサガ』の魅力ですね。

イケメンつかみ取り!

 本作の登場人物は美男美女ぞろいで、石を投げればイケメンに当たるといっても過言ではありません。むしろジャマルのような長身オネエとか、ルドルフのような三枚目のほうが貴重な気もします。

 イケメンといって、とりあえずいの一番に思い浮かぶのが、民思いの平民騎士にしてルギスの片腕でもあるロイ。満を持してユニット化が発表された時は、「やっとか!」と思ったものです。

『オルサガ』
▲イケメンのロイですが、やや影があるというかミステリアスなイメージが。そういうところが人気の秘訣なんでしょうか。

 そして、これまた他国の騎士になりますが、北方はゼムセリアの分隊長アーロン。立ち居振る舞いや思考はまるで傾奇者といったところで、武勇だけでなく「極寒の北国で常に肌けている」ため、いろいろな意味で見るものすべてを震え上がらせるイケメンです。スレヴィ王子といいコンビで、2人そろって絵になるんですよね~。

『オルサガ』
『オルサガ』
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▲さすがに肌寒いとかそういうレベルを通り越しているのでは……と心配に……。

若干羽目を外し気味な限定キャラについても語りたい!

 さて、最後は美少女についてねっとり語ろうと思うのですが、うっかりすると延々と愛を語ってしまう自信があるので、イレギュラーな限定キャラ1名に絞ってその魅力をお話ししようと思います。

じゃん!

『オルサガ』

 ピックアップしたのは、2016年クリスマス限定の“舞い包む天花 イルメリ”です。もともとグランクエスト(旧グランクロワ)の報酬キャラだったこともあり、季節限定ガチャで登場するまでは存在に気付かなかった(!?)人もいるほどです。まさにツチノコ的なレア度!

 一体どのあたりが魅力的かというと、ふくよかなバスト……ではなく、この見た目で12歳なところ……でもなく、どこか人形じみたもの悲しさに惹きつけられます。

『オルサガ』

 彼女が仲間になる経緯をざっくりと解説しておくと、地下闘技場で剣闘士として労役させられていたところを主人公に助け出され、主認定してしまうというもの。貴族だった父の教育のせいか、主の命令を至上の幸せを感じてしまうイルメリ。自身の価値観が普通ではないことを自覚しつつも、洗脳された子どもたちの将来を案じるなど、とても12歳の幼子とは思えません。

『オルサガ』
『オルサガ』
『オルサガ』

 こんな愛らしい見た目でも、実力はデフロットを凌駕する強者。限定バージョンでなにゆえこのような格好をしているかというと、洗脳された子どもたちを開放するべく雪だるまの仮装をしています。

 天の岩戸にこもった天照様をおびき出すかのごとく、砦の前でクリスマスパーティを催して、立てこもっている子どもたちを連れ出そうというエピソードでした。

 大人びつつも未熟さを残し、なおかつ身体だけは成熟しているというアンバランスさがたまらなく魅力的なのです。イベントではイルメリよりも4歳年上で、鉄壁にして絶壁なバストの持ち主であるシーラとの対比もコミカルに描かれたのも印象的でした(胸囲の格差社会的な意味で……)。

『オルサガ』
『オルサガ』
『オルサガ』
▲こうしてまた1人、主人公に想いを寄せる女性が誕生。もはや鈍感どころか、スケコマシなのでは!?

 他にも語りたいキャラはたくさんいるのですが、このペースではきりがありません。『オルサガ』では、このような魅力的なキャラクターたちが200以上も登場します。ぜひとも本作をプレイして、彼らの魅力に触れていただきたいと思います。

(C)SEGA / f4samurai

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