往年の名作ファンタジーRPGが復刻!『ロストクロニクル』『ロストセイヴァー』の魅力をレビュー【G-MODEアーカイブス+】

文:信濃川あずき

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 フィーチャーフォンの名作を現行機で蘇らせる“G-MODEアーカイブス+”から、今回はバンダイナムコエンターテインメントのRPGを2タイトル紹介します。

※本記事はジー・モードの提供でお送りします。

 まずは、2026年7月23日にNintendo SwitchおよびSteamで配信された『ロストクロニクル』。

 さらに、その流れを汲む『ロストセイヴァー』。こちらはNintendo Switch版が10月15日に配信され、Steam版も10月28日に配信予定です。

 本稿では、筆者がこの2タイトルを実際にプレイして感じた魅力をお届けします。

『ロストクロニクル』プレイレビュー

キャラメイクでさっそく個性発揮!

 まずは『ロストクロニクル』から。はるか千年前、世界は一度破局を迎えた……その真相を追いかける王道ファンタジーRPGです。技やアイテムが豊富で、選べるジョブも複数用意されているなど、やり込み要素がバッチリ盛り込まれていますよ。

 ゲームを始めると、まずはキャラクター作りから。ジョブ、性別、属性、そして名前を決めていきます。ジョブはフェンサー、スカウト、メイジ、クレリックなどから選べて、それぞれ攻撃力の高さや得意な技の傾向が異なります。さらに性別によってもステータスが変わるので、じっくり悩んで選びたいところです。


 属性は火・風・土・水・闇・光の6種類。各属性の特徴はゲーム内のヘルプで確認できるので、迷ったら目を通してみてください。筆者のおすすめは、4属性の影響を受けない闇。初めての方でも扱いやすいと思います。

黒き龍が奪った家族の日々

 物語は、主人公の回想から幕を開けます。世界は“神の吐息”と呼ばれる瘴気に覆われ、あふれ出したモンスターによって高度な文明は次々と崩壊。人々は、“黄昏”と呼ばれる時代を生きていました。

 主人公は、父テルシオと祖父セビオとともに、神の吐息が届かないと伝わる伝説の地“環状世界”を目指して旅をしていました。セビオはギルドを立ち上げ、希望を捨てずに生きる人々を導いてきた人物です。


 ところが、辺境の峡谷を調べていた一家の前に、神の吐息の化身“黒き龍”が姿を現します。テルシオもセビオも相当な実力者のはずなのに、龍にはまるで歯が立ちません。セビオはテルシオと主人公を逃がすと、自らの命と引き換えに龍が現れた次元の裂け目を消し去りました。

 このときの主人公の「爺様~~~~っ!!」という叫びが、なんとも切なくて……。この出来事が、主人公のその後の生き方に大きく影響したのは間違いありません。


 そしてもうひとり、この日を境に変わってしまったのが父テルシオです。彼はギルドを離れ、黒き龍を探す旅に出てしまいました。

 残された主人公は14歳になり、祖父が遺したギルドへの入隊を決意します。何もしなければ、いずれ世界は神の吐息に呑まれて崩れ去るだけ。だったら、自分が動くしかありません。人類最後の希望とされる街レイノで、主人公の挑戦が始まります。

ギルドの依頼をこなして道を拓く

 レイノのギルドを訪ねると、最初に受けられるのは入隊試験のみ。依頼を受注するとワールドマップに行き先が増えるので、さっそく目的地へ向かいましょう。

 最初の依頼は、調査隊に食料を届けるというもの。簡単なおつかいに思えますが、街の外にはモンスターが出没するので油断は禁物です。入隊試験に続いてモンスター相手の実戦試験に合格すると、晴れてギルドの一員としてライセンスが与えられます。


 以降は、ギルドに届く依頼をこなしていくのが冒険の軸となります。報酬がもらえるだけでなく、新たなエリアに行けるようになったり、旅を続けるための情報が得られたり……ギルドは足繁く通いましょう。

じっくり手を選べるコマンド戦

 戦闘はランダムエンカウント方式。攻撃、技、防御、道具、逃走から行動を選ぶコマンド選択型で、アクティブタイムバトルではないため、次の一手を落ち着いて考えられます。敵も攻撃だけでなく技を使ってくるので、相手ができることを覚えて手を読むのも重要。


 ステータスの見極めも大切なポイントです。行動や回避に影響するAGI、命中率のHIT、魔法の攻撃力と防御力にかかわるINTなど、細かく設定されています。たとえば頑丈な防具は防御力が上がる代わりに、AGIが下がってしまうことも。レベルアップで全体的に成長しますが、装備による増減もお忘れなく。

 バトルはほどよいエフェクトで、テンポよく進みます。グラフィックもしっかり描き込まれているので、画面が寂しく感じることもありません。スピーディーに進むので、アイテム集めやレベル上げで繰り返し戦ってもストレスはありませんでした。

セーブはこまめに、セーブはこまめに!

