浅野智也氏に聞く『ブレイブリー』10周年。そして、最新作『ブリリアントライツ』の見どころ【BDBLインタビュー】

文: 電撃オンライン

公開日時: 2021年12月28日(火) 20:00

最終更新: 2022年01月21日(金) 16:04

　スクウェア・エニックスのiOS/Android用RPG『ブレイブリーデフォルトブリリアントライツ』。その開発者インタビューをお届けします。

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　シリーズファン注目の『ブリリアントライツ』について、『ブレイブリー』シリーズの生みの親である浅野智也氏にインタビュー。シリーズ10周年の思い出や、スマートフォン向け最新作『ブレイブリーデフォルトブリリアントライツ』の見どころについてお聞きしました。

浅野智也氏に聞く『ブレイブリー』10周年。そして、最新作『ブリリアントライツ』の見どころ

――来年で10周年を迎える『ブレイブリー』シリーズですが、あらためてシリーズの開発コンセプトや目指してきた部分についての思いを教えてください。

浅野：：開発コンセプトは、“あの頃のRPGを今の技術で”。これは今の私たちの他のタイトル（オクトパストラベラー、トライアングルストラテジー）なども一緒ですね。

　当時目指していたのは“JRPGの存続”。『ブレイブリーデフォルト』を企画した10数年前は、家庭用ゲームの市況的に、海外で売れなきゃムリ、そんな雰囲気でした。みんながみんな、海外ウケを意識して主人公がマッチョでスキンヘッドのシューティングゲームを、手さぐり状態で企画していたような時期です。

　そんな中で、“日本のRPGファン向け”に特化して制作し、結果、それが海外でも評価をいただくことになる“勇気をもって従わない”を体現したタイトルだったように思います。
今、目指しているのは、“JRPG、その魅力の普及”。私たちのゲームは、グローバルでも少なからず期待をいただけていると思いますし、実際、『ブレイブリーデフォルトII』ではプレイヤーがずいぶん若返えったように見えています。

　“懐かしんでいただく方”の期待に応えながら、“逆に新鮮に思っていただける若い方”を取り込んでいって、世界中のJRPGファンの増加に少しでも貢献できたら、と思っています。

――この10年を振り返り、『ブレイブリー』シリーズについて思い出に残っているエピソードがありましたら、教えてください。

浅野：：いやぁ、ほんとに語りつくせないのですが、、、こうしてあらためて思い出してみると、いろいろあっての、『ブレイブリーデフォルトII』発表時の「おまたせ！（やっと言えた）感」と、その発売後のユーザー評価を見てのホッと一息かな、と思います。

――スマホ向け最新作『ブリリアントライツ』についての印象や感想を教えてください。

浅野：：基本的に私たちは、（今のところ）キャラクターが継続する続きもの、は作らないつもりです。マーケット的に、という判断ですが、やはりすべてのキャラクターに愛着はありますし、「ああ、もうこの子たちとはお別れなんだなぁ」という寂しさがあります。そんな中での『ブリリアントライツ』で、過去作の彼、彼女らに会える、なんてのは、（ファン向けすぎて心配になりつつも）私的には純粋に嬉しいことです。

――『ブリリアントライツ』には『フライングフェアリー』や『ブレイブリーセカンド』など、数年前に生まれたシリーズキャラクターが新しくデザインされ、シナリオも新たに作成される形で登場しています。キャラクターデザインやシナリオを監修する際に、特にこだわったところや、懐かしく思った部分がありましたら、教えてください。

浅野：：キャラクターのビジュアルの監修について、『ブレイブリーデフォルト』、『ブレイブリーセカンド』、『ブレイブリーデフォルトII』と、頭身やデザインの密度の違うキャラクター達を並んで立たせるのに、どこまでどのようにアレンジするか、などはずいぶん苦労を掛けさせたと思います。