一振りの剣と徐庶の出会い、劉備が歩むはずだった道へと、徐庶は導かれていく…【神奏三国詩開発者コラム#2】

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 『神奏三国詩』の企画立案をし、ディレクター務められている猫目騎虎氏による三国志コラムです。『神奏三国詩』開発中のエピソードや、おすすめの三国志ゲームなどを紹介していきます。

 『神奏三国詩』の開発コラム第二回目は【物語について】という部分をお話出来ればと思います。

物語の主人公は徐庶

 本作は複数の名を持つと言われた徐庶が、とある村で黄巾の乱に巻き込まれるところから物語が始まります。

 目の前で黄巾賊の暴挙が行われようとしたその時、突如眩い光とともに、目の前に一振りの剣が現れます。徐庶はその剣を手に取り、黄巾賊の何儀との戦闘へ挑みます。

 村の中では、豪快さと親しみやすさを併せ持つ張飛との出会いも果たします。この出会いは偶然なのか、それとも剣の導きなのか……。

さらなる出会い

 徐州の町にたどり着いた徐庶は、打倒黄巾賊を掲げる麋竺、糜芳の兄弟らと出会います。

 商人の才がありしっかり者の麋竺、どこかやる気のない弟の糜芳、町中には一癖ありそうな武将の姿も……。麋竺の話を聞き、さらなる黄巾賊との戦いに身を置く中、剣を手にした徐庶にはある感情が強く芽生えていきます。それは【弱き人々を助けたい】と。

 そして、この剣はどうやら【双剣】だった、ということに気づきます。世の中の悪を倒すため、また、この剣の持ち主を探すため旅を続けていきます。

 さらに第一章の物語を進めていくと、廖化、周倉らとの出会いや、黄巾賊の頭目らといった面々との戦いも描かれていきます。幾多の出会いの中、剣に導かれるように徐庶の運命は動き出していきます。

  • ▲糜芳
  • ▲廖化
  • ▲馬元義
  • ▲管亥

物語の構成

 物語は全七章で構成されており、第二章では反董卓連合軍の話が描かれます。董卓の圧政に苦しむ人々を助けるため徐庶は袁紹、曹操らの英傑と出会い、董卓の本拠地洛陽を目指します。

 その後、袁術、袁紹、顔良、文醜、孫策、孫権、曹操、夏侯惇、呂布、八健将……といった120名以上の英傑たちとの出会いと共に、物語はさらに展開していきます。

 劉備が歩むはずだった歴史を、徐庶らは歩むことになっていきます。それはなぜなのか? この辺りはゲームをプレイしてのお楽しみとなっております。

 また、本作では三国志の魅力的な女性キャラも仲間に加入させるイベントが複数用意されております。自分の好きな武将を編成して物語を楽しんで頂ければと思います!

  • ▲孫尚香
  • ▲甄氏

あの英傑が登場していない……?

 ここまでで、劉備、関羽が登場していないことを不思議に思われたかもしれませんが、もちろんゲーム中に登場しますので、どういった形の出番になるかはお楽しみにして頂ければと思います。

 前回のコラムでも触れましたが、本作では三国志の舞台とは別に、桃源郷といった世界も登場します。本作の桃源郷は神仙がいる場所で、空のどこかに存在しており、そこは桃の木がたくさんあり、足元は桃の花で埋め尽くされている、とても美しい場所となっています。

 画像を良くみると二人のドットキャラがある物で遊んでいるように見えますね。

思い出三国志:今月は命令書を使い切ったので、もう仕事は出来ません!

 さて、三国志の思い出を紹介するコーナーです!

 見出しのような世の中になったら、プライベートの時間が確保しやすくなるかもしれませんね。これが一体何のことかは後述していきます。

 今回ご紹介するゲームは『三国志 中原の覇者』(さんごくし ちゅうげんのはしゃ)。

  • ▲1988年7月29日当時ナムコから発売されたファミリーコンピュータ用ゲームソフト。

 『三国志 中原の覇者』は、毎月配下武将に指示をだしていくSLGです。内政コマンドで町の人口を増やしたり、隣国へ出陣して支配地域を拡大していくことで中国大陸統一を目指していくゲームとなります。

 特徴的なのはゲームを開始すると、義理人情に厚いですか? 喧嘩に負けたことないですか? といった幾つかの質問に答えることにより、その結果を受けて、劉備、劉璋、孫権、曹操、馬騰、袁紹の6人の中からゲームをプレイする君主が決定されます。貴方は三国志の世界では誰になるの? みたいな、もしも要素は面白いですし興味深いですよね。

 さて、見出しでふれた命令書についてですが、このゲームでは何か行動をするたびに命令書を1つ使用するシステムとなっています。そのため、町の探索、徴兵、配下武将の忠誠度を上げる、といった行動をしていくと、命令書がなくなり、その月の行動は終了となります。命令書の枚数は月ごとに回復、支配地域が増えていくことで最大枚数も増えていきます。

 SLGでは支配地域、配下武将が増えすぎると、ターンごとに行うことが増えすぎて面倒になる部分も出てきますが、1988年において、この命令書という、あえて制限を設けることで、ゲームのテンポ感を生むシステムを実装出来ているのがすごいですよね。

 全体的に遊びやすく作られていることが複雑になりやすいSLGの中で、良い意味での差別化になっているゲームだと思います。また、行動を選択するたびに流れる音楽、演出アニメーションが秀逸でクセになります!

 大人になって遊ぶ時は、ついつい行動力を増やす裏技を使って進めてしまいがちなのも思い出です。

 それではまた次回お会いしましょう!

アンケートご協力のお礼

 前回の番外編でもお伝えしましたが、アンケートのご協力ありがとうございました!

 選ばれた王元姫、諸葛均のイラスト等の制作を現在進めております。進展ありましたら、またご報告させていただきます。 

 投票結果の詳細は、こちらの神奏三国詩開発者コラム番外編#1をご覧ください!


猫目 騎虎:『神奏三国詩』の企画立案・ディレクター。ゲーム業界歴20年以上の何でも屋さん。


『神奏三国詩』とは?

 『神奏三国詩』とは、昔懐かしのドット絵で繰り広げられる、“三国志を題材としたレトロ風RPG”です。

 剣に導かれた徐庶を主人公にオリジナリティあふれるIFシナリオが繰り広げられます。


 『天地を喰らうⅡ 諸葛孔明伝』を担当したBUNBUN氏が手掛けるBGMも大きな特徴の1つ。数々の熱いBGMがゲームプレイを盛り上げてくれます。

●『神奏三国詩』NintendoSwitch™ 第一弾PV

 総勢120名以上の現代風のイラストで描かれる三国志の英傑たちが躍動します。

※内容・仕様は予告無く変更になる場合がございます。
※画像はイメージです。
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神奏三国詩(しんそうさんごくし)

  • 発売日: 2022年春予定
  • 価格:未定
  • プラットフォーム:Nintendo Switch ダウンロード専用ソフト
  • 開発・販売: 有限会社ウニコ

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