 大事なことなので2回言いました。ひと足先に旅立った筆者からひとつ忠告をさせてください。本作にオートセーブはなく、戦闘で負けるとゲームオーバーとなり、最後にセーブした地点まで戻されます。一度もセーブしていなければ、もちろん最初からです(筆者1敗)。


 また、新しいエリアに行けるようになったからといって、喜び勇んで飛び込むのも危険です。急に敵が強くなっていて、あっという間にやられてしまうことも。地道なレベル上げや、探索での資源採取、宝箱の回収がとても大事になってきます。

持ち帰った資源が街を育てる

 街の外では、ときどき貴重な資源が見つかります。資源を発見すると街が発展。道具屋に新しい装備が並ぶなどの変化が起こります。


 街には、体を休める宿屋、依頼を受けるギルドのほか、装備から回復アイテムまで扱う道具屋、未鑑定のアイテムを鑑定してくれる学問所といった施設がそろっています。外へ出た者が持ち帰ったもので街が発展し、人々の暮らしが豊かになっていく。みんなで支え合いながら難局に立ち向かっている空気が感じられて、筆者はこの仕組みが大好きです。

父との再会はあるのか……?

 世界は危機の真っただ中。それでも、街の人々やギルドの仲間たちが力を合わせて立ち向かおうとする姿が、頼もしくてかっこいい。


 それだけに気がかりなのが、世界の謎以上に主人公の父テルシオの行方です。いったいどこへ行ってしまったのでしょう……。主人公がもっと強くなり、世界の謎に近付いていけば、いつか再会できる時が来るのか……続きが気になります!

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『ロストセイヴァー』プレイレビュー

予言の赤い星が落ちた日

 続いては『ロストセイヴァー』です。こちらは『ロストクロニクル』の流れを汲むRPG。直接の続編ではありませんが、用語やシステムが関連しているので、続けて遊ぶとわかりやすいですよ。


 豊かで平和なコラゾン共和国。ここの元老院を束ねるロータス老師が、空に浮かぶ赤い星を見つけたのです。この国には、遠い昔の大老が遺したという、こんな予言が伝わっていました。――文明が三度目の千年期を迎えた頃、突如として天に赤い星が現れるだろう。妖星と呼ばれるそれは三日の間は空にあり、やがて地に落ちるだろう。


 赤い星は予言のとおり、3日後に北の果ての地へと落ちていきました。落下地点の調査に向かったのは、国の英雄アフェクトです。たどり着いた現地は、あたり一面が焦土と化していました。ところが、星が落ちたと思われる爆心地に、なんとひとりの子どもが倒れていたのです。アフェクトは、その子を抱えて国へと戻りました。

英雄、まさかの父親デビュー

 連れ帰られた子どもについて、ロータス老師はある懸念を口にします。爆心地にいたこの子は、厄災をもたらす存在かもしれない。だからこそ、邪な心が芽生えないよう、愛情をたっぷり注いで育てなければならない、と。そこで育ての親に選ばれたのが、ほかでもないアフェクトでした。


 おそらく独り身のアフェクトは、これに大慌て。堅物だとばかり思っていた英雄がうろたえる姿はなんとも人間らしくかわいらしいです。そんな様子を見かねたのか、国の要人であるネアルラート卿が、茶化しつつも子育ての助っ人として侍女をひとりつけてくれます。


 侍女の名はティータ。愛らしくて働き者の、頼れる女性……かと思いきや。幼い子の寝顔を見つめながら、彼女はぽつりと「あなたは世界を滅ぼす為に生まれた。……私の希望」とつぶやくのです。


 ……これはもう、絶対に何かあるじゃないですか! とはいえ、すぐに危なげな行動を起こすわけではなく、ティータは幼子をしっかりと育ててくれたようです。先々が怖いですね。

