『FFXIV: 漆黒のヴィランズ』新システム“フェイス”の魅力を語る! RPGとしての物語体験がより豊かに【電撃PS】

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 先日行われた『ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ』メディアツアーで判明した最新情報をまとめてお届けします。

『漆黒のヴィランズ』メディアツアー記事目次

 本記事ではパッチ5.0で新たに導入される新システム“フェイス”について迫る内容をお届け。

 吉田P/Dのインタビューで判明した“新事実”も踏まえたうえで、“そもそもフェイスとは?”“どこが魅力なのか?”などをレポートしていければと思います。

※本記事に掲載された内容は最終調整前のものであるため、
 リリース時に大きく変更される可能性があります。

そもそも“フェイス”はどういうシステムなのか?

 今回のメディアツアーで初めてプレイできた“フェイス(英語名:TRUST)”は、自動で戦ってくれるNPC3名を連れて、パッチ5.0のID(インスタンスダンジョン)を攻略できるシステムです。

 ともに冒険できるのは、サンクレッド、ヤ・シュトラ、アルフィノ、アリゼーなどの“暁の血盟”メンバーを中心とした、メインストーリーのキーキャラクターたち。

 物語の進行に沿う形で、その時点の状況に応じた人物と共闘可能となっています。プレイしたうえでの実体験と、メディアツアーでの吉田P/Dインタビューで聞けた情報も踏まえると……。

フェイスの基本仕様

・レベル71~のIDに挑めるようになった際、その場にいる特定のキャラクターに話しかけることで開放

・以降はメインメニューの“コンテンツ情報”⇒“フェイス”と選ぶと専用のUIが表示。そこで仲間キャラクターを選択後にIDへ突入する

・IDごとに(物語の進行ごとに)連れていける人物の候補が決まっている

・今回試遊できたID(水妖幻園 ドォーヌ・メグ)では、サンクレッド、アルフィノ、ウリエンジェ、アリゼー、ミンフィリアを選択可能だった

・キャラクターごとにジョブが決まっている

・バトルでは各自が自律行動。AoE(設置型ダメージエリア)などのギミックはそこそこ賢く避ける

・プレイヤーが戦闘不能になるとその時点でワイプ。IDの入り口へ戻される

・フェイス(キャラクター)が戦闘不能になっても、数秒後にHP全快(ペナルティなし)で蘇生される

・喋る! 特定のセリフはボイス付き。ID内の仕掛けや景観、ボス戦時など状況に応じてポップアップのセリフも見られる

・特定のキャラクターの組み合わせで、かけ合いの会話も発生

・フェイスのAIやセリフなどは、シナリオチームと密な打ち合わせを重ねたうえで、相当な時間をかけて丁寧に作られている

・LBはDPSジョブだけが使用。ただしミンフィリアやヤ・シュトラはLB使用に消極的。一方、アリゼーは積極的にLBを撃つ

・フェイスとともにIDに行った際は、宝箱からの装備品の出現確率が4分の1になる(ID最後のボスを倒したときは確定で入手可能)

・IDクリア時の経験値は、プレイヤー4人で行った場合と同じ。ただし攻略時間はフェイスと挑んだ場合のほうが長くなる傾向にあり、効率面で差が出る

・5.0のメインストーリーを終えたあとはクリスタルによって仲間たちを幻影化。仲間キャラの育成が可能に

・プレイヤーごとの育成による性能の変化はとくにない

 といったところ。

 ちなみに、フェイスとともにIDに挑む場合、まとめ狩りはかなり危険ですが……彼らにどこまで無理をさせられるか、ある程度冒険して遊んでみるのも楽しいかもしれません。

 ただ、詰まらずに攻略できた場合でも30分程度はかかってしまうため、経験値効率を重視するのならプレイヤー同士で組んだほうがよいでしょう。フェイスを使うときというのは、基本的にはIDがシャキらない時間帯だったりとか、初見orサブジョブでやや不安なときの練習用だとか、景観を見たり、SSを撮りに行きたいときだとか、そういった場合が多くなるはず。

 しかし、個人的には、フェイスには単なる“ソロ用”や“練習用”のシステムという以上の、大きな魅力が詰まっていると思うのです。

“RPG”としての物語体験をより豊かに――
新たな可能性を秘めた“フェイス”の魅力

 “ソロで気軽にIDに挑める”、“初見のIDでも気兼ねなく遊べる”という特性上、フェイスには“マルチプレイだからこその苦労を軽減し、よりカジュアルに遊ぶ一助”としての魅力がおおいにあります。

 ただ、フェイスシステムの最も大きな魅力は“物語の重要なキーキャラクターとともに戦う”体験を、これまでより多く、長く、高い密度でできるようになること……言ってしまえば、これまでよりも、IDを物語の一部として体験できるようになることではないでしょうか。

