『アンジェリークSpecial』のライバル令嬢ロザリア(声優:三石琴乃)はとってもかわいい! 続編でも変わらない友情が尊いのです【メモリの無駄づかい】

長雨
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 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ(私)、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! つい先日語らせていただいたばかりですが、今回も『アンジェリークSpecial』の思い出を……。なんせ、30周年が目前に迫った名作中の名作。記憶に焼き付いて語りたいことが、いくらでもあるんです!

『アンジェリークSpecial』とは?

 1994年に光栄(現在のコーエーテクモゲームス)より発売された女性向け恋愛シミュレーションゲーム『アンジェリーク』(スーパーファミコン用ソフト)。『アンジェリークSpecial』はその移植作で、PC-FX、セガサターン、PlayStationなど、さまざまな機種で発売されました。

 物語の舞台は女王が統治し、守護聖と呼ばれる9人の男性たちが支えている神鳥の宇宙。次代の女王候補に選ばれたアンジェリークは、もう1人の候補ロザリアと一緒に、大陸を育成する女王試験に挑むことに……。

ロザリアには恨みもあるけど、かわいいから全部許せてしまいます

 『アンジェリークSpecial』は男性陣だけでなく、登場する女性キャラクターたちも魅力的な人物ぞろいです。これはコーエーテクモゲームスの女性向け作品“ネオロマンス(通称、ネオロマ)”シリーズ全体に言えることで、推しの女の子キャラがいるファンも多いことでしょう。

 私の推しは、本作のライバルであるロザリア・デ・カタルヘナ(声優:三石琴乃)嬢です! 大貴族の出身で、ゴージャスな巻き毛の持ち主である彼女は、お嬢様系キャラクター大好きな私の好みにドンピシャでした。

 気が強く、ライバルであるアンジェリークにキツメの言動も多いので、一見すると近年一大ジャンルに成長した悪役令嬢作品のヒロイン(改心・転生前)のような人物を想像する方もいるかもしれません。

 彼女は悪役要素なんて欠片もなく、むしろ女王候補として右も左もわからない主人公を、何だかんだ気にかけてくれる世話焼き気質のいい子なんですよ。お嬢様なのに、ちょっと口が悪いところもかわいいなって思っていました。

 ただ女王候補になるべく英才教育を受けていた彼女は、ライバルとしては、手ごわくて怖い存在だったんですよね。

 主人公たち挑む女王試験は、それぞれが育成する大地に守護聖様たちに力“サクリア”を送ってもらい、先に一定以上発展させた方が勝利というものです。

 守護聖様たちには、妨害として相手の大陸から力を奪ってほしいとお願いすることも可能なのです。私がプレイしていたときはロザリアがよく妨害してきて、育成計画が何度も狂わされました。

 ほかにも守護聖様たちと仲良くなるために出かけられるのですが、誘いたかった相手とロザリアが先に出かけていて……。思い出しただけで、ちょっと胃がキリキリしてきました。今となっては、いい思い出ですけどね。

  • ▲説明書には“ロザリアのひとりごと”なるコーナーも。なつかしい!

 1998年にはアンジェリークだけでなく、ロザリアを主人公として選択できる『アンジェリーク デュエット』(セガサターン、プレイステーション用ソフト)が発売されました。ロザリアを幸せにできることが、本当に嬉しかったんですよ。また女王候補同士のイベントも追加され、2人の友情を見守れたことも感慨深かったです。

 ちなみに新たなヒロインが登場する続編『アンジェリークSpecial2』以降では、アンジェリークが神鳥の宇宙の女王に、ロザリアは親友として彼女を支える女王補佐官として登場します。好奇心旺盛なアンジェリークに振り回されるロザリアが見られて、何度もニヤニヤしました!

 主人公が変わってしまう寂しさを感じることもありますが、成長した姿を見られるのは世界観を共有するシリーズ作品だからこその魅力ですよね。


長雨:男女問わず、好きなキャラがいれば何でも遊んでみる雑食ライター。ゲーマーの性で効率のいいプレイを求めがちなのに、不器用なせいで、回り道ばっかりしているタイプです。


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