飢えが呼んだ動乱の時代

 一方、妖星が落ちてからというもの、世界では気候が大きく変わり、飢えに苦しむ国が現れはじめます。食糧難を打開しようと、飢えた人々は他国へ侵攻する道を選びました。


 飢えが狂気を呼び、その狂気がさらなる戦を巻き起こしていく……。枯れゆく大地に人々の血が流れる、動乱の時代の幕開けです。


 そして10年後。そこには、すくすくと育った爆心地出身の子……主人公の姿がありました。あれほど子育てに自信がないと言っていたアフェクトも、今ではすっかり立派なお父さん。一瞬不穏に見えたティータも、この10年、しっかり一家に仕えてきた様子です。


 この日、アフェクトは主人公に戦い方を教えていました。彼の願いは、主人公に外の世界へ出て見聞を広げてもらうこと。そのために、まずはギルドの仮ライセンスを取ってクエストを積み重ね、正規隊員を目指してほしいのだといいます。

 仮ライセンスを手にした主人公のパーティには、なんとアフェクト本人が加わってくれます。頼もしい父の手ほどきを受けながら、主人公の成長の日々が始まるのです。


 このまま主人公が大きくなって、アフェクトとともに世界を旅して回れたら……と願いたいところですが世界は戦乱の真っただ中です。爆心地にいた主人公はもちろん、ティータにも何か謎が隠されていそう。冒険の始まりにワクワクしつつ、ちらつく不穏な影にヒヤヒヤさせられます。

ノービスから始まる職探し

 システム面は、『ロストクロニクル』の仕組みを受け継ぎながら、より使いやすく、そしてボリューミーになった印象です。街にはギルドや学問所、道具屋といったおなじみの施設がそろっているので、『ロストクロニクル』を遊んだ方ならすんなりなじめるはず。


 主人公の最初のジョブは“ノービス”。まだ何者でもない駆け出しの状態なので、まずは何らかの職を身につけることを目指すとよさそうです。ジョブはファイターやプリーストなど、全部で19種類も用意されています。


 ジョブを変えるには、まずギルドでいくつかのクエストをこなし、街を発展させる必要があります。街が育って寺院ができると、ジョブ変更に必要なアイテムを売ってもらえるんです。アイテムを購入してジョブを解放したうえでギルドを訪ねれば、晴れてジョブチェンジ。新しい自分へ!

 ジョブを変更しても、習得したスキルは引き継がれます。いろいろなジョブを試しながら、自分好みの戦い方を探してみてください。

オートは便利だけどリスクも!

 戦闘は、『ロストクロニクル』と同じくテンポのよさも歯応えも満点! オート機能もついているので、サクサクと戦いをこなせるのがうれしいところです。ただし、ときどき強い敵が出てくるので油断は禁物。

 オート、オート……と調子よく進めていたら、気付いたときにはやられていた、なんてことも起こりますよ(筆者2敗)。


 序盤は、同行してくれるアフェクトの技がとても強力です。敵の数が多いときは、主人公は防御に徹してアフェクトに全体攻撃をお願いするのもアリ。とはいえ、いつまでも頼りきりではいられないはずです。アフェクトとともに戦って経験を積み、主人公自身をしっかり鍛えていきましょう。

100人いれば100通りの主人公

 レベルが上がると、ステータスの数値を自由に振り分けられます。手数で攻める素早さ特化、とにかくパワーで押し切る力自慢、知力に全振りした頭脳派、めったに倒れない体力オバケ……。どんな方向に伸ばすかは、すべてプレイヤーしだいです。


 育て方の自由度が高いので、プレイヤーが100人いたら、きっと100通りの主人公が生まれるでしょう。自分だけの主人公をじっくり育てていく楽しさこそ、本作の醍醐味です。

 『ロストクロニクル』と同じく、先が気になるストーリーと魅力的なキャラクターが本作の大きな見どころ。そのうえ冒険できる国や地域は25以上、アイテムは1000種類と、今遊んでも充分すぎるほどのボリュームです。


 キャラクターだけでなく街のイラストなどもファンタジックで魅力的。移動できる範囲が限られていても、広大な世界がうまく表現されていて、旅をしている実感をしっかり味わえました。

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名作は時を経ても色あせない


 今回はG-MODEアーカイブス+から、バンダイナムコエンターテインメントの名作RPGを2タイトルご紹介しました。

 千年前の破局の謎を追いながら、街の人々と力を合わせて世界の復興を目指す『ロストクロニクル』。予言の星とともに現れた少年が、動乱の世界へと踏み出していく『ロストセイヴァー』。

 どちらも、フィーチャーフォン生まれであることを忘れてしまうほどの遊びごたえと、続きが気になる物語を備えた作品です。王道ファンタジーにどっぷり浸りたい方は、ぜひ2タイトル続けて旅に出てみてください。

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