 これまでは、エクストラダンジョンはもとより、拡張パッケージのメインクエストにおいても、“イベント”と“ID”はある程度離れたものでした。

 冒険者は例えば“〇〇の調査をしてほしい”と言われIDに挑み、終わったら、同行していたという設定のキーキャラクターが登場するイベントを見て、物語を次の段階へ進める……。

 例えば『蒼天のイシュガルド』の“強行突入 イシュガルド教皇庁”、『紅蓮のリベレーター』の“解放決戦 ドマ城”などはNPCとともに物語的に重要な場所へ突入する“イベントとして大きい”IDですが、物語が進展するのはIDをクリアしたあとのイベントシーンであって、IDはあくまでも“バトルコンテンツ”“経験値やアイテムを得るためのもの”という立ち位置だったかと思います。

 もちろん、綿密に作り込まれた世界の一部に新たに立ち入り、そこを進んでいくこと自体が素晴らしいゲーム体験ですし、奥深い背景を持つ敵側の人物と戦えたり、景観や音に感動したりという魅力的な要素は多分にあるにせよ……それでも多くの場合、メインクエストにおいて“物語を密に感じられる”のは、イベントシーンや、ソロ用のイベントバトル、強大な敵と戦う8人用コンテンツが主だったわけですね。IDはあくまでも、次のイベントシーンへの“道中”の枠から出ていなかった印象なのです。

 しかし、フェイスが実装されたことによって、ID中でも、キーキャラクターの会話や、景観に対する反応を見られたり、戦いに臨む際の仲間たちの想い知ることができたりなどなど、物語への思い入れに影響する要素をより深いレベルで体験できるようになりました。

 これまでにも“ドラゴンズエアリー”や“ギムリトダーク”など、キーキャラクターとの共闘が描かれたIDはありましたが、パッチ5.0のIDはそれ以上の形で共闘感を味わえるはず。つまりIDというものが、これまで以上に“物語を楽しむためのイベント”としての色を強める進化を遂げたのです。

 思い出してみてください。光の戦士がかつて挑んだID“強行突入 イシュガルド教皇庁”。そして想像してみてください。

 “もし、あのとき、あの時点で、フェイスのシステムがあったら?”

 一緒に教皇庁へ突入したルキアやヒルダ、アルフィノ、そしてオルシュファンらとともにイシュガルド神殿騎士団員を倒して進み、同郷の者に刃を向ける彼らならではの心情をうかがい知る言葉を聞きながら、協力して蒼天騎士団との激戦をくぐり抜け、ついに教皇の喉元に迫る……そしてその体験があったうえで、その後に起きるあの出来事があったとしたら。僕らの感情の揺れ幅は、単にイベントだけ見たときの何倍も大きかったのではないでしょうか?

 伝わりましたでしょうか。つまるところ5.0で実装される“フェイス”は、そういう可能性がおおいに秘められたシステムなんです。

 単にイベントシーンを見るだけでなく、仲間とともに挑んだという実際のプレイ体験をともないながら、物語をより深く感じるための土壌となってくれる、そんな存在。これまでよりさらにRPGらしく、プレイ体験に紐づいて“自分の冒険”としてナラティブ性を高めてくれる。プレイヤーの物語体験を、もっともっと豊かにしてくれる……そういう試み。個人的には『漆黒のヴィランズ』の物語を最大限楽しむうえで、ものすごく大事な要素じゃないかなと思っています。

 もちろん、プレイヤー同士でサクッとIDを終わらせた人とフェイスシステムを用いた人とでゲーム体験が大きく異なってはならないでしょうし、フェイスとIDに行ってもさほど大きく体験が変わるわけではないかもしれませんが……いえいえそれはいいんです。そういうことができるシステムが実装された、というのが今は大事なのです。……というか、“戦いを任されていた状態から、仲間が、一緒に戦ってくれる心強さを感じられるものになった”ことそのものがなんと大きなことか!

 ……だいぶ長くなってしまいました。いろいろと御託を述べてはきましたが……そんなもの抜きにしても、シンプルに“フェイスとともに挑むID……とくにボス戦は、笑えたり感動したり、とてもとてもアツい”!! アツすぎて、なんかもう泣きそうになります。

 『漆黒のヴィランズ』の物語を最大限楽しみたい方は、新たに行けるようになったIDの最初の1回は、ぜひぜひフェイスとともに挑んでみてはいかがでしょうか。

 それでは、最後にフェイスについての動画を載せつつ、本記事を終えようと思います。

 ちなみに、こちらの動画には“水妖幻園 ドォーヌ・メグ”のボス戦が入っておりますので……(物語のネタバレ的な要素はあまりないものの)、気にされる方は視聴の際にその旨ご留意いただけるとありがたいです。

【動画】『FFXIV』Lv73ID Boss Battle/
フェイス(Trust)を体験!【5.0メディアツアー】

『漆黒のヴィランズ』メディアツアー記事目次

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